蒲郡市の地形の特徴
蒲郡市は、南側に三河湾、三方を五井山・遠望峰山などの山々に囲まれている自然豊かな街です。南に向かうにつれて標高が下がり、平地になるのが特徴。市の南側にあたる沿岸部では、埋め立て地を活用した、観光地や工業地が広がっています。市内には、59の河川が流れ、うち拾石川・落合川・西田川・力川・紫川の5つは二級河川です。
蒲郡市の過去の災害
蒲郡市内では、2023年6月、台風2号の影響で土砂崩れや道路の崩落、浸水などの被害が発生。その他にも、2008年8月の集中豪雨や2009年10月の台風18号の影響で、三谷町内や形原町内などで最大50cmの浸水が起こっています。
台風や大雨の影響で、土砂崩れや浸水の危険性のある蒲郡市で注文住宅を建てる際には、リスクの少ない土地選びと水害対策が欠かせません。
蒲郡市のハザードマップをチェック!
注文住宅を建てる土地探しを始める際にチェックしておきたいのが、そのエリアのハザードマップです。蒲郡市は、山や川、海と自然に囲まれており、エリアによって自然災害への備えが異なります。ここでは、浸水や土砂崩れ、液状化など災害リスクの高いエリアをまとめました。チェックして、土地選びの参考にしてみてください。
水害リスクの高い川・海沿いエリア
蒲郡市で起こり得る水害は、河川の氾濫や高潮、津波による浸水です。市内に流れている河川は、ほとんどが狭小ではありますが、洪水害や浸水害が起こる可能性もゼロではありません。
とくに、二級河川の拾石川・落合川・西田川・力川・紫川周辺では、想定できる限りの最大規模の降雨によって3.0~5.0m未満の浸水が予想されている地域があります。海に面している市内南部では、津波や高潮にも注意が必要です。
西浦地区や海陽地区などの一部地域では、2~5mの津波が到達すると想定されているエリアも。また、高潮偏差が最大になるルートを台風が通った場合、蒲郡市内全体の約17%が浸水すると予想されています。
参考元:蒲郡市|津波ハザードマップ参考元:蒲郡市|高潮ハザードマップ
土砂災害などに気をつけたい地盤が弱いエリア
愛知県土砂災害情報マップによると、2024年9月18日現在、急傾斜地の崩壊・土石流による土砂災害警戒区域に指定されているエリアは、627カ所あります。その内、
土砂災害特別警戒区域に指定されている地域は、331カ所。とくに、急傾斜地の崩壊が懸念されています。土砂災害特別警戒区域となっているエリアは以下の通りです。
・【清田町】西田川第9支川・井戸ケ沢洞
・【豊岡町】膝堀沢・山田沢・国坂沢・下前田・迫・東矢田
・【竹谷町】迫・犬飼・作間・泉・内山・奥林・池下・日坂野・大久古・今御堂・上松
・【坂本町】下り郷沢・向郷・道塚洞・道塚沢・刎坂沢・鬚梨沢
・【西浦町】稲村・原山・黒山・大山・小橋田など上記は一部のエリアなので、詳しくは蒲郡市のホームページより、ハザードマップを確認してください。
参考元:愛知県|愛知県統合型地理情報システム マップあいち 愛知県土砂災害情報マップ参考元:蒲郡市|洪水・土砂災害ハザードマップ
液状化に気をつけたいエリア
蒲郡市で被災者が受けられる保証
蒲郡市では、浸水や土砂、地震など自然災害の被災者は、災害見舞金が受け取れます。ケガや家族の死亡などの人的被害だけでなく、家屋や家財なども対象です。市役所の危機管理課が窓口となり、現地調査などを行った後、被害の規模によって最大10万円が支給されます。
参考元:蒲郡市|災害見舞金
蒲郡市で水害に強いエリア
蒲郡市では、海から離れた北部や5つの二級河川から離れたエリアが水害の少ない地域と言えます。大塚町上千尾・相楽町・豊岡町などのJR三河三谷駅と三河大塚駅をつなぐ東海道本線よりも北のエリアは、高潮や津波に強いエリアです。紫川や西田川、力川周辺を避けると浸水リスクも下げられます。ただし、北部へ行きすぎると土砂災害が懸念されるので、注意しましょう。
