L型キッチンとは
写真②L字型キッチン.jpg 80.42 KBL型キッチンとは、キッチンのレイアウトの一種で、作業スペースや収納がL字型に配置されたキッチンのことを指します。シンク・コンロ・冷蔵庫をL字の2辺に分けて設置することで、動線が短くなり、効率よく調理や片づけができるのが特徴です。L型キッチンには、壁付けタイプや対面式など、設置方法によって異なるスタイルがあります。間取りやライフスタイルに合わせて選ぶことができます。広い作業スペースを確保しやすく、家族で料理を楽しむのにも適したレイアウトです。
L型キッチンのメリット
ここでは、L型キッチンのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
動線がスムーズで作業がしやすい
L型キッチンは、シンク・コンロ・冷蔵庫をL字の2辺に分けて配置できるため、「ワークトライアングル」と呼ばれる作業動線が短くなり、調理や片付けが効率よく行えます。移動距離が少なくなることで、疲れにくく快適に料理ができるでしょう。
作業スペースが広い
L字型のカウンターを活用することで、調理や盛り付けのスペースを十分に確保できます。複数人で料理をする際も、各自が別の作業をしやすく、スムーズに進められます。家族で料理を楽しみたい方にもおすすめです。
収納力が高い
L字型キッチンは、収納スペースを多く確保しやすいのも魅力です。コーナー部分を活用すれば、調理器具や食器、食品ストックを整理整頓しやすくなります。回転式ラックや引き出し収納を取り入れると、さらに使いやすくなるでしょう。
間取りに合わせやすい
L型キッチンは、ウォール型・ペニンシュラ型・アイランド型・独立型と、さまざまな設置方法が可能です。リビングやダイニングとつながる開放的なレイアウトにも対応できるため、間取りやライフスタイルに合わせたアレンジがしやすいでしょう。
L型キッチンのデメリット
ここでは、L型キッチンのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
コーナー部分のデッドスペース
L型キッチンでは、コーナー部分が活用しにくく、奥に収納したものが取り出しづらくなることがあります。しかし、回転式のラックや引き出し収納を取り入れることで、スペースを無駄なく活用し、取り出しやすくすることができるでしょう。
設置に広いスペースが必要
L型のレイアウトは、キッチンの2辺を使うため、比較的広いスペースが求められます。そのため、狭いキッチンではレイアウトがむずかしく、無理な配置は作業スペースが圧迫され動きづらくなることも。コンパクトなL型デザインを採用したり、壁付けタイプを選んだりすることで、小さな空間でも機能的に使うことができます。
動線が長くなる場合がある
シンク・コンロ・冷蔵庫の配置によっては、移動距離が長くなり、作業効率が落ちることがあるため、注意が必要です。ワークトライアングル(作業動線)を意識して配置を工夫すれば、スムーズに調理ができる快適なキッチンづくりができるでしょう。
リビング・ダイニングとの一体感が弱くなることも
ウォール型L型キッチンでは、調理中にリビングやダイニングとのつながりが薄れ、家族とのコミュニケーションがとりにくくなることも。しかし、ペニンシュラ型L型キッチンやアイランド型L型キッチンではオープンにすることで、リビングやダイニングとのつながりを持たせて、会話を楽しめる空間を作ることができます。
レイアウトによっては収納が不足する場合がある
L型キッチンは、ほかのレイアウトに比べて収納スペースの確保がむずかしくなることがあります。とくに、ウォール型L型キッチンでは、吊戸棚が使いづらくなることも。しかし、コーナー収納を活用したり、引き出し収納を増やしたりすることで、収納スペースを確保しやすくなるでしょう。
L型キッチンのレイアウトの種類と特徴
写真③一緒に楽しく料理をする若い家族.jpg 79.86 KBL型キッチンには、ウォール型・ペニンシュラ型・アイランド型・独立型の4種類があります。ここでは、それぞれの特徴と快適に使うポイントについて詳しく見ていきましょう。
ウォール型L型キッチン
