広島県の気候
広島県は中国山地と瀬戸内海に囲まれた、山地が豊かな土地。そのため気候は南北で大きく異なります。
瀬戸内海沿岸部は、年間平均気温が15~16度程度と比較的温暖で、年間平均降水量は1,000~1,100mm程度です。かわって北部を中心とした山間部は、年間平均気温10~11度、年間平均降水量が2,000~2,400mmと寒冷地帯となります。山間部では冬季の寒さが厳しく、1~1.5mほどの積雪があり除雪が必要です。
参考元:国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林整備センター|中国四国整備局 地勢・地質・気候(広島県)
広島県の一戸建ての維持費と特徴
広島県で一戸建てを建てて住む場合、毎日の水道・光熱費に加え、固定資産税などの税金、除雪にかかる費用などの維持費が必要です。では広島県の一戸建てではどの程度維持費が必要になるか考えてみましょう。
水道・光熱費
総務省の家計調査では、単身世帯と二人以上世帯の家計費について調査をしています。広島県は、県庁所在地の広島市に加え、三原市、福山市、海田町の4自治体で家計調査が実施されています。2023年の二人以上世帯でそれぞれの自治体でかかる1カ月あたりの水道・光熱費は以下のとおりです。
また以下4自治体の1カ月当たりの平均水道・光熱費は23,354円で、これを広島県の1カ月当たりの水道光熱費の目安として考えてみましょう。<2023年の家計調査 広島県>
自治体 | 1カ月の水道・光熱費 |
広島市 | 23,015円 |
福山市 | 23,001円 |
三原市 | 23,187円 |
海田町 | 24,211円 |
参考元:e-Stat 政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 2023年 ※「表番号1-3 市町村別(都道府県庁所在市,川崎市,相模原市,浜松市,堺市及び北九州市を除く調査市町村)
二人以上の世帯・勤労者世帯」を参照
固定資産税
土地や家屋、償却資産を持つ人には固定資産税が課せられます。固定資産税は固定資産の評価を経て決定された課税標準額に、税率1.4%をかけたものが税額です。
一般的な住宅の固定資産税は約10~15万円と言われています。課税の対象となる評価基準額は原則として、3年ごとの評価替えによって決定されます。評価替え後は税額が変動する場合もあるため、注意しましょう。新築住宅や認定長期優良住宅では一定期間、固定資産税の軽減される措置があります。
参考元:広島市|01 固定資産税の課税のしくみ
都市計画税
都市計画税は、市が定める市街化区域内の土地や家屋に課される税金です。都市計画事業として、下水道整備や街路事業、土地区画整理事業などに使用されます。税額は原則として、固定資産税の評価による課税標準額に税額の0.3%をかけたものです。都市計画税がかかる市街化区域は各自治体で設定されています。自治体の都市計画地図などをチェックして、建設予定地が市街化区域かどうか確認してみましょう。
参考元:広島市|02 都市計画税の課税のしくみ
保険料
安心して住宅に住み続けるには、自然災害への備えも大切です。火災保険と地震保険はセットで加入する住宅の保険です。火災保険のみの契約は可能ですが、地震保険は単体加入できない点に注意しましょう。保険料は耐火建物かどうか、耐震性があるかどうかや住んでいる地域のリスクなどによって異なります。耐震等級が高ければ地震保険の割引が受けられます。また広島県は梅雨後半の大雨や台風の被害が発生する恐れのある地域です。そのため火災保険料に水害や風水被害の補償を加えるのもおすすめです。保険料の目安は約5~10万円程度となっています。
R+houseネットワークの工務店では耐震等級3が標準仕様のため、地震保険料の割引が適用できます。
除雪にかかる費用
広島県北部山間エリアの冬は厳しく、雪が積もることもあります。豪雪時に除雪を専門会社に頼む場合、除雪費がかかるでしょう。一般的に除雪にかかる費用は、30分1,500~6,000円と言われています。屋根の雪下ろしや排雪まで含む場合はさらに費用がかさみます。かかる費用は除雪する面積や屋根の形状、雪の量や天候、作業者や事業者によって異なるため注意しましょう。
建物の劣化を維持するための費用
建物に長く住むためにはメンテナンスやリフォーム、防蟻処理が欠かせません。ここからはこれらの費用をみてみましょう。
メンテナンス費・リフォーム費
注文住宅の性能維持には定期点検に加え、一般的に以下のような費用がかかると言われています。屋根や外壁などの構造部は内部の劣化が目に見えにくい反面、劣化が進めば住宅全体の防水性が損なわれ、構造躯体が腐食する可能性があるのです。またシロアリ被害によって木材を食べられてしまえば、住宅の耐震性が損なわれます。定期点検と同時に適切な補修や改修をして住宅性能の維持を心がけましょう。
