周囲は立派な⾧屋門を構えるお屋敷や、お寺がいくつもある環境にあり、通り土間や中庭を踏襲しつつも、駐車場や外部ポーチ部分のたまりを配置するため、建物をセットバックして計画。採光や太陽光パネル設置を考慮した寄棟屋根の工夫により、環境への配慮も兼ね備えています。休日には、ミニシアターでの映画鑑賞や夫婦での料理といった趣味を楽しむ場としても最適で、日常と非日常が融合した心地よい空間が実現されています。
鉄平石アプローチの先には目隠し壁を配置。囲われたプライベート感のあるテラスを植栽が演出しています。
玄関からスタディスペースまで連続した造作家具。天井や床ともテイストを合わせて調和を図っています。
LDK空間は屋根勾配に合わせて一部勾配天井とし、縦の広がりを感じられる空間構成になっています。
変形寄棟の東西で天井高さを変え、LDK部分は屋根勾配に沿った勾配天井になっています。梁間にラワン合板を張り、縦の伸びやかさと全体的に木質感の温かみのある空間を目指しました。
中庭の壁は屋外と同じモルタル仕上げとし、床面には同じ玉石を敷き詰め外部が貫入する空間としています。
長い廊下が通り土間の意味を持つ空間としてデザインされ、外部と内部、そして各居室を自然につなぐ役割を果たしています。
⾧めの廊下を抜けると、カーペットで設えた落ち着いた寝間に辿り着きます。
洗面スペースの端にはスリットを設けて、中庭からの光を取り込む仕掛けとなっています。
光を壁や石に当てて柔らかな照明計画とし、プライベートで奥行き感のある空間演出となっています。
基本情報
家族構成
夫妻+お子様2人
階数
平屋
敷地面積
215.41㎡ (65.16坪)
延床面積
91.85㎡ (27.78坪)
0.34W/㎡・K
0.3㎠/㎡
この家を設計した建築家
この家を建てた工務店
株式会社河合工務店
愛知県一宮市丹陽町九日市場北出