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20坪台の間取り事例をご紹介!注文住宅で取り入れたい工夫や注意点とは?

更新日 2025.03.25 / 公開日 2025.03.20
#新築 #一戸建て #狭小住宅・狭小地 #マイホーム #注文住宅

予算や立地など、さまざまな理由から20坪台の延床面積で注文住宅を建てる場合もあるでしょう。言葉で「20坪」と聞いても、実際にはどのくらいの広さなのかイメージしづらいもの。そこで今回は、延床面積20坪台ではどのような間取りの注文住宅が建てられるのか、実例を絡めてご紹介します。また、建てる際に注意したいポイントや家事をラクにするための工夫などもまとめました。これから20坪台で注文住宅を建てようと考えている方は必見です。

木目のリビングと黒の階段
目次
20坪は、およそ66平米で、畳で表すとおよそ40畳。駐車場スペースに例えるとだいたい5台分止められる程度の広さです。
延床面積とは建物の全体面積で、2階建て以上の住宅では各階の床面積の合計値となります。
20坪台の延床面積は一般的な住宅に比べてコンパクトな印象の広さですが、工夫を凝らすことで快適な住まいの実現が可能。また、土地代を抑えた注文住宅が建てられるメリットもあります。
ここからは、延床面積が20坪台の素敵な注文住宅の実例をご紹介しましょう。これから注文住宅を建てようと検討している方は必見です。
キッチンから見える明るいリビングダイニング
写真②キッチンから見える明るいリビングダイニング.jpg 54.54 KB
美しい眺望を活かすため、リビングは2階に設置し、さらにはテラスにつながる間取りです。また、リビングとロフトをつなぐような吹き抜けが設けられ、縦と横の空間をくまなく生かしたデザインも特徴。キッチンからはリビングを見渡せるため、子供や家族の様子を確認しやすい設計です。
キッチンから見たアーチ状のパントリー入口
写真③キッチンから見たアーチ状のパントリー入口.jpg 52.44 KB

パントリーには冷蔵庫も一緒に置けるスペースを確保し、生活感を抑えたスタイリッシュな空間に仕上がっています。また、キッチン横にスタディールームを作り、勉強スペースとしてだけでなく、勉強道具やおもちゃもまとめて収納できるように。いつでも家の中をすっきりさせる工夫がなされた住宅です。

>>施工事例:東京都日野市「ハイサイドライトが切り取る 空と緑」
モノトーンのスッキリしたLDK
写真④モノトーンのスッキリしたLDK.jpg 34.62 KB
室内を白で統一することで、明るく開放的な雰囲気を実現しました。高い位置に窓を設置し、たっぷりの光を室内に取り入れています。余計な装飾やデザインは省いたシンプルな住まいで、空間を有効活用している点が注目ポイントです。
空間と馴染むように白で統一された階段
写真⑤空間と馴染むように白で統一された階段.jpg 25.66 KB
ポスターや絵画が飾れるギャラリーのようなスペースを作り、まるで美術館のようなおしゃれな空間。階段も白で統一し、空間同士がなじむよう設計されています。
美術館のようなグレーの外観
写真⑦美術館のようなグレーの外観.jpg 59.8 KB
人通りが多い道路に面した部分の窓を減らし、プライバシーを確保。グレーの外観は、室内の白とはコントラストがあり、また違った雰囲気が楽しめるデザインです。三角形の土地に建てられたこちらの注文住宅は、角度を変えて3枚の壁を設置することで、土地を有効活用しつつも静かな暮らしを守ります。

>>施工事例:愛知県日進市「角地に建つモニュメントのような家」
袖壁や軒天に木を使った、ワイドな平屋
写真⑥袖壁や軒天に木を使った、ワイドな平屋.jpg 153.14 KB
平屋は一般的に2階建て以上の住宅よりも広い土地が必要です。しかし、床面積が小さい住宅ならば広い土地を確保しなくても、間取りを工夫することで20坪台でも理想の平屋を建てることができます。
こちらは、袖壁や軒天に木を使用した、ぬくもりを感じられる平屋です。深めの庇(ひさし)を設置しているため、テラスでのんびりとした時間を過ごすことが可能。また、テラスのそばにキッチンとリビングを設置し、景色を楽しみながら生活できます。
無垢材のテーブルとモールテックスを施したキッチンカウンター
写真⑧無垢材のテーブルとモールテックスを施したキッチンカウンター.jpg 56.03 KB
キッチンとリビングを横並びに配置し、家全体に回遊性を持たせた設計も特徴です。そのため、景色をふんだんに楽しめるリラックススペースを確保しつつも、家事動線はスムーズ。デザイン性と生活のしやすさを兼ね備えた注文住宅です。

