子育てがしやすい注文住宅の特徴とは?
子育てしやすい家とは、子どもとの生活をスムーズに送れる家のことです。まずは、子育てしやすい家の特徴を見ていきましょう。
のびのび遊べる空間がある
0歳から12歳の子どもにとって「遊ぶ」ことは、寝ること、食べることに並ぶ大切な要素です。リビングに遊べる空間があることや、外出をしなくても外の空気を浴びられる庭やデッキがあるなど、のびのびと遊べる環境は子育てしやすい家には必要不可欠といえるでしょう。子どもが小さなうちは、パパママの目が届き、声を掛け合えることが子どもに安心感を与えます。少し成長したら、好きなこと、やりたいことに夢中になれる環境を用意してあげましょう。
子どもが遊べる空間を取り入れることで、家事をしながら子どもの様子を見守ったり、ときには子どもの目線で一緒に遊んだりと、ゆとりを持って子育てを行えます。また、体を大きく動かす遊びができることや、集合住宅のように下の階を気にせず走り回れることも、子育て世帯が住む戸建て住宅ならではのメリットです。
親子のコミュニケーションがとれる
家族との関わりは、子どもの成長に大きな影響を与えます。しかし、子どもが成長するに伴い、家族団らんの時間は減りがち。特に思春期は子ども自身の悩みも増え、「一人になりたい」と学校から帰宅するなり部屋に引きこもるようなケースも考えられます。そんなとき、そっと気持ちに寄り添い、あたたかく見守ってあげられる環境があると安心。生活リズムが違う家族でも、毎日どこかで顔を合わせられる間取りや、自然と会話が生まれる空間を意識して取り入れましょう。親子がそれぞれの時間を過ごしながらもお互いの存在を感じられ、親から子へ、子から親へ、声を掛けやすい環境が家族のコミュニケーションをサポートしてくれます。
学びや成長のサポートができる
子育てしやすい家は、学びのサポートができることも特徴です。株式会社学研ホールディングスの2023年度の調査によると、小学校1年生から6年生の子どもが放課後や休日に勉強する場所は、「自宅のリビング」と回答した人が全体の75.5%という結果でした。次いで、「自宅の自室」が26.2%と、現代の子どもたちはリビングで勉強する習慣があるようです。リビングに机があればリビング学習は実現しますが、ダイニングテーブルは毎日の食事に必要なため、勉強に使うとその都度掃除や片付けが大変になります。
そのため、リビングにスタディコーナーを設けるなど、家族が集うテーブルと学習するスペースを分けて取り入れる間取りがおすすめ。また、学習面だけでなく、生活を通して自立心を促すことも必要です。小さいうちからお手伝いを習慣化することも子どもの成長に繋がります。しかし、いつも注意する声や叱り声が聞こえる環境は、お互いにとってストレス。勉強以外にも、片付け、整理整頓、身支度など、子どもが自分の力で、無理なく身のまわりのことをしやすい環境を整えましょう。
参考元:学研教育総合研究所|小学生の日常生活・学習に関する調査
家事の負担が少ない
家事の負担が少ないことも、子育てのしやすさに繋がります。共働き家庭や小さい子どもがいる家庭では、仕事や育児に忙しく、なかなか自分の時間や子どもと向き合う時間が取れないという方も多いのではないでしょうか。家事の負担を減らすには、家事のメインとなるキッチン・お風呂・ランドリースペースへのアクセスのしやすさにこだわり、効率が良い動線をつくることが大切です。
その際、料理、洗濯、掃除などの大きな家事だけでなく、買い物やゴミ捨て、子どもの学校関係のタスクなど、いわゆる「名もなき家事」も忘れずに考慮しておきましょう。また、食洗機やドラム式乾燥洗濯機、スマートキー付きドア、ロボット掃除機など、家事をラクにする便利な設備や家電を採用するのもおすすめです。予算や家族のライフスタイルと相談しながら、時間にも気持ちにも余裕を持てる暮らしを実現させましょう。
子育てがしやすい注文住宅の注意点
「子供が住みやすい家」といっても、子どもの年齢や成長によって、求められる工夫や住まいの役立ち方は異なります。子育てがしやすい家づくりをしたつもりが、かえって家族が暮らしづらくなることも。ここでは、子育て世帯が注文住宅を建てる際に気を付けておきたいことを解説します。
安全面への配慮が必要
