住宅ローンを組むなら地銀?信用金庫?都銀との違いを解説
金融機関には大都市圏に本店があり万人受けサービスが得意な都市銀行(都銀)と、地域に密着したサービスが得意な地銀、そして地域社会の利益を優先し、一定のエリアに限定した営業を行う信用金庫があります。
住宅ローンにおいても特徴があり、都銀は店舗数が多く手続きに便利です。地銀や信用金庫よりも高額の融資が受けられる可能性があることもメリットでしょう。
一方地銀や信用金庫は地方独自のサービスがあることや、地域性なども踏まえて相談に乗ってくれるなど融通の利きやすさがあることが特徴です。住宅ローンを借りると長いお付き合いになるので、サービスが細やかでより身近に感じられることもメリットといえるでしょう。
北海道で借りられる地銀の住宅ローンを紹介(金利情報:2024年12月時点)
ここからは具体的な金利などを紹介していきます。まずは北海道の地銀である北海道銀行と北洋銀行の住宅ローンを見ていきましょう。
なお、今回紹介する金利についてはいずれも2024年12月時点のものです。最新の金利は各銀行、信用金庫の公式サイトなどで確認してください。
北海道銀行
北海道銀行は住宅ローン契約時に加入する団体信用生命保険の補償内容の手厚さにこだわっています。
道銀住宅ローン
金利タイプ |
金利 |
固定金利選択型特約期間3年 |
年0.70% |
固定金利選択型特約期間5年 |
年1.15% |
固定金利選択型特約期間10年 |
年1.40% |
全期間固定金利型 |
年2.15% |
変動金利型 |
年1.325% |
※固定金利選択型:特約期間終了後は基準金利より年-1.50%優遇。特約期間終了後は変動金利、固定金利選択型を選択。
※ 変動金利型:借入期間中年2回金利の見直し。
参考元:北海道銀行|住宅ローン参考元:北海道銀行|最新金利情報(ローン金利(新規受付金利))
北洋銀行
北洋銀行の住宅ローンはマイカーローンや教育ローンなどで金利優遇があるほか、道内16カ所にローンプラザがあり、専門スタッフに相談できます。
ほくよう住宅ローン
北海道で借りられる信用金庫の住宅ローンを紹介
北海道信用金庫
北海道信用金庫は預金量が1兆円を超える東北以北最大の信用金庫。札幌市を中心に81店舗あります。
住宅ローン「新すまいる応援隊」
旭川信用金庫
旭川信用金庫は旭川市内を中心に40店舗を有する信用金庫で、地域に密着した営業を行っています。
旭川しんきんスーパー住宅ローン ドリーム
金利タイプ |
金利 |
固定金利特約期間3年型 |
年0.75% |
固定金利特約期間5年型 |
年1.15% |
固定金利特約期間10年型 |
年1.30% |
※固定金利型:特約期間終了後は基準金利より年-1.50%。特約終了後は変動金利、固定金利選択型を選択。
参考元:旭川信用金庫|個人向けローンの商品ここで紹介したほかにも、各銀行・信用金庫にはさまざまな住宅ローンのプランがあります。なお各金利の適応を受けるには条件が設定されている場合があるため、詳細は必ず公式サイト等で確認してください。
住宅ローンの借入額を決める前に知っておきたいこと
続いて住宅ローンに関して知っておきたい2つのポイントを解説します。
どこまで住宅ローンに含められる?
注文住宅を契約してから実際に住むまでにはさまざまな費用がかかりますが、そのすべての費用をローンで賄うことはできません。一般的な「住宅ローンに組み込める費用」と「組み込めない費用」は以下の通りです。
<代表的な住宅ローンに組み込める費用>
・土地を取得する費用
・本体工事費や設計管理費など物件本体にかかる費用
・外構、太陽光発電設備などの建物本体以外で必要となる工事費用
・契約の際に必要な印紙税
・住宅ローンを組む金融機関に払う費用
・火災保険料や地震保険料
<一般的に住宅ローンには組み込めない費用>
・不動産取得税など入居後に払う税金
・引っ越し費用
・家具・家電
ただし金融機関によって定義は異なるので、事前に確認することが重要です。
頭金は必要?
近年では頭金がなくても利用できる住宅ローンがあるため、必ずしも準備しなければいけないものではありません。ただし頭金を準備することで総返済額を減らせる、審査に通りやすくなるなどのメリットがあります。金融機関によっては頭金を入れることで金利の引き下げが適用されることもあるので検討するとよいでしょう。
【住宅ローン返済シミュレーション】金利の違いで返済額はどれくらい変わる?
それでは金利の違いでどの程度総支払額の差が生まれるのか、シミュレーションしてみましょう。ここでは借入金額4,000万円、返済期間は35年、ボーナス返済なし、元金と利息の合計が一定になる「元利均等返済方式」で計算しています。
適用利率 |
毎月の返済額(円) |
年間返済額(円) |
総返済額(円) |
年0.70% |
107,408 |
1,288,899 |
45,111,486 |
年1.15% |
115,732 |
1,388,785 |
48,607,482 |
年1.40% |
120,523 |
1,446,285 |
50,619,996 |
年2.05% |
133,533 |
1,602,405 |
56,084,195 |
この計算によると、金利の違いで最大で1,000万円以上の差が出ました。ただしこの計算は返済期間中に金利が変わらなかった場合のシミュレーションです。実際には変動金利や固定金利選択型の際、金利は定期的に見直されます。変動金利の場合、固定金利に比べて契約時の金利は低くなる傾向ですが、返済期間中に市場の動きによって金利がアップするリスクもあります。
固定金利か変動金利を選ぶのかは家計における返済金額の割合や返済期間によって異なるので、後悔のないよう事前にしっかり検討しましょう。
R+houseでは家づくりにかかる費用だけでなく、生活費や教育費なども踏まえたシミュレーションをもとに資金計画のご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。
>>参考コラム:北海道で注文住宅を建てる際の建築相場と坪単価!年収に見合った家づくりとは?>>参考コラム:住宅ローンはどの金利タイプを選ぶべき?特徴やメリット・デメリットを紹介
住宅ローンの借入手順
ここからは住宅ローンを利用する場合の手順を解説します。
1.どの住宅ローンで借りるか決める
2.仮審査を申し込む
3.物件の売買契約を結ぶ
4.本審査を申し込む
5.住宅ローン契約を結ぶ
6.住宅ローンの実行仮審査を申し込んでから住宅ローンが実行されるまで、最短でも2か月以上かかるのが一般的です。書類の準備などが遅れればその分さらに期間が必要ですので、早めに動くようにしましょう。
団信とは
各銀行のサイトなどを見ていると「団信」というワードが多く登場するでしょう。これは「団体信用生命保険」という、大抵の場合住宅ローンを借り入れる、もしくは借り換えるときにのみ加入できる保険のことで、契約者が死亡などの理由から返済が不可能になったとき、保険会社が残高に相当する額を負担します。必ずしも加入しなければいけないものではありませんが、もしものときに家族を守れるのはもちろん、金利の優遇につながることもあります。なお保証の範囲は金融機関によって異なるので、契約の前に補償範囲や条件などを確認しておくことが大切です。
住宅ローンを組むときの注意点
最後に、住宅ローンを組むときの注意点です。
住宅ローンを組むには費用がかかる
「借りられる額」と「返済できる額」は異なる
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