>>施工事例:愛知県蒲郡市「広がり溢れる 外観が心地よい平屋」

>>参考コラム:建築家に任せる狭小住宅のメリット!おしゃれな施工事例を3つ紹介
限られた延床面積で理想の注文住宅を建てるには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。満足のできる家づくりのために是非ご参考にしてください。
20坪という限られた面積の場合、できるだけ居住空間を広く確保し、開放的な雰囲気を演出したいもの。そこで取り入れたいのが、廊下をできるだけ省いた設計です。廊下のスペースを減らすことで、家族が集まって過ごす時間が多いリビングやダイニングといった場所を広くとることができます。また、廊下をできるだけ作らないことに加え、間仕切りで区切った部屋の数も必要最低限にすると、より広々と感じられる住まいに仕上げることが可能です。
屋根裏や床下、階段下など、本来は壁に囲まれるなどして使わないスペースを、有効活用することも押さえておきたいポイントのひとつです。デッドスペースを収納場所として確保することで、延床面積を増やすことなく収納量アップが叶います。
壁の中のニッチや柱と壁の段差など、ちょっとした空きスペースを活かした収納を設置する方法もひとつのアイデアです。また、ロフトを作ることで、居住空間を広く確保することができます。ロフトは、平屋を建てる際にもスペースの有効活用にぴったりです。設計やデザインによってさまざまな工夫ができるため、建築家などとしっかり話し合って無駄のない住まいを実現しましょう。
部屋を行き来するためのドアが開き戸の場合、ドアを開ける際のスペースを確保しなければなりません。その点、引き戸の場合は、横にスライドさせるだけで良いため、デッドスペースを作らず、間取りの自由度がアップします。
部屋が狭いほど、壁や天井からの圧迫感が強くなります。そこで取り入れたいのが吹き抜けや天窓です。縦の空間を広げることで圧迫感が緩和され、開放的な空間になります。また、日当たりや風通しを良くするなど、さまざまなメリットが得られるのです。
天窓や吹き抜け以外にも、大きめの窓を設置する、小窓を設けるといった工夫により採光を確保することで、明るく開放的な雰囲気を作ることもできます。

>>参考コラム:吹き抜けのあるおしゃれな家特集!メリット・デメリットや注意点も解説
たとえ一緒に暮らす相手が家族であっても、ある程度のプライバシーを確保することは大切です。プライバシーの確保には、部屋を設けずともプライベートスペースを作ることで対応が可能。例えば、2階の階段ホールやロフトなど使用頻度の少ない場所を、リラックスできる空間として活用するといった方法があります。20坪という限られたスペースの中でもきちんと個々のプライバシーが確保できるよう、設計に工夫を取り入れてもらいましょう。
また、外からの視線を遮るような工夫も必要です。道路に面した壁には大きな窓を設置しない、中庭を作るといった方法で、住宅のプライバシーを確保することも覚えておきましょう。

>>参考コラム:注文住宅にはなぜりんご型の間取りが良い?メリットや設計時の注意点を解説
注文住宅を建てる際には、間取り以外にもさまざまな注意点があります。先ほどの内容以外に、どのようなポイントに配慮すればよいのか、詳しくチェックしていきましょう。
土地選びは、家づくりにおいて重要なポイントです。個々の生活にマッチした暮らしをするために十分な広さがあるかどうかはもちろん、周辺環境や予算などもしっかり確認しましょう。通勤通学はしやすいか、ショッピングスポットや病院は近くにあるかどうかなど、さまざまな点を確認する必要があります。ただし、すべての希望が叶う土地はなかなか見つけるのが難しいはず。そこで、優先したい項目をいくつかピックアップし、上位の希望が満たせる土地を選ぶと良いでしょう。

