ペットが安心安全に暮らすために必要な工夫
では実際に、ペットと人が安心安全に生活するための工夫や配慮を以下で見ていきましょう。ペットとして飼われることの多い、犬と猫それぞれに分けて紹介していきます。
愛犬と暮らす家で必要な工夫
まずは、愛犬と暮らす家のおすすめの工夫について見ていきましょう。
散歩の準備・後始末ができるスペースを作る
犬にとっての散歩は、身体と心の健康を保つ上でとても重要な意味を持ち、必要不可欠な日課です。毎日のことのため、散歩の準備と後始末が楽にできる工夫や配慮を施すと良いでしょう。例えば、玄関に広い土間を作ってそこで散歩の準備をしたり、散歩のグッズを収納できるスペースを設けておくのがおすすめです。また、散歩から帰宅した際に愛犬の足を洗えるスペースを玄関の近くに設置すると大変便利でしょう。
ドッグガーデンを作る
走り回るのが大好きな犬は、たとえ毎日散歩に行っていたとしても、家でも自由に動き回れる環境を作ってあげると良いでしょう。庭の一部、または屋上を犬のための広場、ドッグガーデンとして設けることで、運動不足の解消やストレス発散に役立ちます。
ヒノキチップを活用する
かつて犬の死因で多かったのは、蚊によって広がるフィラリア。そんなフィラリアから愛犬を守るためには、ヒノキチップの活用がおすすめです。ヒノキには防虫・防臭・防カビ・抗菌効果があり、蚊の量を抑制するのに役立ちます。ヒノキチップを庭や観葉植物に敷くことで、予防効果が期待できます。
行き止まりをなくす
家の間取りを検討する際に、行き止まりのない回遊動線をつくるのがおすすめです。愛犬がストレスなく走り回ることができ、運動不足解消になるでしょう。
愛猫と暮らす家で必要な工夫
次に、愛猫と暮らす家におすすめの工夫を見ていきましょう。
キャットウォークを作る
高いところや縦や横などの立体的な移動を好む猫には、キャットウォークがおすすめです。吹き抜けなどを利用して段違いの棚をあちこちの壁に取り付けると、屋内の猫の動きが観察できて飼い主も楽しめます。
日向ぼっこできるスペースを作る
自由に行動できるペットドアを作る
好奇心が旺盛なのも猫の特徴。目の前にしまっているドアがあると、開けようとしてアタックをするほど自由に動き回りたい習性を持っています。そのため、動物用のドアの設置が最適です。夜に活動する性質のある猫が、夜中でも飼い主の手を借りず自由に動き回れるようにペットドアを設置してみてはいかがでしょうか。
犬・猫共通の必要な工夫
ここからは、犬・猫共通のおすすめの工夫を見ていきましょう。
階段を緩やかに作る
ペットの身体に負担をかけないよう、階段は緩やかに作るのがおすすめです。飛び降りたときの肉球への負担を減らせるでしょう。緩やかな階段は人間にとってもメリットがあります。例えば、妊娠したり、歳をとったりした際に安全に昇り降りできるでしょう。
ペットに優しい床材を使用する
床材は、ペットに優しい滑りにくいものがおすすめです。滑り止めの加工がされているフローリングを選んだり、コルク生地のマットやタイルカーペットを貼ったりなどの工夫をして、ペットの怪我を予防しましょう。
ペット用の小窓を作る
犬や猫は視覚的な刺激に反応する動物のため、外の様子が眺められる小窓を設けるのがおすすめです。ご主人が留守の間も小窓から外の様子を観察したり、日向ぼっこをしたりして楽しめるでしょう。また、家族が不在でも外からペットの様子が見えることで、犯罪の抑止に効果があります。ペットの目線の高さに合わせて、階段の踊り場や玄関脇などに小窓を設置してあげましょう。
自然を感じられるスペースを作る
ペットとの暮らしでは、より自然に近い環境を作ってあげるのがおすすめです。外の風を感じられるブラインドシャッターや、ペットが寝転ぶのに最適な土間などを設けてあげると良いでしょう。
プライベートな空間を用意する
ペットも人間と同様に、プライベートな空間が必要です。休憩や食事をする場所として、ペットのスペースを階段下などに設けましょう。特に猫は野生時代の習性から人目を気にする傾向にあるため、家の中に隠れるスペースを設けるのがおすすめです。犬は、人と触れ合うのが好きなので、リビングの一角にプライベートなスペースを設けましょう。
食事の場所を家族の動線から外す
食事中の動物は興奮状態にあるため、小さい子供が手を出すと危険です。このようなアクシデントを防ぐため、ペットが食事をする場所を家族の動線から外し、コの字またはL型の「安心して食事ができるスペース」を設けましょう。
飛び出して怪我をするのを防ぐ
お出迎えが大好きなペットために、玄関近くへ飛び出しを防げるフェンスや扉を設置しましょう。特に、車や人通りが多い道路に面している家では、こういった工夫が必要不可欠です。また、動物が苦手な人が訪問してきた際にも対応しやすいでしょう。
常に清潔が保てる工夫をする
ペットと暮らしていると、散歩でついた汚れや抜け毛、尿などで家が汚れやすい傾向にあります。そのため、常に清潔が保てる工夫が必要です。汚れが付きにくく落としやすい床材や壁紙を選んだり、掃除道具が取り出しやすい収納スペースを作ったりするなど、常に衛生的な空間を保てる工夫をしましょう。
収納スペースを充分に確保する
ペットと暮らす家の施工実例
ここからは、愛犬と愛猫それぞれの、ペットと暮らす住まいの施工実例を紹介していきます。
愛犬と暮らす家
まずは、愛犬と暮らす家の施工実例を見ていきましょう。
子供と愛犬が伸び伸び暮らせる便利さとスタイリッシュさを兼ね備えた家
テラスとお庭を整備して、愛犬と子供が走り回れる環境を作りました。
美術館のようなスタイリッシュな外観を実現しつつ、愛犬のケージとダイニングを繋ぐ扉や、タイルで作った愛犬の足洗い場など、便利な要素も入れ込んでいます。また、スタイリッシュなのは外観だけでなく、内観も同様に、無駄なものを排除して洗練されたものになりました。
>>施工事例:埼玉県所沢市「愛犬と暮らす 開放感のある美術館のような家」
愛犬と一緒に趣味を楽しむ家
愛犬との暮らしのために、モルタル床を採用した平屋。おしっこをしてしまってもサッと拭けて、
傷つきにくいモルタルの床はペットが住むのにぴったりです。少しひんやりとしていますが、夏は気持ち良く、冬は薪ストーブで暖かく過ごせます。
>>施工事例:千葉県印旛郡「夫婦と愛犬の趣味を楽しむ平屋」
消臭効果のあるエコカラットでペットの臭い問題も解決
愛猫と暮らす家
次に、愛猫と暮らす家の施工実例を紹介していきます。
猫も伸び伸びと暮らせる開放的な中庭
吹き抜けを利用したキャットウォーク
人も猫も伸び伸び暮らせる陽だまりの家
ペットと暮らす注文住宅の相談ならR+houseネットワークの工務店へ
快適なペットとの生活を実現するには、さまざまな工夫が必要です。R+houseでは、建築家がペットの習性を踏まえてプランをつくるため、愛犬・愛猫にとっても、家族にとっても心地よい住まいが実現できるでしょう。ペットと一緒に暮らす住まいについてのご相談は、R+houseネットワークの工務店までお問い合わせください。
>>R+houseネットワークの「ペットと暮らす」施工事例についてはこちら