項目 | 補修・改善の目安時期 | 費用の目安 |
屋根の補修・ふき替え | 築20年ごろ~ | 約20万円~80万円 |
屋根瓦の補修 | 築10年ごろ~ | 約5万円~ |
外壁の補修・張り替え | 築20年ごろ~ | 約25万円~200万円 |
外壁のコーキングの補修 | 築10年ごろ~ | 約30万円~ |
窓・玄関の金物調整 | 築10年ごろ~ | 約1万円~ |
玄関ドア本体交換 | 築30年ごろ~ | 約30万円~ |
バルコニー・ベランダの防水工事 | 築10年ごとに | 約2万円~30万円 |
給排水管の交換 | 築20年ごろ~ | 約25万円~50万円 |
構造部の防蟻処理(シロアリ対策) | 築10年ごとに | 約15万円 |
住宅設備は築20年頃を目安に、床や壁のリフォーム、住宅設備の交換などが必要になる場合があります。住宅設備の交換の目安となる時期や金額は以下のとおりです。是非参考にしてみてください。
部位 | 交換の目安時期 | 費用の目安 |
床(複合フローリング) | 築30年ごろ~ | 約7,000円/㎡ |
壁(クロス) | 築20年ごろ~ | 約1,800円/㎡ |
天井(クロス) | 築20年ごろ~ | 約2,000円/㎡ |
システムキッチン | 築30年ごろ~ | 約50万~150万円 |
浴室 | 築30年ごろ~ | 約50万~150万円 |
トイレ | 築30年ごろ~ | 約20~50万円 |
注文住宅を建てる際の注意点
注文住宅を建てる際は、維持費を考慮して品質にこだわることをおすすめします。建設費用を抑えるために断熱性能の低い家を建てると、冷暖房効率が悪く光熱費が多くかかってしまうのです。建物の構造ディテールや、断熱性能などの品質にこだわった高性能住宅では、税制上の優遇措置や補助金が適用となる場合も。家づくりは初期費用だけにとらわれず、長期間住むことを見据えた計画を心がけましょう。
>>参考コラム:快適な注文住宅は断熱(基礎断熱)がカギ!性能を高める方法を解説
家づくりのタイミングで対策できること
ここからは家づくりのタイミングでできるランニングコスト対策を解説します。
太陽光発電システムを導入する
断熱性能・気密性能を高めて光熱費を削減する
耐久性が高い建材を選ぶ
建材を選ぶ際は耐久性の高さも検討してみましょう。通常外壁などは築20年ごろから再塗装や補修が必要ですが長期間メンテナンスが必要ない建材を選べば、メンテナンス費を押さえられるでしょう。建材選びでも、初期コストだけでなくランニングコストを意識した長期的な視野を持つことが大切です。
アフターフォローに注目する
住宅会社のアフターフォローが充実しているかも確認しましょう。長期間の無料点検や、無料修繕期間などを設けている場合は、住宅性能を長期間維持しやすいと言えます。
広島県の夏と冬の光熱費
ここでは2024年の月次家計調査から、広島市の夏と冬の光熱費を比較してみましょう。
月次報告では夏(8月)の水道・光熱費が22,134円、冬(1月)が28,113円という結果になりました。冬季は冷え込みが激しく、暖房代として電気代やガス代、灯油代がかさむようです。また北部の山間部など、積雪のある地域は冬季の暖房代がさらにかかります。家づくりの際は断熱性能に注目し、冷暖房効率を上げることを意識しましょう。
R+houseネットワークの工務店は、国の省エネ基準を大きく超えた断熱性能を標準仕様としています。
参考元:e-Stat 政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 月次※2024年1月と2024年8月をそれぞれ選択し、「表番号1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯 広島市 光熱・水道費」を参照
広島県での家づくりはR+houseネットワークの工務店へ
広島県での家づくりは、R+houseネットワークの工務店にご相談ください。地域の気候や土地の特性に合わせたデザインを建築家が提案し、高い断熱性や気密性、耐震性を実現できます。また建材の仕入れや設計時の寸法ルール、工程の管理などを工夫することでコストカットを実施。高性能住宅を手の届く価格で叶えることができます。R+houseネットワークの各工務店では、家づくりの勉強会やモデルハウス見学会なども実施しています。ご興味を持たれましたら、是非お気軽にお問い合わせください。
>>広島県でランニングコストを抑えられる家づくり!「R+house」について詳しくはこちら