30坪ってどれくらいの広さ?どんな間取りができる?
写真②切妻屋根の木造住宅と間取り図で住宅相談.jpg 65.89 KB家の広さを考えたときに、30坪台を目安に考える方も多いでしょう。家の広さを示す単位としてよく坪、平方メートル、畳が用いられますが、1坪は3.3平方メートル、またはおよそ2畳として換算されます。すなわち、30坪は、およそ100平方メートル、またはおよそ60畳という計算になります。30坪の広さがあれば、2階建てでもそれぞれの階で十分なスペースを確保できるでしょう。例えば、30坪で3LDKの注文住宅を建てる場合、以下のような間取りを叶えられるでしょう。
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坪数 |
畳数 |
玄関 |
1.5坪 |
3畳 |
廊下 |
3坪 |
6畳 |
LDK |
10坪 |
20畳 |
居室(3部屋) |
9坪 |
6畳×3 |
トイレ |
0.5坪 |
1畳 |
浴室 |
1坪 |
2畳 |
洗面・脱衣所 |
1.5坪 |
3畳 |
パントリー |
1坪 |
2畳 |
ウォークインクローゼット |
1.5坪 |
3畳 |
収納 |
1坪 |
2畳 |
しかし、夫婦で部屋を分ける場合や、子ども部屋とは別に寝室を設けたい場合、より収納を充実させたい場合は、30坪前半台では少し手狭に感じてしまうことも。限られた延床面積で家族みんなが暮らしやすい間取りにするためには、実例を参考にしながら間取りにおける優先順位を意識すると良いでしょう。
>>参考コラム:注文住宅にはなぜりんご型の間取りが良い?メリットや設計時の注意点を解説
30坪の間取りの注文住宅実例を紹介!
ここからは、実際に30坪台で快適に暮らせる間取りを実現した実例を紹介します。
【34坪】家事効率を追求した家族みんなが住みよい平屋
写真③【34坪】家事効率を追求した家族みんなが住みよい平屋①.jpg 382.17 KB最初に紹介するのは、生活動線を意識し、ストレスのない暮らしを実現した34坪の平屋。玄関ドアを開けた際に、正面から内側が見えないように工夫されており、生活感を感じにくいだけでなく、プライバシーの確保もばっちりです。
写真④【34坪】家事効率を追求した家族みんなが住みよい平屋②.jpg 221.56 KBリビングは、勾配天井と床が一段掘り下げられたダウンフロアリビング。中庭に面して大きな窓ガラスも配置され、開放感抜群の空間に仕上がっています。
写真⑤【34坪】家事効率を追求した家族みんなが住みよい平屋③.jpg 207.33 KBキッチンと横並びにダイニングテーブルを配置することで、家事動線がスムーズに。調理したものをすぐに運べるだけでなく、食事後もすぐに流しに食器を運べるため、後片付けも楽々です。
写真⑥【34坪】家事効率を追求した家族みんなが住みよい平屋④.jpg 158.43 KBキッチン奥には広々としたパントリーが。家事効率が上がるだけでなく、LDKから見えにくいように工夫されており、生活感を隠すのにもぴったりです。冷蔵庫もパントリー内に設置できるように設計されているので、買い物後の収納がはかどります。
写真⑦【34坪】家事効率を追求した家族みんなが住みよい平屋⑤.jpg 170.09 KB広々としたランドリールームにも、家事動線を意識した工夫が。ガス衣類乾燥機やハンガーポール、作業台が設けられているため、洗う、乾かす、畳むという洗濯における一連の動作を1カ所で済ませられます。スロップシンクも設置されているので、汚れた衣類や靴などの手洗いも可能です。
基本情報
家族構成 |
夫妻+お子様2人 |
階数 |
平屋 |
敷地面積 |
454.02㎡(137.34坪) |
延床面積 |
113.64㎡(34.37坪) |
>>施工事例:茨城県神栖市「計算尽くされた生活動線と収納が叶えた 快適な暮らし」
【33坪】最低限の間仕切りで家族のつながりを感じる一戸建て
