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快適な空気環境には換気が重要!換気の3つの種類と特徴をご紹介

更新日 2024.08.16 / 公開日 2024.03.01
#換気性能 #高気密

高断熱・高気密住宅において、快適な空気環境を維持するために欠かせないのが換気です。
換気といえば「窓を開けて換気する」「換気扇による排気」のイメージが強いと思いますが、24時間システムという換気方法があるのをご存じでしょうか。この記事では、換気の重要性のほか、住宅に必要な24時間換気システムの種類と特徴について詳しく解説します。

大きな観葉植物がある開放的なLDK
目次

窓を開けて換気
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換気とは、室内の汚れた空気を排出し、外気の新鮮な空気と入れ替えること。近年の住宅は気密性が高く、意識的に換気をしないと空気を汚す物質が室内に滞留しやすい傾向にあります。しっかり換気をしないと住宅の寿命を縮めてしまうだけでなく、健康に悪影響を与える原因にもなりかねません。ここでは、住まいの換気がどれほど重要なのかを説明していきます。
室内には花粉やタバコの煙、呼吸するときに吐き出される二酸化炭素、食べ物の臭いなど空気を汚す物質が一定数存在します。換気には、これらの物質を屋外に排出し、室内の空気をきれいに保つ役割があります。
二酸化炭素濃度が上がると頭痛や倦怠感といった症状が発生する可能性もあるでしょう。また、タバコの煙は強いニオイを発するだけでなく、タバコを吸っていない人に受動喫煙による健康被害を与える危険性も考えられます。このように、汚れた空気の中では気持ちがリフレッシュできないだけでなく体調を崩してしまう可能性もあるため、定期的な換気をして空気をきれいな状態に維持することが重要なのです。
室内に清浄な空気を取り入れることで、シックハウス症候群のリスクを減らすこともできます。「シックハウス症候群」とは、建材や家具などに使用される化学物質が室内を漂うことで引き起こされる健康被害のこと。発症すると頭痛やめまい、吐き気などの症状が起きます。

2003年の建築基準法改正により、建築物の内装に使用するホルムアルデヒドを発散させる建材の使用が制限され、換気システムの設置が義務化されました。以前と比べるとシックハウス対策は強化されていますが、建築基準法を守ったからといって汚染対策は十分いうわけではありません。家具、防虫剤、化粧品、タバコ、ストーブなど身の回りの日用品にも化学物質の発生源となるものが存在します。シックハウス症候群を予防するために、適切な換気は必要不可欠といえるでしょう。

参考元:国土交通省「改正建築基準法」

窓の結露
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こまめな換気は、室内にこもった水蒸気を屋外に出してカビや雑菌の繁殖を抑制できます。家の中には洗濯物や洗った食器、お風呂の湯気などの水蒸気が存在し、これが寒い窓際などに流れると、冷やされて目に見える水滴となり結露が発生します。

そしてそのまま換気をしなければ、カビやダニなどの菌や害虫が増殖してしまうのです。特にカビは人体に悪影響を与えるだけでなく、住宅の柱や梁の腐食、断熱性能の低下を招く可能性も考えられます。こうした事態を防ぐためにも定期的に換気を行うことが重要です。

24時間換気システム
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2003年の建築基準法改正により、すべての住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました。同法によると、住宅をはじめ学校などの居室は1時間に0.5回以上換気をし、新鮮な空気を取り込む必要があります。
ここでは、「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」の3方式についてご紹介します。それぞれ仕組みや特徴が異なるため、事前にチェックしておきましょう。
「第一種換気」は、外気を取り込む給気口と、室内の空気を排出する排気口の双方に機械ファンを設置し、強制的に換気を行います。さらに、「熱交換器」をつければ、排気する空気から熱を取り出し、給気する空気に移すことが可能です。真冬には暖かく、真夏には涼しい空気を給気できるので、快適に過ごすことができるでしょう。
第一種換気は、最も確実に空気の入れ替えができコントロールもしやすいため、高断熱・高気密の住まいに限らずさまざまな建物で幅広く使われている換気方式です。

一方で、第一種換気は他の換気方法と比べて導入費とランニングコストがかかるというデメリットがあります。40坪を超える家の場合、換気機器が2台必要になることもあり、その分負担が増えてしまうでしょう。
また、定期的なメンテナンスも欠かせない機器であるため、本体が床下や屋根裏などにある場合は、メンテナンスに手間がかかる可能性も考えられます。
「第二種換気」とは、給気のみに機械ファンを設置し、室内の空気の排気は自然に行う換気方法です。給気を強制的に行うため、室内に空気を取り込む力が強く、屋外に排出する力が弱いのが特徴です。第二種換気は、外部よりも室内の気圧が高く、ゴミやホコリが浸入しにくいことから、主にクリーンルームや無菌室、食品を扱う工場で採用されています。

一方で、排気の力が自然に任せる方式であることから、汚れた空気や湿気を含んだ空気が壁の中や屋根裏に滞留し、結露を引き起こす可能性も。そのため一般的な木造戸建て住宅ではあまり使用されていません。
「第三種換気」は、第二種換気とは逆の手法で、自然に給気を行い排気口に機械ファンを設置して換気をします。外気を取り込む力よりも、室内の空気を排出する力の方が強く、ニオイや水蒸気が溜まる前に排出できるのが特徴です。住宅では3つの換気方法の中で最も多く普及している方式で、キッチンや浴室、トイレなどに採用されています。

第三種換気のメリットは、第一種換気よりも導入費を安く抑えられるところです。メーカーにもよりますが、消費電力が比較的少なく、24時間の使用で電気代が月々数百円でおさまることも。また、第三種換気のメンテナンスは主に本体と給気口のフィルター掃除のみとなっています。フィルターのない機器であれば、半年~1年に1回程度の簡単なメンテナンスで性能を保つことができます。

デメリットとしては、第一種換気のように熱交換器の設置ができないこと。給気は自然の力で行っているため、冷たい空気や熱い空気がそのまま室内に入り込んでしまいます。東北や北海道など寒冷地では逆に空調コストがかさんでしまったり、給気した際に寒さを感じたりする可能性もあるため、第三種換気を設置する場合は、給気口の寒冷対策がしっかりされているか確認する必要があるでしょう。

黒い木目の外壁がアクセントの外観
写真⑥大阪府_黒い木目の外壁がアクセントの外観.jpg 265.83 KB

換気は、健康的で快適な生活を送るうえで定期的に行う必要があります。
今回ご紹介した3種類の換気方法の特徴を押さえ、住宅に適した換気システムを導入して日頃から室内の空気をきれいにすることを心がけましょう。

R+houseネットワークの工務店は、家づくりにおいて計画的な換気だけでなく高断熱・高気密にもこだわっています。気密性に関しても独自の基準を定め、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいづくりを目指しております。将来のライフスタイルの変化まで考えた最適なプランをご提案いたしますので、高性能なマイホーム建築を計画している方は、ぜひR+houseネットワークの工務店までご相談ください。

>>夏は涼しく冬は暖かい、快適な住まいづくりは「R+houseネットワークの工務店」へお任せください!
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