ZEHの特徴とは?
写真②ZEHの積み木と家.jpg 72.39 KB ZEHは「net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を略した言葉で、1年間で消費するエネルギー量を実質的に0以下にする家のことです。つまり、エネルギーを自ら生み出し、生活で必要なエネルギーを補う仕組みです。
このZEHの特徴は、高断熱、省エネ、創エネの3つ。具体的には、必要なエネルギーを極力減らすための「断熱」と、家電設備でエネルギーの消費を抑える「省エネ」、消費エネルギーを上回るエネルギーを創り出す「創エネ」の3本柱で構成されています。光熱費を抑えながら快適な暮らしを叶えられるのがZEH住宅の魅力的なポイントです。
参考元:資源エネルギー庁 知っておきたいエネルギーの基礎用語 ~新しい省エネの家「ZEH」
ZEH住宅認定の条件
写真③エコ住宅のイメージ(イラスト).jpg 51.8 KB ZEH住宅として認定されるには、条件を4つ満たす必要があります。
条件① 外皮性能(UA値)が ZEH強化外皮基準以下であるか
まず、満たしておくべき基準のひとつが強化外皮基準です。強化外皮基準は外壁や屋根など、外皮の断熱性能を表す基準とされ、UA値という値で表されます。このUA値が小さくなるほど、断熱性能が高くなります。この値は地域によって定められているのが特徴です。具体的な数値を挙げると、東京は0.6以下、北海道は0.4以下のように、寒冷地ほど求められる断熱性能は高くなります。
条件② 基準一次エネルギー消費量を20%以上削減できているか
消費エネルギーを削減させるために、給湯設備などの効率を上げたり、断熱性能を上げたりしていきます。省エネ基準より20%以上のエネルギーが削減できていることが認定の条件のひとつです。この時、再生可能エネルギーによる削減率は除きます。
条件③ 再生可能エネルギーが導入されているか
ZEHの基準のひとつに再生可能エネルギーの設備の導入があります。再生可能エネルギーとは太陽光や風力などといった、枯渇することのないエネルギーのこと。ZEH取得のため、太陽光発電システムを取り入れる事例が多くなっています。
条件④ 消費するエネルギー量から100%以上のエネルギー削減ができているか(再生可能エネルギー等を加えて)
先に説明した取り組みによって、基準エネルギー消費量からエネルギー消費量を100%削減することでZEHを実現できます。これらの基準すべてに当てはまっている家がZEHとなります。
UA値について理解しておこう
写真④高気密高断熱住宅とすきまが空いている住宅の違い.jpg 44.36 KB ZEH強化外皮基準を表す際に使う値として、UA値という言葉が出てきました。UA値は断熱性能を理解するうえで必要な値になります。ここでは、UA値についての理解を深めるための基礎知識や地域区分について解説していきます。
UA値とは
UA値とは壁などの外皮を通じた住宅内外の熱の出入りのしやすさを表す数値のことです。UA値が小さいほど断熱性が高い住宅であることを示します。
UA値の地域区分
各地域のZEH基準、HEAT20基準の具体的なUA値をチェック
ZEH基準のほかにも、HEAT20基準と呼ばれる指標もあります。HEAT20は「ZEH基準」よりも高い性能を求めているのが特徴です。HEAT20は3つにランク付けされており、G1、G2、G3の順で断熱性能が上がります。地域区分ごとに「ZEH基準」「HEAT20基準」で表にまとめてみました。参考にしてみてください。
【ZEH基準、HEAT20基準におけるUA値】
地域区分 1地域 2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域 8地域 該当都市 夕張市、南富良野町など 札幌市、旭川市、小樽市、釧路市など 函館市、青森市、盛岡市、八戸市など 秋田市、石巻市、会津若松市など 仙台市、富山市、山梨市、東広島市など 東京23区、横浜市、大阪市など 横須賀市、静岡市、福岡市、宮崎市など 沖縄県など HEAT20 G3 0.2 0.2 0.2 0.23 0.23 0.26 0.26 基準なし HEAT20 G2 0.28 0.28 0.28 0.34 0.34 0.46 0.46 基準なし HEAT20 G1 0.34 0.34 0.38 0.46 0.48 0.56 0.56 基準なし ZEH 0.4 0.4 0.5 0.6 0.6 0.6 0.6 基準なし