子育てしやすい間取りは、オープンキッチンやリビング階段などが代表的。しかし、赤ちゃんやペットがいる家庭では、特に安全対策が必要です。例えばオープンキッチンは、子どもの様子を見守りながら料理ができ、おしゃれで開放的な空間になるのが魅力的。一方で子どもやペットが簡単に侵入できてしまうため、独立したキッチンに比べて危険リスクが高まります。また、リビング階段もスケルトンデザインやアイアン素材を採用すると、隙間から落下する危険が伴うでしょう。
安全対策には、侵入防止ゲートや引き出しのロック、IHクッキングヒーター、階段用の落下防止ネットなどがあります。キッチンや階段のほかにも、フロア一面の段差を少なくしたり、滑りにくい床材を採用したりと、赤ちゃんから老後まで対応できるバリアフリー仕様にすることも検討しましょう。安全性と快適性、デザイン性の3つの視点で家づくりを行うことが大切です。
収納スペースは計画的に
子どもが成長するにつれて、おもちゃや学用品、季節ごとの衣類、習い事や部活に必要なものなど、ものが増えていくことは避けられません。収納スペースは今あるものの収納を想定するのではなく、将来を見越して余裕を持った計画を立てましょう。その際、大きな収納スペースをとりあえず設置するだけでは使いづらさを感じる可能性も。玄関、リビング、子ども部屋と、子どもの成長や使うもの、生活動線に合わせて収納を設置すると良いでしょう。
また、家族共同で使うものや文房具などの細々したものは、家族が集まるリビングやダイニングに収納計画を立てておくと便利。ものの定位置を決めておくことで、ものが散らかるのを事前に防ぎ、毎日の掃除・片付けの手間や時間を削減することにも繋がります。
住宅性能も重要!
子育てがしやすい住宅をつくる際、家族の命や健康を守ることがもっとも重要です。
耐震性、断熱性、気密性など、住宅の性能にも着目しておきましょう。耐震性は、建築基準法で厳しい耐震基準が定められていますが、どんな技術や工法を使い、どのレベルまで耐震性を求めるかは施工会社によってさまざまです。施工会社のこだわりポイントを資料や公式サイトでチェックしておき、ご自身が納得できる会社を選びましょう。
また、断熱性と気密性は、健康に大きく影響します。これらの性能が低い家は部屋によって温度差が出来やすく、冷えによる体調不良やヒートショック、カビ・ダニの発生によるアレルギー疾患などが引き起こされることも。
体が小さく、体温調節の能力が未発達な子どもが毎日過ごす家では、なおさら室温の変化には気を付けてあげなければいけません。同時に、汚れた空気を排出し、きれいな空気を取り込む適切な換気計画を行うことも大切です。
高断熱・高気密の家は、一年を通して快適な温度を保ちやすく、エアコンの使用頻度を控えられるためランニングコストが低いというメリットもあります。
R+houseネットワークの工務店では、その土地の気候や環境まで考えた、人にも家計にもやさしい家づくりを高いコストパフォーマンスにて提供しています。興味がありましたら、是非R+houseネットワークの工務店の家づくりをチェックしてみてください。
>>参考コラム:注文住宅を建てるなら性能が重要!住宅性能の種類からメリットまで解説
将来デッドスペースが生まれる可能性がある
子どもはいつか成人し、多くの場合、家を出て自分の人生を歩んでいくものです。子どもを中心に考えて建てた家も夫婦2人だけの生活が始まると、使わない部屋やデッドスペースが生まれる可能性も。特に、子ども部屋は持て余すことも多く、物置になってしまったり、空き部屋なのに掃除や維持・管理の手間がかかってしまったりするケースも少なくありません。注文住宅を建てる際は、将来の子ども部屋の使い方を計画する、またはリノベーションすることを前提に、間取りを変更しやすいプランを建築家に相談しておくと安心。老後は子ども部屋を趣味の部屋にするという方や、個室を一体化させ、広々としたバリアフリーな空間にするという方もいます。
>>参考コラム:注文住宅にはなぜりんご型の間取りが良い?メリットや設計時の注意点を解説
子育てがしやすい間取りの実例15選
ここからは、子育て世帯の注文住宅によく採用される間取りの実例をポイントを交えながらご紹介します。一戸建てだからこそできる、子育てを楽しむためのアイデアが満載です。是非これからのライフスタイルと照らし合わせて、理想の間取りを考えてみましょう。
回遊動線