写真⑧【33坪】最低限の間仕切りで家族のつながりを感じる一戸建て①.jpg 263.76 KB次に紹介するのは、家族間のコミュニ―ケーションを大切にした空間の繋がり感がある33坪の注文住宅です。LDKは玄関土間とつながっており、吹き抜けになっているので開放感は抜群。間仕切りを最低限に抑えることで、常に家族とのつながりを感じられる居心地の良いリビングとなっています。2階へつながる階段もLDKに設置されているので、自然と家族が顔を合わせる機会が増えるでしょう。
写真⑨【33坪】最低限の間仕切りで家族のつながりを感じる一戸建て②.jpg 198.83 KB脱衣所を兼ねたランドリールーム。採光窓から日の光が入り込む明るい空間で、家事がはかどります。ハンガーポールが設置されており、洗濯物の室内干しも可能。造作棚の下は収納スペースになっているので、洗濯後の衣類の収納も楽々です。
基本情報
家族構成 |
夫妻+お子様3人 |
階数 |
2階建て |
敷地面積 |
207.69㎡(62.82坪) |
延床面積 |
110.35㎡(33.38坪) |
>>施工事例:奈良県奈良市「家族の距離がぐっと近くなる 間仕切りの少ないお家」>>参考コラム:吹き抜けのあるおしゃれな家特集!メリット・デメリットや注意点も解説
間取りで失敗しないためには土地と予算がポイント
写真⑩お金を思い浮かべ、空地・土地探しをしている男性 .jpg 72.61 KB間取りで失敗しないためには、必要な床面積に対して適切な広さの土地を選ぶことや、事前に具体的な予算のイメージを持っておくことが大切です。それぞれ詳しく解説します。
土地選びと相場の確認
30坪の床面積の注文住宅を建てる際には、建ぺい率や容積率、建物の階数にもよりますが、30坪以上の土地が必要になることが多いです。建ぺい率とは、土地に対する建築面積の割合を指し、一般的に建ぺい率は40~50%あたりで設定されていることが多いです。建ぺい率50%の土地に30坪の家を建てる場合、平屋だと60坪以上の広さがある土地が必要。土地の購入予算を削り、建物に予算を使いたい場合は、2階建てなども検討すると良いでしょう。
また、建築費用の相場は、地域や建築の依頼先によって大きく変動します。
建築の依頼先には、主にハウスメーカーや工務店が挙げられますが、工務店は大手ハウスメーカーよりも建築費用が安価であることが一般的です。一方、大手ハウスメーカーの場合は、予め用意されたパターンから間取りや設備を選択するセミオーダー住宅を選択することで建築費用を削減するのもひとつの手。住宅会社によって強みも異なるので、複数の会社を比較検討し、建てたい家に合った依頼先を選択するようにしましょう。
R+houseネットワークの工務店では、材料をメーカーから直接仕入れる、無駄な凸凹を作らないなど、材料費を抑える工夫をしており、建築費用を抑えつつ性能やデザインにこだわった家づくりが可能です。また、適切な施工計画を立て工程を管理することで、品質を保ちながらも現場管理費用を抑えています。
>>参考コラム:注文住宅を建てたい!土地探しに大切な3つのポイントや注意点を解説
予算オーバーを防ぐためのポイント
注文住宅は、間取りや設備、デザインなどを自分で選ぶことができ、自由度が高い点が魅力的です。しかし、こだわりを詰め込みすぎると、予算がオーバーしてしまうケースも少なくありません。
家づくりをするにあたっては、なるべく早い段階でローン計画を立てておくことで大まかな予算を把握しやすく、予算オーバーを防げるでしょう。家づくりにかけるべき予算が分かることで、間取りにおける優先順位もつけやすくなります。
今後の人生において必要になるお金は、住宅ローンの返済だけでなく、生活にかかるお金、教育費などさまざま。無理のある住宅ローンを組んで、返済に苦しんでしまっては本末転倒です。R+houseネットワークの工務店では、建築費用だけでなく、住み始めてからのメンテナンス費用や光熱費などのランニングコストを考慮したローン計画が大切だと考えています。ライフプランシミュレーションを用いて、現在の年収や支出、家族構成などから無理なく返済できるローン計画を算出し、無理のない予算での家づくりをサポートいたします。
>>参考コラム:注文住宅を建てるときに資金計画は必要?重要性と計画の立て方を解説
家事をラクにする間取りの工夫
