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群馬県で建てる注文住宅には水害・耐震の備えを!おすすめ居住エリアも紹介

更新日 2024.12.03 / 公開日 2024.12.06
#マイホーム #高耐震 #一戸建て #注文住宅 #新築

昨今の日本では、毎年のように全国各地で集中豪雨や台風による水害が発生しています。「令和6年能登半島地震」をはじめとする大きな地震も発生しており、災害に備えた家づくりを意識している方も多いのではないでしょうか。今回は、群馬県の洪水ハザードマップや土砂災害ハザードマップに基づき、水害や土砂災害、液状化などの発生リスクについて解説します。注文住宅を建てる際におすすめのエリアや、水害・耐震対策についてもお伝えするので参考にしてください。

黒いガルバリウム鋼板の平屋
目次

赤城山と前橋・高崎の都市部
写真②赤城山と前橋・高崎の都市部.jpg 94.59 KB
群馬県は日本列島の中央付近にあり、東京からは100km圏内に位置する内陸県。県の北側と西側には山地が多く見られ、県土の6割ほどが森林です。南側と東側は関東平野が広がり、県内は山や湿原、高原など豊かな自然環境に恵まれ、ロケーションやアクティビティが楽しめるのも魅力です。

群馬県の気候は大きく二つに分かれます。県の南東にある平野部は太平洋側気候に属し、夏季には館林市や伊勢崎市をはじめ、全国でも高温になる地域が多いことでも有名です。
一方で、県の北部は山地が多く、比較的、夏季でも過ごしやすい気候。冬は氷点下10℃を下回る日もあり降雪が多いのが特徴です。このように、群馬県の気候はエリアによって差があることがわかります。

参考元:群馬県|地勢・気象 ぐんまの概要
参考元:群馬県 はじめまして、 暮らしまして、ぐんまな日々|知ってほしい、群馬のこと。
群馬県には「自然災害が少ないから安心!」という声が挙がります。これは、関東1都6県において震度4以上の地震発生件数が最も少ないことが主な理由です。そのため、大手企業が拠点工場を群馬県に建設する動きも盛んです。
また、全国の中でも水害や土砂災害による罹災数が少なく、総じて自然災害のリスクは低い傾向にあります。さらに、日照時間の長さも全国で上位。自然災害の低リスクと、気象条件の良さは、暮らしやすさの理由といえるでしょう。

参考元:群馬県 はじめまして、 暮らしまして、ぐんまな日々|知ってほしい、群馬のこと。

そばの河の水が越水している住宅
写真③そばの河の水が越水している住宅.jpg 51.72 KB
水害は集中豪雨や台風などの影響により、多量の雨が降ることで発生する災害です。水害の種類は大きく二つに分かれます。排水の処理能力をはるかに超えた雨水がマンホールや雨水枡から放出される「内水氾濫」と、河川の水が溢れ出ることで氾濫し、住宅や田畑が浸水する「外水氾濫」です。

水害リスクが想定される場所の特徴には、以下が挙げられます。
・河川や海が近い
・埋立地
・周囲よりも土地が低い



群馬県は海には接していませんが、河川が多い県です。そのため、河川の近くでは外水氾濫が発生すると洪水による浸水が懸念されます。過去の水害を経てすでに対策されているケースもありますが、土地選びの際は周囲の環境を把握しておくと良いでしょう。
注文住宅の土地選びの段階で、その土地の水害リスクを知るには、ハザードマップを活用してみましょう。国土交通省が管轄する「ハザードマップポータルサイト」や、全国の自治体が作成したハザードマップなど、いくつかの種類があり、インターネットで気軽に閲覧ができます。
水害にまつわるハザードマップは細かく分けられており、「洪水」「内水」などがあります。沿岸部に近いエリアでは「津波」や「高潮」など、海からの水害リスクを表すハザードマップも活用されています。
いずれの場合も浸水深を確認するのがポイントです。浸水深は、洪水などで住宅や田畑が浸かる程度を予測したもので、予測をはるかに超える恐れがある際には早急な非難が求められます。浸水深と目安となる高さの程度は以下の通りです。

浸水深 目安となる浸水の程度
0~0.5m 1階の床下浸水、大人の膝が浸かる
0.5~1.0m 床上浸水、大人の腰が浸かる
1.0~2.0m 1階の軒下まで浸かる
2.0~5.0m 2階の軒下まで浸かる
5.0m以上 2階の屋根より上が浸かる

参考元:国土交通省|浸水深と避難行動について

ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性
写真④ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性.jpg 77.65 KB
内陸に位置する群馬県には海による水害が起こることはありません。しかし、利根川をはじめ429本もの一級河川が流れているため、河川による水害には注意が必要です。河川の多くは利根川水系であり、県内全域に広範囲に流れています。
水害リスクが想定されるエリアには、県の南部にあたる利根川中流圏域や石田川圏域、渡良瀬川圏域などが挙げられます。たとえば、前橋市の敷島町や岩神町では、5mを超える浸水を想定する箇所があります。群馬県では河川の周辺エリアへ居住する際は十分な備えが必要となるでしょう。

参考元:群馬県|群馬県水害リスク想定マップについて
群馬県は比較的、水害が起きた事例が少ない県だとお伝えしましたが、2017年や2019年には大規模な洪水が発生しています。2019年10月の洪水は「令和元年東日本台風(台風第19号)」によるもので、関東地方を縦断して被害をもたらしました。
河川では伊勢崎市の早川や嬬恋村の吾妻川などで護岸の崩壊が起こっています。また、死者や負傷者が出たほか、住宅の全壊が21件、半壊が298件、床上浸水が32件、床下浸水が176件など、多数の住居への被害が報告されています。

