道路に面した五角形に近い変形地。そんな敷地に建築家は、余白を活かしながら「く」の字型で中庭を囲う住まいを設計しました。中庭に面したリビングには直接テラスに出られるほどの大きな窓を配置。道路からの視線はカットされているのでプライバシーがしっかり確保されています。夏は涼しく冬は暖かく過ごせるように、自然光がちょうどよく入り込むよう太陽の高度を計算したパッシブデザインも魅力の住まいです。
交通量が多く、土日は渋滞することもある道路の十字路の一角に佇む住まい。
道路側の窓は高い位置に配置しているので、夜のヘッドライトに悩まされることもありません。
玄関のドアはダークカラーで引き締め、天井には木毛板を使用することで無機質でシンプルな空間を演出しています。
玄関ホールを中心に、パブリックなリビングとプライベート空間をゾーニング。
生活感のある浴室や洗面室、寝室、趣味のスペースはお客様を通す場所から離すことで安心感が生まれます。
玄関ホールからの視界を遮る壁。
TV台として機能しながら、玄関からリビングへのワンクッションとなっているので期待感も高まります。
リビングや子供部屋と繋がるテラス・中庭との行き来もラクラク。
床の見切り材には必ずステンレスを使うなど、細部にもこだわっています。
リビングは抜け感のある勾配天井がポイントの一つ。
「く」の字型で庭を囲うことで視線が気にならないので、カーテンのいらない生活が叶いました。
冬至の頃はリビングに暖かい陽射しが入り、夏至の頃は逆に陽射しを遮るように設計されているので、1年を通して快適に過ごすことができます。
開放感のある梁あらわしは、釘などの金物が見えないように。
キッチンカウンターにはシンプルなペンダントライトをセレクト。
飾り棚として好きな小物を飾れるように、主寝室の入り口にはちょっとした収納スペースを。
趣味のスペースやガレージと隣接した寝室は、窓からの自然光でいつでも明るい空間となっています。
主寝室横に配置した趣味のスペースには、釣りをテーマにした壁に用具が並びます。
ライフスタイルの変化に合わせてゴルフやアウトドアにも応用可能です。
自然光で支度ができる洗面室。
左はトイレ、右はランドリー室と分けて配置し生活感をなくしているので、来客時は洗面のみ利用できます。
ウォークインクローゼットの棚は、使う人の好みや家族構成の変化に合わせて変更できるような仕様に。
キッチン横には広々としたパントリーを。
たっぷりストックできて、サッと出し入れしやすいので使い勝手抜群です。
リビングの一角にある空調には、目隠しのために木製カバーを付けています。
上に小物とグリーンを飾ることでリビングのアクセントに。
基本情報
家族構成
夫妻
敷地面積
491.65㎡ (148.72坪)
延床面積
133.53㎡ (40.39坪)
0.40W/㎡・K
0.34㎠/㎡
この家を設計した建築家
この家を建てた工務店
WITH DESIGN
熊本県荒尾市本井手