ウォール型L型キッチンは、キッチンの2辺がどちらも壁に接しているレイアウトです。限られたスペースでも設置しやすく、壁面を活用した収納がしやすいという特徴があります。コンパクトながらも、調理・洗い物・収納の動線がスムーズになり、効率的な作業が可能です。ウォール型は壁に囲まれた配置のため、家族とのコミュニケーションがとりにくくなりがちですが、カウンターを設けることで、リビングとのつながりができるでしょう。壁沿いのキッチンは、設置環境によって圧迫感を感じたり、暗く感じたりすることもありますが、壁に窓を設置したり適切な照明計画を取り入れたりすることで、開放的で明るく快適なキッチン空間が実現します。
ペニンシュラ型L型キッチン
ペニンシュラ型(半島型)L型キッチンは、一辺が壁に接し、もう一辺がダイニングやリビングに向かって開かれているスタイルです。オープンなデザインで、リビングとのつながりを意識したい方に適しています。リビングやダイニングと視線がつながるため、広々とした印象になりやすく、開放感があるのも特徴です。また、カウンター部分を食事スペースや作業台として活用できるほか、料理をしながら家族や来客と自然に会話を楽しめるという特徴もあります。ペニンシュラ型L型キッチンは、オープンな設計のため、調理時の煙やにおいがリビングに広がりやすい側面があります。しかし、換気扇を強化したりパーテーションを取り入れたりすることで快適な空間を保つことができるでしょう。
アイランド型L型キッチン
アイランド型L型キッチンは、L型キッチンに加えてアイランドカウンターを設けたレイアウトです。料理をしながら周囲を見渡せるので、家族や友人と一緒に料理を楽しみたい方に人気があります。デザイン性が高くオープンな構造で、おしゃれなキッチン空間を演出しやすいでしょう。また、アイランド部分を調理台や収納スペースとして活用できるため、複数人での作業がしやすいことも特徴です。さらに、回遊動線ができることで、キッチン内の移動がスムーズになり、効率的な作業が可能になります。ただし、アイランド型L型キッチンは、広いスペースが必要になるため、設置には家全体の中での面積バランスにも考慮が必要です。また、調理中の汚れがリビング側に見えやすいという点もありますが、美しいデザインの収納や、目隠しの工夫を取り入れることで、すっきりとした空間を維持できます。
独立型L型キッチン
独立型L型キッチンは、L字型キッチンが壁やパーテーションで仕切られ、リビングやダイニングと分離されたレイアウトです。料理に集中しやすく、キッチンのプライバシーを確保できます。また、来客時にキッチンの中が見えにくく、すっきりとした印象を保てるのも特徴です。さらに、壁面をフル活用できるため、大容量の収納スペースを確保しやすいでしょう。独立型L型キッチンは、閉鎖的になりやすいという特徴がありますが、壁の一部にガラス窓を設けたり、扉を開閉式にしたりすることで、適度な開放感を持たせることができます。また、収納を工夫すると、整理整頓がしやすく、作業効率の良いキッチンになるでしょう。
L型キッチンを設置する際のポイント
写真④ポイントの文字と色鉛筆.jpg 82.66 KBL型キッチンを設置する際は、住まいの間取りやライフスタイルに応じて選ぶことが大切です。ここでは、L型キッチンを設置する際に考慮すべきポイントについて解説します。
家の間取りとの相性を考える
L型キッチンを設置する際には、まず、自宅の間取りとの相性を考えることが重要です。L型キッチンは壁を利用するタイプが多いため、配置や動線を考慮することで、快適なキッチン空間を作ることができます。コンパクトな空間には、壁に沿ったウォール型L型キッチンがおすすめです。壁面を活用した収納を取り入れることで、すっきりとした空間づくりにつながるでしょう。開放感を重視したい場合は、リビングやダイニングとつながりのあるペニンシュラ型L型キッチンや、アイランド型L型キッチンを選ぶのがおすすめです。開放感があるだけでなく、家族や来客とスムーズにコミュニケーションができるのも魅力。料理に集中したい場合や、生活感を隠したい場合は、独立型L型キッチンがおすすめです。独立型L型キッチンなら、料理に集中できる環境が整いやすく、リビングやダイニングからキッチンが見えにくいため、来客時にも生活感を隠しやすいでしょう。
作業動線を意識する