また、希望エリアの土地相場をしっかり確認し、損のない値段で購入するよう配慮することも大切です。そのためには、信頼できる不動産屋やハウスメーカーなどに協力してもらうのもひとつの方法。後悔のないよう、生活しやすいエリアの土地を適正な価格で手に入れましょう。

>>参考コラム:注文住宅を建てたい!土地探しに大切な3つのポイントや注意点を解説
限られたスペースを有効活用しようと、あれもこれもと詰め込みすぎると、せっかく土地の費用を安く抑えたのにも関わらず、結果的に予算オーバーすることがあります。そこで注意したいのが、取り入れたいデザインや性能に優先順位をつけ、どうしても外せないものだけを取り入れること。また、できるだけシンプルな形のデザインにする、部屋数を必要最低限に絞る、水廻りをできるだけ1カ所にまとめるといった方法もおすすめです。理想を損なわないよう工夫して、上手に予算内に収めましょう。

R+houseでは、コストパフォーマンスにも配慮しています。建築家と一緒に理想的な住まいを作り上げるため、個々の予算にマッチしたプランの提案が可能です。

>>参考コラム:注文住宅のこだわりを予算内で叶えるには?優先順位や失敗事例をご紹介
せっかく注文住宅をたてるなら、家事をラクにする間取りを取り入れたいものですが、20坪台の限られた延床面積ではすべての要望を叶えることは難しいかもしれません。しかし、建築家のプランニング力で取り入れられる可能性があります。ここでは、一般的に家事効率が上がると考えられる間取りのポイントをご紹介します。ご自身の要望とその優先順位を考えたうえで是非ヒントにしてみてください。
キッチンは、家族の食事を作る場所。また多くの間取りでリビングと隣接しており、家族が集まるため、家のなかで渋滞が起きやすい場所といえます。そのため、キッチンを中心とした回遊動線を取り入れることで、人の行き来がスムーズに。限られたスペースでもアクセスのしやすさを意識するとよいでしょう。

>>参考コラム:注文住宅ならこだわりのキッチンにしたい!失敗しない選び方やアイデア実例をご紹介
洗面所やお風呂は、毎日使う場所です。「外から帰ってきて手を洗い、その後リビングへ行く」「洗面所を脱衣所としても活用し、お風呂に入る、その後リラックスするためにリビングへ」といった生活の流れがあります。そこで、意識したいのが生活の流れにマッチした位置に洗面所やお風呂を設置すること。例えば、リビングの横に洗面所やお風呂を設置する、玄関から近い場所に洗面所を設置するといった間取りがあります。また、洗面所の近くにランドリールームを作る、洗面所やお風呂の隣にキッチンを配置して水廻りをまとめるといったアイデアもあります。
子供が小さなうちは目が離せません。家事をしている最中でも子供の様子がうかがえるよう、ひらけた視界が確保できる動線を意識して取り入れることが大切です。
未就学の子供がいる場合には、おむつ替えやお昼寝、遊ぶ場所が、就学後には勉強する場所が必要になります。状況に合わせて対応できるスペースなのか意識しましょう。子供の成長に合わせて空間をチェンジできるような間取りにしておくことも大切です。

>>参考コラム:子育てしやすい注文住宅とは?家づくりのポイントや間取りの実例を解説
家探しをする家族
写真⑨家探しをする家族.jpg 99.64 KB
20坪台という限られた広さでも、さまざまな工夫を凝らすことで住み心地の良い理想的な注文住宅を手に入れることができます。廊下をできるだけ省いたり引き戸を採用したりなど、予算を考慮した工夫を取り入れることで開放的な空間に仕上げることが可能。そんな工夫を凝らした快適な住まいを手に入れたいならR+houseネットワークの工務店にお任せください。実績豊富な建築家が、20坪台という面積を生かした理想の住まいをサポートします。デザインをはじめ、コストや機能性にも配慮した20坪台の間取りの注文住宅を一緒に完成させましょう。

>>こだわりや工夫の詰まったマイホームが叶う!建築家と建てる注文住宅「R+house」についてはこちら
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