神奈川県で注文住宅を維持するのにかかる主な費用
神奈川県内で建てた注文住宅を維持するためには、年間40~50万円ほどの費用が発生します。維持費の内訳は、「水道・光熱費」「税金」「保険料」に分けられます。まずは、それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
水道・光熱費【約27万円/年】
総務省統計局が行った2023年家計調査のデータで、神奈川県の県庁所在地である横浜市と全国平均の水道・光熱費を比較してみました。
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年間 |
月平均 |
横浜市 |
266,092円 |
22,174円 |
全国 |
286,262円 |
23,855円 |
横浜市の水道・光熱費の平均は、年間で約27万円です。全国平均と比べると、年間で約2万円低いと分かります。水道・光熱費が抑えられる要因としては、神奈川県の温暖な気候が挙げられるでしょう。
神奈川県の南側は相模湾、東側は東京湾に面しています。県西部の箱根山などの山々が北風を防ぐため、冬でも厳しい寒さに見舞われることが少なく、暖房費が抑えられるでしょう。なお、神奈川県の降雪は、山間部で月に4から5回、内陸の沿岸地域では月に1、2回観測される程度です。
参考元:気象庁|神奈川県参考元:横浜地方気象台|神奈川県の気象特性参考元e-Stat政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 二人以上の世帯010 品目分類(2020年改定)
夏と冬の水道・光熱費
ここで、夏(2023年6月~8月)と冬(2023年12月~2024年2月)の水道・光熱費を全国平均と比べてみましょう。同じく、総務省統計局が発表する家計調査のデータは、以下の通りです。
【夏】
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2023年6月 |
2023年7月 |
2023年8月 |
合計 |
横浜市 |
20,102円 |
16,821円 |
16,427円 |
53,350円 |
全国 |
19,505円 |
17,911円 |
18,624円 |
56,040円 |
【冬】
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2023年12月 |
2024年1月 |
2024年2月 |
合計 |
横浜市 |
19,051円 |
21,410円 |
25,061円 |
65,522円 |
全国 |
22,119円 |
26,109円 |
27,860円 |
76,088円 |
横浜市と全国の水道・光熱費を比べると、夏と冬どちらも横浜市の方が低いと分かります。神奈川県は冷暖房が必要な季節でも、水道・光熱費を抑えて暮らせるといえるでしょう。
参考元:e-Stat政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 二人以上の世帯010 品目分類(2020年改定)
注文住宅を維持するためにかかる2つの税金
注文住宅を維持するには、毎年「固定資産税」と「都市計画税」の2つの税金を払わなくてはいけません。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
固定資産税【10~15万円/年】
固定資産税とは、土地や家屋を所有している人が払う税金で、年間約10万円から15万円ほど必要です。1月1日時点で所有している人が、所在地の地方自治体に支払わなくてはいけません。固定資産税の計算方法は以下の通りです。
「固定資産税評価額×1.4%(標準税率)」固定資産税評価額とは、土地の形や立地・大きさ・建物の材質などによって算出されます。なお、固定資産税評価額は3年に1回見直されており、固定資産税は変動する可能性があると覚えておいてください。また、2028年3月31日までに建てられた新築住宅には、減税特例が適用されます。一般住宅分と長期優良住宅分では期間が異なるため、適用の可能性がある方はどちらが該当するかチェックしておくと良いでしょう。
神奈川県の固定資産税は東京都と大阪府に次ぐ、全国3位の金額です。
参考元:総務省|地方税制度 固定資産税参考元:総務省自治税務局|令和6年度 地方税に関する参考計数資料
都市計画税【3~5万円/年】
都市計画税は、年間約3~5万円かかる税金です。都市計画税とは、都市計画法で定められた市街化区域内に土地や家屋を所有している場合に課せられる税金のこと。道路や公園の整備などの事業に使われており、毎年市町村に納めなくてはいけません。都市計画税の税額は以下の計算式で求められます。
「固定資産税評価額×0.3%」なお神奈川県では、清川村を除く19市13町が都市計画区域に指定されています。そのため、清川村以外のエリアに注文住宅を建てる場合は、毎年支払わなくてはいけません。
参考元:総務省|地方税制度 都市計画税参考元:神奈川県|かながわの都市計画
火災保険料や地震保険料【5~10万円/年】
注文住宅を維持するには、火災保険料が必ずかかると考えておきましょう。なぜなら、住宅ローンを組む際に、火災保険への加入が条件となっている場合が多いからです。火災保険は、火災だけでなく水害や落雷、盗難、自宅で起きた事故などに備えられます。
また、地震に備えて地震保険にも加入すると良いでしょう。地震や津波によって発生した火災は、火災保険の補償対象ではありません。そのため、地震リスクが高い地域では地震保険に入っておくと安心です。神奈川県は、南海トラフ発生時に震度5強から6弱の揺れが想定されています。注文住宅を建てる際は、万が一に備えて必要な保障が受けられる保険に加入してください。なお、地震保険は単体で加入ができず、火災保険とセットにする必要があります。
火災保険料は年間約1~2万円、地震保険料は年間約4~8万円です。参考元:気象庁 神奈川県くらし安全防災局|南海トラフ巨大地震から命を守る>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?