L型キッチンを快適に使うためには、作業動線の効率性が重要です。調理・洗い物・配膳の流れがスムーズになると、料理のしやすさが格段に向上します。シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結ぶワークトライアングルを意識して配置することで、動線が短くなり作業効率の向上につながるでしょう。さらに、ワークトライアングルだけでなく、シンクとコンロの間などに十分な作業スペースを確保することも大切です。十分な作業スペースがあることで、食材の下ごしらえや盛り付けがスムーズにできます。家族で料理をする場合も作業がしやすくなるので、広めのスペースを確保しておくのがおすすめです。
収納スペースの工夫
L型キッチンはコーナー部分をうまく活用することが重要なポイントの一つとも言えるでしょう。回転式ラックや引き出し収納を設けると使い勝手が良くなります。また、ウォールシェルフや吊戸棚などの壁面収納を取り入れることで、キッチンツールや調味料を取り出しやすくなります。しかし、壁面収納は上の物が取り出しにくく、人によっては活用しにくいことも。そんな時は、キッチンの隣にパントリーを設置するのもおすすめです。パントリーを設けることで、使いやすい高さで食品や調理器具などの収納ができ、作業スペースを広く保つことができます。
>>参考コラム:注文住宅にパントリーは必要?収納上手になれるコツと設置する際のポイントも
換気やにおい対策
予算とのバランスを考える
L型キッチンは、レイアウトや設備の選び方によって、コストが大きく変わります。そのため、予算を意識したキッチン選びが必要です。シンプルなウォール型L型キッチンは、設備の種類が少なくなるため、比較的安価に設置できる傾向にあります。アイランド型やペニンシュラ型は、収納やカウンターを設置する場合、設備費用や工事費がかかるため設置費用がやや高くなりがちです。
全体の予算配分を考えながら選ぶと、予算を大きく超えるリスクが減るでしょう。>>参考コラム:注文住宅の相場はどのくらい?費用の内訳や予算計画を立てる際のポイントも!
注文住宅のおしゃれなL型キッチンの事例紹介
ここでは、R+houseネットワークの工務店でL字キッチンが取り入れられた事例をご紹介していきます。
カウンターを設置することで家族との距離が近く
写真⑤対面カウンターのあるウォール型L型キッチン.jpg 45.36 KBウォール型L型キッチンと対面でカウンターを取り入れることで、料理中も家族とのコミュニケーションがスムーズに。
また、壁側に窓を設置することで光が入り、明るく開放感のあるキッチンです。カウンターとキッチンの色味をそろえることで一体感もあります。作業スペースが広く、料理がしやすいのもポイントです。
>>施工事例:熊本県熊本市「DJブースのある 生活しやすいお家」
アイランドカウンターでホテルライクなキッチンを実現
写真⑥アイランドカウンターのあるウォール型L型キッチン.jpg 54.92 KBウォール型L型キッチンにアイランドカウンターを設置し、色味や材質にもこだわった、まるでホテルや海外の高級住宅のようなキッチンです。
アイランドカウンターを設置することで、複数人での作業もしやすいほか、家族や来客とのコミュニケーションも取りやすくなります。来客時に調理中の手元を隠せるのもうれしいポイントです。また、壁に窓を設置することにより、開放感があり、窓からの採光で作業がしやすくなるでしょう。さらに、収納力の高いシステムキッチンは使い勝手も良く、実用性とおしゃれさを兼ね備えています。
>>施工事例:兵庫県淡路市「中庭と繋がる美術館のような家」>>参考コラム:注文住宅のキッチンをおしゃれにするには何が必要?ポイントや実例を紹介
L型キッチンを取り入れた家づくりならR+houseネットワークの工務店へ
写真⑦静岡県_大きな窓がある木目調のリビング.jpg 90.5 KB今回は、L型キッチンのメリットや気をつけたいポイントなどについて解説しました。それぞれのもつメリットを理解し、ご自身のイメージするキッチンに近いレイアウトを採用することで、理想のキッチンづくりが叶うでしょう。デメリットも、工夫次第で快適に使えるようになります。キッチンづくりで悩んだら、是非、この記事を参考にしてみてください。R+houseネットワークの工務店では、ご自身の土地やライフスタイルに合わせたキッチンづくりをご提案します。経験豊富なスタッフとともに、理想の家づくりをしたいと思われる方は、是非R+houseネットワークの工務店までお声がけください。
>>使い勝手やデザインにこだわったL型キッチンも叶う!R+houseのデザインについてはこちら