回遊動線とは、生活の中心となる場所同士をぐるりと一周できる動線のこと。例えばファミリークローゼット → ランドリースペース → パントリー → キッチン → ファミリークローゼットのように回遊できると、料理の合間に洗濯を済ませられるなど、家事を同時進行で効率良く行えます。また、朝の忙しい時間帯でも家族の混雑を避けられたり、帰宅後にカバンや脱いだ服が散らかるのを防げたり、回遊性があることで生活が整うこともメリットです。
>>施工事例:愛知県東海市「豊かで美しい空間が曖昧に繋がる家」
小上がりのあるリビング
リビングの小上がりスペースは、子どもの遊び場や、お昼寝スペースとしても重宝します。小上がりにロールカーテンや引き戸を付けて半個室にしておけば、急な来客時もさっと隠せて安心。また、下の段は収納スペースとして活用すれば、リビングの収納量もアップします。小上がり部分の床材は畳を選択することで、赤ちゃんでも安心して過ごすことができ、老後も和の空間に癒されるでしょう。
間仕切りのない空間
ひと昔前の住宅は、廊下を中心に個室で仕切られている間取りが主流でした。しかし、今はあえて廊下をつくらず、リビングやダイニング、1階と2階がゆるやかに繋がった間取りが採用されやすくなっています。
間仕切りのない空間はどこにいても家族の存在を感じられるため安心感があることや、限られたスペースを有効活用できること、将来的に空き部屋がでにくいことが特徴です。>>施工事例:和歌山県和歌山市「心が温かくなる居心地の良い家」
リビング階段
リビング階段は、家族が集まるリビングを経由して自室に向かう必要があります。仕事や学校で生活リズムが違う家族でも、毎日顔を合わせられる点がメリットです。子どもが成長して会話が少なくなってしまっても、帰宅したこと、外出したことが把握できるのは保護者としても安心感があります。階段下は、収納やスタディコーナー、子どもが遊ぶスペースなどにすれば、空間を無駄なく活用することも可能です。
オープンキッチン
オープンキッチンとは、キッチンが壁などに仕切られておらず、リビング・ダイニングと同じ空間にある間取りのことです。オープンキッチンは主に、キッチンのまわりを360度回遊できるアイランドキッチンと、短辺の1か所が壁に面しているペニンシュラキッチンの2種類のレイアウトがあります。アイランドキッチンは左右どちらからでもアクセスできるため家事動線が抜群ですが、その分スペースを確保しなければなりません。一方、ペニンシュラキッチンは比較的省スペースで設置できるため、導入しやすい点が強みです。
どちらも料理をしながら子どもとコミュニケーションが取れるだけでなく、食事の配膳や後片付けが簡単で、キッチンをインテリアの一部としておしゃれなLDKを演出できるのが魅力。油や水が跳ねが気になる、収納スペースが取りにくいといったデメリットもありますが、建築家と相談して設計や工夫でカバーすることも可能です。
>>施工事例:長野県小諸市「非日常を愉しむ美術館のような家」>>参考コラム:注文住宅ならこだわりのキッチンにしたい!失敗しない選び方やアイデア実例をご紹介
スタディコーナー
リビングやダイニングにスタディコーナーを設ければ、子どものリビング学習がはかどります。子どもが分からないことがあったとき、パパやママが近くにいる環境なら質問もしやすいでしょう。また、勉強途中のプリントなどダイニングテーブルでは食事の都度片付ける必要がありますが、スタディコーナーならそのまま置いていても問題ないため、子どもの集中を途切れさせることがありません。
スタディコーナーはスタディスペースとも呼ばれ、デスクを置くか、カウンターデスクを造作してつくります。学習だけでなく、仕事や趣味など多目的に使えるのもメリットです。コンセントの位置や収納も事前に考えておくと、将来的にもデッドスペースになりにくいでしょう。生活音や視線が気になる場合は、半個室にしたり、段差をつけてリビングとゆるやかに仕切ったりすることで集中できる空間になります。
ランドリールーム
洗濯にまつわる家事は、洗濯機をまわしてからが大変なものです。
ランドリールームでは、洗濯機と干すスペース、畳むスペースを同じ空間にまとめることができるため、洗う・干す・畳むの動作が1箇所で完結できるのが魅力。また、ベランダに干す必要がないため、天候を気にせず洗濯ができ、花粉やほこりが衣類に付着するのも防げます。さらに、ランドリールームに収納を設けたり、ファミリークローゼットと隣接させる間取りにしたりすれば、「しまう」作業までスムーズに行えます。
