伊勢崎市の地形の特徴
伊勢崎市は群馬県の南東部に位置しています。北側には赤城山麓がありますが、全体的に平坦な地形です。また、伊勢崎市の南部には一級河川の利根川が流れており、その支流である広瀬川や粕川などの河川や沼地があります。
伊勢崎市の過去の災害を見てみよう
伊勢崎市が過去に受けた自然災害のひとつとして、2019年の台風19号の被害があげられます。台風が接近した10月12日の降水量は225.5mmで、大雨警報と洪水警報が発令されました。大雨の影響で利根川の最高水位は8.41mにまで達し、河川は氾濫。その結果、29世帯の住宅が住宅破損や浸水などの被害を受けました。
参考元:伊勢崎市|令和元年台風第19号検証報告
伊勢崎市の災害リスクをチェック
ここからは、伊勢崎市の災害リスクを紹介します。伊勢崎市が公開している総合防災マップを参考に、それぞれの項目ごとでリスクが高いエリアをピックアップしました。それでは詳しく見ていきましょう。
水害のリスクが高いエリア
群馬県は海に面していないので津波の心配はほとんどありません。しかし、伊勢崎市には利根川や広瀬川、粕川などの大きな河川がいくつも流れているため、洪水リスクが高いエリアがあります。
伊勢崎市の中でも特に洪水が起きやすいエリアは利根川に面している長沼町や境島エリアです。また、支流である広瀬川と粕川に挟まれる東武伊勢崎線沿いも洪水リスクが高いエリアとなります。洪水リスクを考えるのであれば、河川の近くの土地は避けた方がいいでしょう。
伊勢崎市は洪水リスクが高いエリアですが、平坦な地形のため土砂災害のリスクは少なく、伊勢崎市の公式サイトでも「本市には土砂災害警戒区域はありません」と明記されています。
参考元:伊勢崎市|総合防災マップ参考元:伊勢崎市|土砂災害対策について
地震のリスクが高いエリア
伊勢崎市は関東平野北西縁断層帯主部(マグニチュード8.1)と太田断層(マグニチュード7.1)の2つの断層に挟まれています。そのため、これらの2つの断層が震源となった際にはかなりの被害を受けることが考えられます。ハザードマップにもとづいた震度の予想は以下のとおりです。
震源 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 |
関東平野北西縁断層帯主部 | 伊勢崎市北東部 | 伊勢崎市北部・中心部 | 伊勢崎市南西部 |
太田断層 | 伊勢崎市西部 | 伊勢崎市北部・中心部・南部 | 伊勢崎市東部 |
エリアによって予想震度に差はありますが、伊勢崎市内は大きな被害を受けるでしょう。2つの断層に挟まれているため、市内のこのエリアなら安全とは言えません。
参考元:伊勢崎市|総合防災マップ 震度分布図
液状化現象のリスクが高いエリア
伊勢崎市で災害に強いエリアはどこ?
伊勢崎市の災害リスクや危険なエリアを紹介してきましたが、家を建てるならどの地域が良いのでしょうか?紹介してきた情報を表にまとめてみました。リスクが低いエリアを〇、高いエリアを✕、どちらとも言い切れないエリアを△で示しています。
| 中心部 | 北部 | 南部 | 東部 | 西部 |
洪水 | ✕ | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ |
土砂災害 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
地震 | △ | △ | ✕ | ✕ | ✕ |
液状化現象 | 〇 | 〇 | ✕ | 〇 | ✕ |
表を見てみると、北部が比較的災害リスクの低いエリアとわかります。北部の中でも、JR国定駅や伊勢崎ICに近く交通の利便性がいい上田町や国定町周辺がおすすめです。上田町や国定町エリアは標高も高く、高台に位置しています。一方で、伊勢崎市の南部や西部は大きな河川がいくつも流れているため、洪水や液状化現象の起こりやすいエリアです。そのため、同エリアで注文住宅用の土地を選ぶのはおすすめできません。
参考元:伊勢崎市|総合防災マップ参考元:伊勢崎市|液状化マップ
伊勢崎市で災害があった場合には住宅保証制度を受けられる
伊勢崎市で住宅を建て、自然災害により被害を受けた際には金銭的な補助を受けられます。まずは、国の支援制度をチェックしましょう。国が被災者に行っている支援制度は2つあります。
・住宅の被害程度に応じて支給される支援金(基礎支援金)
(全壊:100万円/大規模半壊:50万円)
・住宅の再建方法に応じて支給される支援金(加算支援金)
(建築・購入:200万円/補修:100万円/賃借(公営住宅を除く):50万円)
次に伊勢崎市の保証制度を紹介します。伊勢崎市では、上記の国の支援金を受けられなかった被災者に向けて、県と市が協力して以下の支援を行っています。
・住宅の被害程度に応じて支給される支援金(基礎支援金)
(全壊:100万円/解体:100万円/長期避難:100万円/大規模半壊:50万円)
・住宅の再建方法に応じて支給される支援金(加算支援金)
(建築・購入:200万円/補修:100万円/賃借(公営住宅を除く):50万円)
また2024年7月には、突風や降雹(こうひょう)などで住宅が被害を受けた被災者への個別支援も行いました
参考元:内閣府|公的支援制度について参考元:伊勢崎市|群馬県・伊勢崎市被災者生活再建支援金制度
災害に強い家を建てるポイント2つ
伊勢崎市で注文住宅を建てる際におすすめのエリアを紹介しましたが、災害に負けないように強い住宅を建築することも大切です。災害から家族を守れる強い建物にするポイントを2つ紹介します。
地震に強い家
地震に強い住宅を建てるためには、土地の地盤改良を行い基礎から強くする必要があります。また、地震が発生した際、建物は縦・横方向に強い力を受けます。
耐震性を高めるにはそれらの力の流れをスムーズにできるシンプルな構造の建物がおすすめです。さらに、制震ダンパーなど免震効果のあるものを取り入れるのもいいでしょう。
制震ダンパーとは、油圧やゴムの力を利用して地震の揺れを吸収し、受け流す役割がある装置のこと。これらは繰り返しの揺れに強いため、地震大国である日本にぴったりの設備です。制震ダンパーはリフォームで取り付けることもできます。
>>参考コラム:耐震とは?快適な暮らしに必要な耐震の知識|メリット・デメリットも解説
水害に強い家
家を水害から守るためには、土地選びがとても重要です。市から発表されているハザードマップを確認して水害リスクの低いエリアを選びましょう。水害リスクの低い土地を選んでも洪水が起きないわけではないので、住宅にも浸水しない工夫を取り入れるのがおすすめです。そのひとつとして高床にすることがあげられます。基礎を高くすることで建物内への浸水が防げます。しかし、斜線制限に引っかかる可能性があることや庭への浸水は防げないことを理解しておきましょう。
>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介
伊勢崎市で災害に強い注文住宅を建てるならR+houseネットワークの工務店まで
今回は、伊勢崎市で注文住宅を建てるのにおすすめのエリアや災害に強い住宅を建てるポイントなどを紹介しました。伊勢崎市は水害と地震の災害リスクが高いので、土地選びからしっかりと行うことが大切です。
R+houseネットワークの工務店では、耐震等級3を標準仕様としており、地震に強い家づくりが可能です。また、建築家と一緒に注文住宅の設計ができるため、デザインにもこだわりたい方にぴったりです。伊勢崎市で注文住宅を検討中の方は、是非お気軽にご相談ください。
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