写真⑪住宅の間取り・設計・設計図 .jpg 88.57 KBせっかく注文住宅を建てるなら、日々の家事の負担を少しでも減らせるような間取りを意識したいものです。30坪台という限られた面積ではすべての要望を叶えることは難しいかもしれませんが、
建築家のプランニング力で取り入れられる可能性があります。ここでは、一般的に家事効率が上がると考えられる間取りのポイントをご紹介します。ご自身の要望とその優先順位を考えたうえで是非ヒントにしてみてください。
キッチンの動線を考える
キッチンの動線を意識すると、料理・配膳・片づけの効率が上がるでしょう。例えば、キッチンの動線をスムーズにするための工夫として以下のような例が挙げられます。
・回遊動線を確保しやすいアイランドキッチンを取り入れる
・キッチンとダイニングを横並びにする
・キッチンのそばにパントリーを配置する
壁に面する部分がない独立型のアイランドキッチンは、左右どちらからでもキッチンにアクセスできるので、食事の配膳や片づけをラクにしたいという方にはぴったり。さらに、キッチンとダイニングを横並びにすることで移動距離が近くなり、家事の時短になります。食材のストックなどを保管するパントリーもキッチンからアクセスしやすい位置にあると、調理の際にすぐに食材を取り出せるでしょう。また、パントリーは玄関からつながる設計にすると、買い物後の食品の収納も効率的になります。
水回りの配置を最適化
洗濯の効率を高めるには、脱衣所と洗濯機、庭やベランダなどを近くに配置するのがポイント。洗濯機の近くに庭やベランダにアクセスできる掃き出し窓やサンルームを配置すると、洗濯物を干すまでの動線が短くなります。
先に紹介した事例のように、ランドリースペースにハンガーポールやガス衣類乾燥機などを設置するのもひとつの手。洗濯や乾燥を行う場所を1カ所にまとめることで、より効率的に家事を進められるでしょう。天気や時間帯を気にせずに洗濯ができるのもメリットです。収納棚や作業台、ウォークインクローゼットなどを設置すると、洗濯が終わった衣類の収納もラクになります。
子どもの活動スペース確保
ちょっとした畳のスペースは、子どもが遊ぶ場所やお昼寝をする場所にぴったり。畳にすることで、ハイハイ期の小さなお子さまでも安心して遊ばせられます。また、子どもが宿題などをできるカウンターを設置するのも良いでしょう。
リビングの隣など、キッチンから見えやすい位置に子どもの活動スペースを設けることで、食事の準備などの家事をしながら子どもを見守れます。>>参考コラム:子育てしやすい注文住宅とは?家づくりのポイントや間取りの実例を解説
収納を豊富に配置する
せっかくおしゃれな注文住宅を建てても、収納が少ないと片づけに苦労し、つい散らかりがちになってしまいます
。片づけを簡単にし必要なものをすぐに取り出せるように、収納は各居室に設けておくのがおすすめです。収納をつくる際は、配置する場所にも気をつけましょう。キッチンの近くにはパントリー、ランドリースペースの近くにウォークインクローゼットなど、動線に沿った収納を意識することが大切です。
また、意外と忘れがちなのが玄関周りの収納。玄関周りに大きめの収納を設けることで、靴や傘だけでなく、ベビーカーや三輪車なども収納可能です。玄関収納にハンガーポールを設置すると、脱いだ上着をリビングまで持ち込まずに玄関で着脱ができます。
>>参考コラム:注文住宅にパントリーは必要?収納上手になれるコツと設置する際のポイントも
30坪で理想の間取りの注文住宅を建てるならR+houseネットワークの工務店にお任せください
写真⑫福岡県_白と木目の外壁に植栽豊かな外観 .jpg 547.5 KB30坪で家事効率を意識した間取りをつくるポイントや実例を紹介しました。R+houseネットワークの工務店では、住宅設計のプロである建築家と二人三脚でデザイン性と利便性に富んだ家づくりが可能です。経験豊富な建築家がそれぞれの家族の生活スタイルに合った最適な間取りや設備をご提案し、理想の暮らしを叶えるサポートをいたします。「30坪台で注文住宅の建築を検討している」、「家事がしやすい注文住宅を建てたい」という方は、是非R+houseネットワークの工務店へご相談ください。
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