中庭のある奥行き感の際立った平屋28坪
「あえて区切る」 中庭のある、ホテルライクな住まい
間口6.6m×奥行き30mの細長い敷地が特徴的な、いわゆるウナギの寝床を活かした中庭のある奥行き感の際立った平屋28坪のモデルハウスです。 昔ながらの長屋門を有した家や寺社など歴史的な風情が残る閑静な住宅街のなかに建っており、東西に隣地境界線近くに隣家が立ち並び採光条件が限られているため、日照の確保がむずかしいというデメリットを持っていました。土地の広さを活かしつつ、数字はコンパクトでも明るさを感じられる平屋ならではの奥行き感のある空間に仕上がりました。
建築家のアイデア
アウトドアリビングとしての軒下テラス
4.5畳の土間空間はゆとりのある大きさの中間領域で暮らしを“つなぐ”空間となっています。
プライバシーを確保する無目的な中庭空間
2つの異なる空間の間に無目的な「ニワ」があることで、パブリック/プライベートを行き来する際に、プライバシーは確保しつつ外とつながれる、あえて領域を切り“はなす”空間になっています。
軒のラインが際立った外観
寄棟屋根の計画とすることで、建物全体の最高高さも抑制されて軒のラインがきれいな落ち着いたファサードを形成しています。(ファサードとは建築立面の姿をあらわすときに、よく使われる言葉です。建物の顔つきのようなもので、街並みの中に新たに計画する家がどんな表情でそこに存在するか、建築家は考えます。)
木質感のある勾配天井で高さを活かしたLDK空間
LDK空間は標準高さと屋根の傾きに合わせた勾配天井を組み合わせた最大高さ3.3mの開放感のある空間としています。また化粧梁の間にラワンベニヤを貼ることでLDK空間全体の連続性を強調した木質感のある空間に仕上がっています