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間取りの自由度が高い?平屋の魅力と建築におすすめの土地を徹底解説

更新日 2024.08.16 / 公開日 2024.05.17
#コスト #省エネ住宅 #バリアフリー #家事がしやすい #平屋

以前は、田舎に立つ日本家屋のようなイメージがあった平屋住宅。しかし近年、シンプルモダンな外観の平屋住宅が多く見られるようになり、若い世代の人気を博しています。おしゃれな見た目もさることながら、平屋人気の理由は自由度の高い間取りやバリアフリーなど、機能面にもあるようです。今回は、平屋の魅力をはじめ、平屋を新築するときの土地選びについて詳しく解説します。

グレーの外壁の平屋と玄関アプローチ
目次

シンプルな平屋のイラスト
写真②シンプルな平屋のイラスト (1).jpg 34.07 KB
平屋住宅とは、2階以上がない、1階建ての住宅のこと。実際に住んでいる人の満足度がとても高い、平屋住宅。今回は主な3つのメリットをご紹介しましょう。
住居スペースすべてがワンフロアに詰め込まれている点が、大きなメリット。2階以上がない分、建築コストを抑えることが可能で、建物の高さが低いため、構造的に安定していることもメリットです。2階建て住宅に比べて外壁のメンテナンスがしやすく、足場を組まなくてよいため費用が安くなることも。マイホームは、建築時の費用だけでなく、住み始めた後も家を維持・管理するためのランニングコストがかかります。マイホームに必要な費用を長い目で見ると、メンテナンス費用を抑えられる点も平屋住宅の嬉しいポイントです。

指示をする一級建築士
写真③指示をする一級建築士.jpg 91.37 KB

また、家の中の移動に階段を使わないため動線が良く、家事の負担軽減にもつながります。掃除ひとつとっても、階段がないため重たい掃除機を持って2階と1階を移動する必要もありません。
さらに階段をつくらない分、そのスペースを収納や部屋に充てるなど、空間を有効活用できます。窓などの開口部を多く取れる平屋は風通しが良く、リビングの外にデッキテラスをつくればさらに広々と開放感あふれる住まいになるでしょう。
階段がないバリアフリー設計ができる平屋は、小さな子どもや高齢者にとって危険が少なく暮らしやすい住宅です。子どもが小さい頃はもちろん、自分たち夫婦が高齢になっても、安心して住み続けられるのも大きなメリットといえます。
ワンフロアのため、家族の気配を感じやすい平屋住宅。常に同じフロアで過ごしているため顔を合わせる時間も多く、自然に家の中心のリビングに集まったり会話が増えたりと、コミュニケーションが増えるのもメリットのひとつです。
2階と1階に分かれていたり個室が多かったりすると、各部屋でエアコンを使って光熱費がかさむことがあります。その点、平屋はワンフロアに生活スペースが集まっているため、光熱費の削減にもつながるでしょう。また、平屋住宅は屋根の面積が広くなることが多いので、太陽光発電をたくさん載せられるのもメリット。電力をつくり出すことで光熱費も削減できます。

街中の売地
写真④街中の売地.jpg 97.04 KB
平屋住宅を建てるには、縦方向にスペースを広げることができないため、ある程度広い土地が必要です。ここからは、平屋住宅を建てる土地探しの際に、押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
2階建て以上の住宅に比べ、広い土地が必要な平屋住宅。とはいえ、どれくらい土地の広さが必要なのか、見当がつかないという方も多いのではないでしょうか。平屋住宅を建てるには、一般的に50~60坪程度の土地が必要とされていますが、その家に住む人数によって必要な広さは異なります。

建ぺい率と容積率
写真⑤建ぺい率と容積率.jpg 47.56 KB

「建蔽率(けんぺいりつ)」は、土地の広さに対して建物が建てられる割合のことです。たとえば、土地の広さが50坪あったとしても、50坪の建物を建てられるわけではありません。定められた割合の範囲内で、住宅を建築する必要があります。建蔽率が50%の土地では、建築面積は25坪まで。

平屋の場合は2階以上で面積を取れないため、広い土地が必要です。先ほど解説した、家族4人が住むのに必要なスペース約38坪を平屋の建蔽率の範囲で建てるとなると、建蔽率50%の土地では最低でも約76坪必要ということになります。
土地選びにおいて建蔽率と同様に確認しておきたいのが、その土地の「用途地域」です。用途地域とは、その土地に建てられる建物の種類や高さなどを定めたもの。平屋住宅は、採光面で周囲の建物の影響を受けやすいため、あらかじめ高い建物の建築が制限されている地域に建てるのがおすすめです。

平屋住宅の建築に適している用途地域は、「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」。これらの地域では、建築できる建物の高さが低く制限されています。そのため、平屋住宅を建てた後で隣に高い建物が建って極端に日当たりが悪くなった、ということも避けられるでしょう。

ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性
写真⑥ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性.jpg 77.65 KB

2階がない平屋住宅はメリットが多いですが、2階がないことがデメリットになることもあります。水害が発生した場合、外に避難できない状況では2階以上の高い場所へ垂直避難しなければなりません。しかし、2階が存在しない平屋では、垂直避難は不可能。そのため、平屋住宅の土地探しでは、水害の危険性が高い地域は避けるのがベストです。

水害の発生の危険度については「ハザードマップ」で確認できます。平屋住宅に限らず、居住地域のハザードマップや避難経路を確認しておきましょう。また、現在の状況だけでなく以前の土地の利用状況が確認できる「重ねるハザードマップ」というサービスもあります。昔の利用状況によっては地盤が軟弱なケースも考えられるため、併せて確認しておくとよいでしょう。
参考:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
参考:国土交通省「重ねるハザードマップ」
周辺環境が大切なのは平屋住宅に限ったことではありませんが、2階がない平屋では周辺環境によって採光面が大きく左右されます。特に隣家との間隔が狭い都市部や住宅地では、周囲に2階建て以上の家ばかりが建ち並んでいると、日差しが入りにくく圧迫感を感じるでしょう。

隣家との間隔が空いていたとしても、季節によっては太陽光が入りにくいことがあります。そのため、平屋住宅の建築では、周辺環境や太陽光の向き、風の通り道などを計算して設計することが大切。このように自然エネルギーを最大限に利用できる設計手法を「パッシブデザイン」と呼びますが、R+houseの建築家の多くはパッシブデザインを得意としています。開放感あふれる平屋住宅を実現するために、パッシブデザインはとても有効。平屋住宅を建てるなら、ぜひ取り入れることを検討してみてください。

グレー基調で落ち着いた雰囲気の勾配天井のダウンフロアリビング
写真⑦長野県_グレー基調で落ち着いた雰囲気の勾配天井のダウンフロアリビング.JPG 173.22 KB

たくさんの魅力があり、人気が高まっている平屋住宅。注文住宅で平屋を建てるには、自由度が高い分、どのような設計にするのかで住み心地に大きな差が出ます。R+houseなら自分たちのライフスタイルに合った平屋を建築家と建てられます。R+houseネットワークの工務店では土地探しのお手伝いもしていますので、平屋住宅を検討中の方はぜひ一度ご相談ください。

>>R+houseの平屋の施工事例はこちら!
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