安全で過ごしやすい家を保つには定期的なメンテナンスが必要
家の安全性や快適性を保ち長く暮らすためには、ここまで紹介してきた費用のほかに修繕費を確保しておく必要があります。
新築住宅は築10年を過ぎたころから徐々にメンテナンスが必要になり、30年間で400~800万円かかることも。修繕費として毎月1~2万円を貯金しておくと良いでしょう。一戸建て住宅のメンテナンスとして代表的なものをご紹介します。
防蟻費用
住宅がシロアリの被害を受けると本来の耐震性が失われ、地震で倒壊する危険性があります。そのため、住宅の柱や土台に防蟻(ぼうぎ)処理をして、シロアリ対策をしなければ安心して暮らせません。神奈川県内では、ヤマトシロアリやイエシロアリなどの生息が確認されています。また、横浜市鶴見区・中区では、外来種のアメリカカンザイシロアリによる深刻な被害が問題になっています。
防蟻処理の費用は、1坪あたり1万円以下です。ただし、被害状況や住宅の構造によって異なるため、防蟻処理を行う会社の見積もりを比較すると良いでしょう。なお、防蟻処理で使われる薬剤の効果は約5年なので、定期的に依頼をしなければいけません。
除雪費用
リフォーム費用
一戸建て住宅で行われるリフォームの例は以下の通りです。
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金額の目安 |
修繕期間の目安 |
外壁 |
100~200万円 |
10~20年 |
屋根 |
50~100万円 |
10~30年 ※雨どいは7年前後 |
ベランダ |
30~70万円 |
10~20年 ※塗り替えは3年前後 |
フローリングの張り替え |
10㎡あたり5~10万円 |
状態に応じて |
浴室の取り換え |
100~200万円 |
10~15年 |
内壁のクロス貼り |
1部屋(6帖)あたり5~10万円 |
状態に応じて |
雨風にさらされるベランダや屋根は、普段から掃除をしていても劣化しやすいため、定期的に修繕が必要になるでしょう。また、キッチンや浴室などの水まわりは使用頻度が高く、全面取り換えの大掛かりな工事になることも。
普段からこまめに掃除をするのはもちろん、不具合を感じたら交換も視野に入れてください。
維持費を抑えたいならチェックすべきポイントは?
お伝えしてきたように、注文住宅は完成後も何かと維持費がかかります。安全かつ快適に過ごすために必要な費用ですが、できれば抑えたいところ。最後に、家づくりでできる維持費を抑えるコツをお伝えします。
耐久性が高い材料を使う
注文住宅を建てる際に、耐用年数が長い材料を選ぶと修繕費用が抑えられます。安い材料を使うと初期費用は抑えられますが、メンテナンスの頻度が高くなることも。特に水回りやドアなど、毎日使う場所の材料はこだわると良いでしょう。
アフターサポートが充実している会社を選ぶ
定期的に点検やメンテナンスを行い、破損や汚れを早期に発見できると劣化が悪化する前に対応ができます。そうすることで、少ない費用で家の寿命を延ばせるでしょう。反対に、劣化した場所をそのままにしておくと、修繕費がかさむ原因になりかねません。
R+houseは、60年に渡るメンテナンスサービスや定期点検など、アフターサポートが充実しています。24時間365日サポートデスクが対応していますので、日々の暮らしのなかで困ったことがあれば、いつでもご相談ください。
神奈川県で注文住宅を建てる際はR+houseネットワークの工務店へ
神奈川県で注文住宅を建てると、維持費が年間40~50万円必要だと分かりました。神奈川県は温暖な気候で、光熱費が低いので維持費も抑えられますが、エリアによっては高額になることも。維持費を抑えるなら、耐久性に優れた家を建てると良いでしょう。
R+houseネットワークの工務店では、断熱性に優れた「R+パネル」を採用し、夏は涼しく冬は暖かい家を実現。また、材料を無駄にしない仕組みを構築し、コストカットに取り組んでいます。神奈川県で注文住宅をお考えなら、一年中過ごしやすい家を手が届く価格で提供しているR+houseネットワークの工務店にお任せください。
>>神奈川県で建てる、維持費を抑えられる注文住宅!「R+house」についてはこちら