また、三谷町諏訪山・三谷町黒別当・大塚町産子山・形原町東上野などには、高台に位置する住宅地もあるので、チェックしてみてくだい。また、西浦地区の土地を探している方は、水害リスクの少ない西浦駅周辺が安心です。
蒲郡市で水害に強い家をつくる方法
国土交通省は、浸水を防ぐために「かさ上げ」「高床」「囲む」「建物防水」を推奨しています。ここでは、浸水を防ぐ4つのキーワードについて解説。また、浸水被害から生活を守る家づくりの工夫も紹介します。
敷地全体を高くする「かさ上げ」
「かさ上げ」は盛り土をして、敷地全体を周辺よりも高くする方法です。土木工事のコストや申請の手間がかかりますが、敷地内への水の侵入を防ぐ効果があります。盛り土をした際は、安定した土地にするために地盤改良を行うのはもちろん、強度の高い擁壁(ようへき)を設けて、地盤沈下を防ぐことが大切です。
家の基礎を高くする「高床」
コンクリートで「べた基礎」または「布基礎」と呼ばれる高基礎をつくる「高床」。水害対策としてだけでなく、べた基礎は液状化の被害軽減、布基礎には床下の湿気対策などのメリットもあります。
また、1階スペースをガレージや半屋外空間として活用できるピロティ構造も浸水対策におすすめです。ただ、柱のみで建物を支えるピロティ構造には、耐震性が弱くなってしまうデメリットも。採用する際には、鉄筋コンクリート造や鉄骨造など、耐震性への配慮が欠かせません。
防水壁で敷地を「囲む」
つづいて、建物や敷地の周りを防水壁で「囲む」方法です。浸水を防ぎたい「防水ライン」を決めて、防水壁を設置することで屋内への浸水を防ぎます。防水壁として一般的に使われているのは、水密性の高いコンクリートの塀です。しかしながら、防水壁は一気に水が押し寄せてきた際には強度不足が懸念され、水圧によって崩壊する危険性もあります。建物への入口や車庫が道路よりも低く、家屋の底上げが難しい場合には、防水壁の設置を検討してみてください。
外壁の防水性を高める「建物防水」
「建物防水」には、1階部分を鉄筋コンクリート(RC)造にしたり、外壁に防水塗料を塗ったりする方法があります。ハザードマップで、浸水被害が30cm以下の場合は、基礎のみを防水壁にするのもいいかもしれません。建物防水は、盛り土や高床のような大規模な工事が不要なので、取り入れやすいのがメリットです。玄関や床下換気口などの開口部がある場合は、水害が起きた際に、止水栓や土嚢(どのう)などを用いて浸水の対策をする必要があります。
万が一浸水しても生活に困らない工夫をしておく
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今回は、蒲郡市内の災害リスクについて紹介しました。山や海、川、埋め立て地など、エリアによってさまざまな災害リスクが予想されます。また、今後30年以内に起こる確率が高いと言われている南海トラフ巨大地震が発生した場合、蒲郡市内ではほとんどの地域で震度6以上を観測すると予想されています。そのため、耐震・免震構造を取り入れた地震に強い家づくりは欠かせません。
R+houseネットワークの工務店では、地盤の強度やライフラインの引き込みなど見えにくい注意点もしっかりとご案内するので、土地選びの失敗知らず!また、水害や地震に備えた高性能・高耐久な家づくりも得意です。予算に合わせた土地探しや高性能なマイホームを手に入れたい方は、是非一度R+houseネットワークの工務店にご相談ください。
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