参考元:国土交通省「地域区分新旧表」
ZEH水準の注文住宅にするメリット、デメリット
写真⑤住宅のメリットとデメリット.jpg 48.91 KB ZEH水準の注文住宅にはメリット・デメリットがあります。それぞれチェックしてみましょう。
メリット
室内温度を一定に保てる
断熱性が高く省エネ性能が高い設備を使用するため、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内を、光熱費を気にすることなく実現することができます。一定の室内温度で、温度の急激な変化によるヒートショックの予防にも効果的です。
光熱費が削減できる
一定の温度を保ちやすいのが特徴のため、暖房などの光熱費の削減につながります。また、住宅性能が高いため、住宅を売る際に高値で売れるのもうれしいポイントです。
電力の蓄電により災害時にも安心
台風や地震などの災害時に、自宅で蓄電しておいた電力を一時的に使用できるのも魅力的です。
間取りやデザインに制限が出てくる
ZEHでは太陽光発電をはじめ、一般住宅よりも多くの機器を外部に設置する必要があるため、理想の外観やデザインにならない可能性もあります。
創エネに必要な太陽光発電はメンテナンスが必要
太陽光発電システムを導入した場合は設備のメンテナンスが必要になってきます。メンテナンスには1回当たり10万円以上かかることもあるので、ランニングコストも事前に確認するようにしましょう。
発電量が地域や天候によって左右される
太陽光システムによる発電量は、天気や地域によって左右されます。家を建てる場所の日当たりや気候を考慮して、太陽光発電システムを搭載するかどうか判断しましょう。
ZEHは補助金制度が活用できる
写真⑥補助金を受け取るビジネスマン.jpg 94.64 KB ZEHを満たした住宅を建てる際に、費用面が気になっている方は補助金制度を利用してみてはいかがでしょうか?経済産業省及び環境省がZEHの更なる普及と既存住宅の断熱性能向上によるCO2削減を目的として、ZEHに対して補助金制度を設けています。
以下に2023年度の公募要項をまとめました。なお、2024年度の公募要項については内容が変更となる場合がありますので、利用を検討されている方は事前に確認しておきましょう。
ZEH支援事業
申請対象者
・新築住宅を購入、建築する個人 ・新築住宅を販売する法人
対象住宅
ZEH、ZEH+の要件を満たす住宅
補助額
・55万円/戸(ZEH) ・100万円/戸(ZEH+) ※蓄電システム、低炭素化の実現に関与する素材、再エネ熱利用技術の活用で別途補助
要件
【ZEH】 1.ZEHの定義を満たしていること 2.国認定のZEHビルダーまたはプランナーが建築・設計・販売した住宅であること 【ZEH+】 1.ZEHの定義を満たし、同時に以下①②の条件を満たすこと ①省エネ基準から一次エネルギーを25%以上削減 ②以下の再生エネルギーの自家消費拡大措置の中から2つ以上導入 ・更なる外皮性能の強化 ・高度エネルギーマネジメント ・電気自動車を活用した自家消費の拡大措置のための充電・充放電設備(PHV車を含む) 2.国認定のZEHビルダーまたはプランナーが建築・設計・販売した住宅であること
公募方法
先着順
ZEH支援事業の申請方法
ZEH住宅をお考えの方はR+houseネットワークの工務店へ
写真⑦東京都_木目のアーチが特徴の外観.jpg 232.38 KB ZEHは快適な室温を保ちながら、消費エネルギーの削減も可能なのが魅力的なポイント。ZEHを満たす住宅にすることで、補助金がもらえるのもうれしいですね!R+houseは高断熱と高い耐震性を実現させるZEHに対応しています。夏は涼しく冬は暖かい快適な設備を厳選し、高断熱高気密でデザイン性も同時に叶えるR+houseネットワークの工務店で家を建ててみませんか。
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