参考元:群馬県|令和元年洪水記録
ここまでに解説したように、ハザードマップを見ると群馬県では河川の周辺に浸水リスクが想定されています。とくに利根川の中流圏域にあたる南東部に5m以上の浸水深を予想する箇所が集中していますが、南東部は交通網や商業施設が集中しているエリアであることから、利便性は良いでしょう。
利便性を考慮しつつ、河川周辺を避けた高台エリアで土地を探すなら「高崎市寺尾町や城山町」などがおすすめです。国土交通省の国土地理院が提供する「地理院地図」によると、標高140mを示すエリアもあります。近隣には「コープぐんまコープ寺尾店」をはじめ、スーパーもあり日常の買い物にも便利です。上信電鉄の南高崎駅も近く、高崎駅までのアクセスも良いでしょう。

参考元:国土地理院|地理院地図(城山町周辺)
参考元:国土地理院|今、ここは標高何メートル?~スマートフォンで一発表示!地理院地図がより便利に~

大雨が降る軒先
写真⑤大雨が降る軒先.jpg 79.17 KB
水害に強い家づくりには、居住エリアの水害リスクを把握しておくほか、水害リスクへの備えも重要です。とくに、床上浸水は住宅への影響が大きくなりやすいため、以下のような床上浸水への対策がポイントになるでしょう。

・土地をかさ上げする
・高床式構造にする
・塀の防水性を高める
・外壁の防水性を高める


浸水を防ぐためには物理的に建物を上部に押し上げる対策や、住宅そのものや周囲の防水性を高める方法が有効です。

>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介
群馬県の地盤は、全国的に見ても強いといわれています。周囲に火山帯があり、火山灰が堆積することで安定した台地を形成していることが理由です。ただし、河川周辺の低地では地盤が緩い可能性があるでしょう。
群馬県では2024年4月の段階で、8,085箇所が土砂災害特別警戒区域に指定されています。県内は大きく中毛・西毛・北毛・東毛の四つの地域に分類。各エリアともに傾斜地では土砂災害の発生リスクが想定されています。

参考元:群馬県|土砂災害警戒区域等
地震発生時には、液状化現象が起こることがあります。液状化は、地震の揺れにより地盤が液体のように緩む現象です。土壌内にある砂は水分を含んで存在しています。ここに揺れが加わると砂粒同士が分離してしまい、水分が地表に放たれるという流れです。
群馬県では、やはり利根川の中流圏域にあたる県の南東部に液状化のリスクが高い傾向にあるでしょう。

参考元:群馬県|群馬県地震被害想定調査 報告書 6.液状化危険度予測
ここまで、災害リスクのあるエリアについてご紹介してきましたが、群馬県で注文住宅を建てるには、どのエリアが良いのでしょうか。群馬県は海に面していないため、津波の心配はありません。群馬県のハザードマップによると、伊勢崎市では上田町や国定町周辺が土砂災害、洪水、地震、液状化現象の少ないエリアです。JR国定駅や伊勢崎ICが近く利便性も良いでしょう。高崎市では、寺尾町や剣崎町、吉井町南陽台などが高台のため、水害の影響を受けにくいと言えます。さらに、太田市では、大鷲町や緑町、城西町などが標高が高く、土砂災害のリスクも少ないエリアとなっています。ただし、高台は災害の危険性がゼロとは言えません。ハザードマップで安全なエリアを確認しておきましょう。

参考元:群馬県|群馬県内ハザードマップ

>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?

住居模型と耐震補強用工具
写真⑥住居模型と耐震補強用工具.jpg 91.86 KB
震度4以上の地震が少ないとされる群馬県ですが「深谷断層帯」や「綾瀬川断層」などの断層が通っています。「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」といった、相模湾から房総半島南東沖を震源とする地震の被害を受けたケースもあるため、家づくりにおいて地震対策をしておくと、より安心できるでしょう。
注文住宅を建てるうえでの具体的な対策としては、耐震性や免震性を備えた構造や、地盤改良による地盤の強化が挙げられます。

R+houseでは耐震パネル工法を採用。面で建物を支えることで、地震による揺れや強風を集中させない効果が期待できます。

>>参考コラム:耐震とは?快適な暮らしに必要な耐震の知識|メリット・デメリットも解説
甚大な自然災害に遭った際には、国の「被災者生活再建支援制度」を受けることができます。しかし、対象とならない被災者について、群馬県では、国の支援制度と同等の援助を受けられるよう「市町村被災者生活再建支援制度」を設けています。
対象となるのは、住宅の全壊・解体・長期避難・大規模半壊・中規模半壊の各世帯です。支援金は一世帯あたり最大300万円。住宅の被害状況に基づいた基礎支援金と、再建方法に則した加算支援金との合計額です。

参考元:群馬県|市町村被災者生活再建支援制度について

土間のある勾配天井のリビング
写真⑦福岡県_土間のある勾配天井のリビング (1).jpg 308.11 KB
水害や地震などの自然災害が少ないとされる群馬県ですが、より安心して暮らすには災害への十分な備えが大切です。ハザードマップを活用し、居住エリアの自然災害リスクを把握しておきましょう。さらに自然災害に備えるなら、住宅性能を高めると安心です。
R+houseネットワークの工務店では、構造専門の建築士が多方面から住宅の強度を念入りにチェックし、自然災害に耐える家づくりを目指しています。是非お気軽にご相談ください。

>>群馬県での暮らしをより安心安全に!R+houseネットワークの高性能住宅について詳しくはこちら
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