平屋の間取りで考慮してもらうためのポイント
写真②ポイントの単語と指差し棒.jpg 68.14 KB住宅会社に伝える際に平屋の間取りで考慮してもらうためにいくつかポイントを解説します。
どんな生活をしたいかを考えておく
まず、平屋を建てたらどんな暮らしをしたいかを考えてみましょう。家事を楽にしたい場合は、洗濯室とファミリークローゼットを近くにしたいなど、家事動線を意識するのがおすすめです。リモートワークのための書斎スペースを確保したい、趣味のバイクのためのガレージをつくりたいといった場合は、家族の要望なども踏まえて叶えたいことをリストアップして、どれを優先したいか整理・検討しておきましょう。後悔がないよう、家族の理想の暮らしをかなえる間取りをよく考えてもらいましょう。
家族の活動を軸に間取りを考える
平屋は、家族の活動を軸にして間取りを決めると暮らしやすくなります。大人が夜遅くまで起きている家で、リビングやキッチンの近くに子ども部屋がある場合などは、生活音が響いて、子どもが眠りにくくなってしまいます。部屋と部屋の間に廊下や収納を設けるなど、音が響きにくい工夫が必要です。
家族の人数に合わせたスペースを確保する
平屋でも家族の人数に合わせて、必要なスペースを確保するようにしましょう。家族の存在を感じやすいワンフロアの平屋では、家族間でプライバシーを確保しにくいことがデメリットとなります。家族が多い場合、子どもが小さいうちは広くても、子どもが成長したときに狭く感じるかもしれません。家族が心地よい距離感で過ごすために、できるだけ十分なスペースを確保しましょう。
採光や通風を意識する
十分な収納を確保する
平屋をつくる場合も、家族の人数分の収納スペースが必要になります。一人ひとりが使うものの量や内容に合わせ、使いやすく十分なスペースを確保しましょう。ファミリークローゼットをつくって家族の洋服を一括で管理したり、アウトドア用品やベビーカー、自転車等をしまう玄関収納をつくったりする家庭も増えています。平屋ならではの収納空間として、小屋裏収納や床下収納も活用してみましょう。
来客がある場合は来客の動線を考える
平屋を建てる際は、来客の有無を考えておきましょう。来客がある場合、寝室や脱衣所などのプライベートなスペースが目に触れない間取りにしておくと安心です。また、親戚や友人を招いて食事をする予定がある場合は、リビングやダイニングに十分な広さを確保しましょう。来客用の手洗いスペースを玄関横に設置しておく事例もあります。
ライフスタイルの変化も考慮しておく
平屋ならではの空間活用術
写真③マイホームの間取りについて図面の上で話し合いをする男女の手元.jpg 89.2 KBここからは平屋ならではの空間を活用する方法を解説します。
小屋裏収納
屋根と天井の間にできる空間を小屋裏と呼びます。平屋は勾配の大きな屋根を作りやすいので小屋裏の空間を有効活用しやすいと言えるでしょう。小屋裏を収納として利用すれば、平屋でも、かさばるものの収納スペースを確保できます。ウインタースポーツ用品、キャンプ用品など、決まった時期にしか使用しないものや、扇風機、こたつ布団などの季節用品を入れておくのがおすすめです。
床下収納
小屋裏収納と同じく、床下収納を設ければ、居住スペースを圧迫せずに収納量を増やせます。キッチン近くに床下収納を設け、食糧庫として活用すれば、お米や水、非常食などの置き場として便利です。また、玄関付近に設置すれば、ガーデニング用品などを収納しておけるため、デッドスペースを有効に活用できるでしょう。
ファミリークローゼット
平屋にファミリークローゼットをつくれば、各部屋に洋服の管理スペースを設ける必要がないため、個室のスペースが広く取れるメリットがあります。また、洗面脱衣室とランドリールーム、ファミリークローゼットをつなげて設置することで、家事の時短がかないます。衣類を運ぶ手間が減らせ、着替えから洗濯、収納までを一括して管理できるのです。
おすすめの平屋の間取り事例3選
R+houseの家づくりは、施主さまの希望を盛り込みながら、建築家が設計を担当しています。ここからはR+houseネットワークの工務店が手がけた事例から、おすすめの平屋の間取りを3つ紹介します。
中庭がある平屋の事例
写真④大きな中庭をぐるっと囲うように配置された生活空間.jpg 142.14 KBこちらは中庭を囲む平屋。外部からの視線を遮り、プライベートな庭を楽しむことができます。
写真⑤中庭から差し込む柔らかい光が明るく照らすリビング .jpg 78.13 KB中庭を設けることで、日当たり、風通しが良い開放的な空間に。プライバシーの確保と採光・通風を両立した住宅です。
>>施工事例:熊本県荒尾市「閑静な住宅地に建つ ゆとりの平屋」
壁面に書棚や書斎スペースを配置した事例
写真⑥玄関から続く壁一面の書棚.jpg 172.95 KBこちらは壁面に、本やお気に入りの雑貨を自由にディスプレイできる造作本棚を設けた平屋。日々のストレスから解放され音楽や本を楽しめるといった、人間力の回復をコンセプトにしています。廊下に棚を配置することで、スペースを有効に活用しています。
写真⑦キッチン前のスタディカウンター .jpg 142.13 KBまたキッチン前にはカウンターを設置。仕事や読書、勉強をしたいときは、家族が自由に利用できます。
>>施工事例:和歌山県有田郡「守られた箱の中で気ままに暮らす平屋」
奥行のある庇とテラスのある事例
新築の平屋の間取りや設備でよくある失敗例
ではここからは、新築の平屋の間取り、住宅設備などでよくある失敗例を解説します。
日当たりや風通しが不十分
平屋は建物が低いことから、周辺環境によっては日当たりや風通しが悪くなりやすい傾向にあります。日当たりを考えて南向きに大きな窓を設けた場合でも、前面にある建物が光や風を遮ることも考えられるでしょう。こういった土地では建物をL字型やコの字型にしたり、高窓(ハイサイドライト)を採り入れたりすることで、ある程度対策ができます。日当たりや風通しも含め、間取りを考慮してもらいましょう。
外からの視線が気になる
収納が少ない
平屋では、住み始めてから収納スペースが足りないと気づくケースもあります。居住スペースが限られていることを考えながら、家族の人数に合わせ、十分な収納を設けることが大切です。大きくかさばるものの収納には、小屋裏収納や床下収納も活用してみてください。
家族間のプライバシーが確保しにくい
平屋ではスペースを有効活用するため、廊下をつくらず部屋と部屋をつなげる間取りが多く見られます。このような間取りでは音が漏れやすく、家族間でプライバシーが守られにくいデメリットが。また料理などのにおいが広がりやすいことも難点です。個室と個室の間には廊下を設けるなど、プライバシーや防音も考慮しておきましょう。
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