>>施工事例:茨城県神栖市「計算尽くされた生活動線と収納が叶えた 快適な暮らし」
ファミリークローゼット
家族の衣類や生活用品をまとめて収納できるファミリークローゼット。個室型のウォークインタイプと、通り抜けられるウォークスルータイプがあり、ランドリールームや寝室、玄関の近くなど使いやすい設置場所は家庭によってさまざまです。ファミリークローゼットの広さは、家族構成にもよりますが広くても3畳から4畳程度が一般的。着替える場所が決まっていれば衣類が部屋に散らかりにくく、成長するごとにサイズが変わる子ども服の管理もしやすくなります。
シューズクローク・土間玄関
シューズクロークは玄関に隣接し、靴のまま入れる収納スペースのことです。通常の靴箱と違い、泥汚れが付いたおもちゃや、レインコートなどもまとめて収納できるため子どもがいる家庭では重宝するでしょう。また、全体の床面積を確保できれば広めの玄関もおすすめ。ベビーカーや三輪車、自転車などをそのまま置けるほか、DIYや植物の世話など半屋内スペースとしても使用でき、趣味や遊びの幅が広がります。
>>施工事例:静岡県沼津市「街なかに佇む白いハコ」
玄関の手洗い場
子どもは外出先で汚れて帰ってくる機会が多く、園や学校から感染症を持ち帰ることもあるでしょう。そんなとき、玄関に手洗いスペースがあれば帰宅後すぐに手洗い・うがいができ、リビングに菌や汚れが付着するのを防げます。また、鏡を設置して洗面所としての機能を持たせれば、2つ目の洗面台として朝の混雑時に活躍するでしょう。そのほか玄関まわりの水栓として活用できるなど、意外にもあると便利な間取りです。
洗面脱衣所を分ける
洗面所と脱衣所をひとつにまとめた間取りは、親子で着替えや身支度がしやすく、空間を広く使えるといったメリットがあります。一方で、生活感が出やすく来客に使ってもらいにくかったり、子どもが大きくなって入浴時に家族同士が気を遣ったりと、不便を感じることもありました。そこで、最近では洗面所と脱衣所を仕切り、プライバシー性を高める間取りが注目されています。
家族が入浴中でも洗面を使えるため、家事の時短や効率アップにも繋げられます。>>施工事例:埼玉県入間市「アウトドアリビングを囲む家」
メンテナンスがしやすい内装
子どもが小さいうちは、どうしても家中傷や汚れが付きやすくなります。汚れの拭き取りやすさでいえばビニールクロスやクッションフロアが代表的ですが、例えば床材であれば、意外にも無垢材がおすすめです。無垢の床は傷付いても目立ちにくく、メンテナンス次第できれいに見せることも可能。また、断熱効果や、子どもの情操教育にも良い影響を与えるなど、メンテナンス以外のメリットが多いことも魅力です。
広い駐車スペース
子育てしやすい家は室内のプラン決めに注力しがちですが、屋外のこともしっかり計画しておきましょう。特に駐車場は、玄関に近ければ近いほど買い物後の荷物運びがラクになります。駐車スペースの広さは車種や台数によっても異なりますが、乳幼児がいる家庭は車への乗り降りのしやすさを考慮してスペースにゆとりを持たせておきましょう。
雨の日でも移動がしやすいよう、ガレージやカーポートを設けるのもおすすめです。>>施工事例:広島県福山市「Public to Private HOUSE」
アウトドアリビング
アウトドアリビングとは、室内からウッドデッキやタイルデッキのある空間のこと。リビングから出入りでき、外で遊ぶ子どもを室内から見守れるため、子どもをのびのびと遊ばせたい家庭にはぴったりです。また、バーベキューやキャンプ、プールなどを家で気軽に楽しめるのもうれしいポイントです。
フレキシブルな子ども部屋
子ども部屋は、子どもの成長に応じて使い方が変わります。小さいうちは広々と、大きくなってから個室にしたいとお考えの方も多いでしょう。
限られた空間を有効に使うためにも、広さや部屋数をフレキシブルに変えられる工夫をしておくことが大切です。例えば、将来的に1つの部屋を2つに区切れるよう、事前に壁に下地を入れておくこともできます。また、子ども部屋は寝るだけの広さを確保し、階段下や、スキップフロア、ロフトを広々としたオープンスペースとして使うというアイデアもあります。
>>施工事例:徳島県阿南市「家族が集う喜び 絆を深める家」
子育てしやすい住宅の広さは?
