守られた箱の中で気ままに暮らす家 注文住宅の施工事例・和歌山県 有田郡 N邸
自然に囲まれた敷地で日々のストレスから解放され、本や音楽を楽しむ場所が欲しい。夫妻の多彩な要望から出発し、建築家は“人間力の回復”というキーワードを受けて、図書館のような雰囲気の空間を目指しました。建物は東西に長く配置されて、東向きは庭へ開かれ、南面の窓からは木漏れ日が降りそそぎます。玄関から続く壁一面の書棚、和室、アウトドアリビングなど、時間の経過を楽しみながら気ままに暮らせる家です。
アイアン格子越しに眺められる坪庭には、シマトネリコと地被植物が楽しめます。
リビングの天井は屋根の勾配に合わせ、高い場所では4mあります。
天井材と本棚は同じ素材を使い、空間全体を統一。
オークのフローリングは、短手方向に敷き詰めました。
大きな掃き出し窓がアウトドアリビングまでの奥行を演出しています。
個室には景色を切り取るピクチャーウィンドウがあり、日々の生活に癒しを与えます。
飾り棚には奥様がお気に入りの食器を並べます。
カップボードは色が重くなりすぎないように、木を使い空間をまとめています。
玄関からリビングまで続く造作本棚。
本や雑貨など、お気に入りのアイテムを自由にディスプレイできます。
キッチン前にはスタディカウンターを設置。
勉強や読書、様々な使い方ができます。
本棚の間から差し込む光が、玄関を優しく照らします。
夜は真鍮のブラケットライトで、明るすぎず落ち着いた雰囲気の空間になります。
間取り図
基本情報
家族構成
夫妻
敷地面積
466.71㎡ (141.17坪)
延床面積
108.06㎡ (32.68坪)
0.45W/㎡・K
0.30㎠/㎡
設計した建築家の想い
南面から入ってくる木漏れ日のような光。それぞれの場所に適度な明るさと視線の抜けを確保している。キッチン前はスタディカウンター。座って正面の窓からもミカン畑が広がる。
ミカン畑と山並み。ゆったりとした時間が流れる土地。
玄関からリビングまで伸びる書棚。部分的に窓からの光が差し込む。
玄関土間と一体になる和室は、土間越しの地窓から採光を取っている。障子を閉めれば客間にもなる。和室は寺子屋(塾)としても使用可能。玄関も広く見え、個室にもなる便利な部屋。
外観形状を活かした勾配天井に連続する書棚、東に抜ける大開口で、空間を外部へと伸びやかに繋ぐ。大開口の外はアウトドアリビング。屋根も掛かっているので屋内的にも使える。
東西に長く周囲にミカン畑が広がる敷地。敷地形状に素直に計画した。
この家を建てた工務店
DesiE -design house デザイエ-
和歌山県和歌山市東蔵前丁