住宅は、夫婦2人のときや子どもが小さいうちは十分な広さだと思っていても、子どもが成長し、また兄弟姉妹が増えれば手狭になってしまうでしょう。人が暮らしやすい住宅の広さは、ある程度目安が決まっています。ここでは、子育てしやすい注文住宅の広さについて解説します。
家族の人数別に必要な家の広さ
国土交通省「住生活基本計画」では、家族の人数ごとに必要な最低限の住宅面積と、ゆとりを持って暮らすために必要な住宅面積を確認できます。例えば4人家族で子育てしやすい間取りを実現できるのは、28坪から37坪が水準となっています。しかし、住むエリアや土地の広さ、ライフスタイル別に必要な広さは変動するものです。限られた空間でも、設計の工夫でゆとりある空間にすることもできます。
子ども部屋は必要?広さの目安
そもそも「子ども部屋は必要?」と考える方もいるでしょう。子ども部屋のメリットは、学用品をまとめて収納できることや、親子に適度な距離感が生まれ、良好な関係を築けることなどがあげられます。デメリットは、子どもが引きこもって会話が少なくなってしまうことや、将来空き部屋が生じやすいことです。子ども部屋を削ればその分ほかの空間を広くできますが、やはり自分だけの時間を過ごせる空間は子どもであっても必要でしょう。
また、一般的に子ども部屋の広さは寝る・勉強するためだけなら4畳前後、複数人の子どもが遊ぶなら6畳程度必要とされています。子ども部屋を狭くする場合は、ベッドや机が入口に干渉しないよう家具のレイアウトを事前に計画しておきましょう。子ども部屋を広くする場合は、子どもの独立後に無駄なスペースを持て余さないよう、将来の使い方まで考えておくことをおすすめします。
子育てしやすい住宅にかかる費用とは?
子育て中は、子どもが成長するにつれてお金がかかるものです。注文住宅を建てる際は将来を見据えたゆとりある資金計画を立てましょう。最後に、子育て世帯が建てる注文住宅の費用相場や、補助金制度をご紹介します。
子育て世帯の注文住宅の費用相場
住宅金融支援機構の2023年度「フラット35利用者調査」によると、注文住宅を取得した世帯の建築費用の全国平均は3,861万円でした。家族構成は3.5人が全国平均ですが、3人から4人の世帯がボリュームゾーンとなっています。
都市部と地方で費用に差はありますが、子育て世帯の注文住宅の相場は3,000万から4,000万円を目安に考えておきましょう。仮に、3,000万円の住宅ローンを金利0.38%で35年間(※)借りることを想定すると、月々の返済はおよそ76,295円になります。年収450万円の世帯の場合、月収に対する返済率は20.3%となり、無理のない返済ができる水準です。子育てしやすい間取りの家を検討していて、賃貸物件と注文住宅を迷っているという方は、是非費用面でも比較検討してみてください。
(※)変動型・ボーナス払いなしの場合
参考元:住宅金融支援機構|2023年度フラット35利用調査>>参考コラム:注文住宅の建築相場はいくら?コストダウンのOK・NGポイントもご紹介
補助金制度も要チェック
例年、国では新たに注文住宅を取得する世帯を対象に補助金制度を用意しています。2024年度は、「子育てエコホーム支援事業」にて、子育て世帯または若い夫婦世帯を対象に、長期優良住宅1戸につき最大100万円、ZEH水準住宅1戸につき最大80万円の補助金を受け取れる制度が実施されていました。しかし、2024年10月現在、2025年度の情報はまだ確定していません。制度は定められた期間に申請や工事を行う必要があるため、これから注文住宅を建てる方は新しい情報を見逃さないようにしましょう。また、お住まいの自治体で独自の住宅支援制度を導入しているケースもあります。公的制度を利用して、賢い家づくりを行っていきましょう。
参考元:国土交通省|子育てエコホーム支援事業>>参考コラム:新築住宅を建てるときに使える補助金は?注文住宅はお得に建てよう!
子育てしやすい注文住宅を建てるならR+houseネットワークの工務店へ
子育てしやすい住宅は、子どもの成長に合わせて空間を活かせる間取りや、家事がしやすく家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りが特徴です。R+houseネットワークの工務店では、それぞれの家族の個性を活かし、家族みんなが笑顔で暮らせる住まいづくりをサポートしています。建築家とともにつくる高断熱・高気密住宅に興味がありましたら、是非一度ご相談ください。
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