高知県の注文住宅の建築相場とは?
では高知県の注文住宅の建築相場はどれくらいでしょうか。住宅金融支援機構が展開している、最高35年間の全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」では、毎年利用者調査を発表しています。2023年の調査では、高知県でフラット35を利用して土地付き注文住宅を購入した方の平均建建設費は約2,912万円でした。また、フラット35を利用して注文住宅のみを建てた方の平均建設費は約3,554万円です。
ここから高知県の平均建設費は2,900~3,550万円前後と言えるでしょう。参考元:住宅金融支援機構|フラット35利用者調査 2023年度集計表
高知県の坪単価の目安とは?
土地費用の目安となるのは、国土交通省が公表している地価公示価格です。
2024年高知県の地価公示価格の平均坪単価は204,390円(61,828円/㎡)、住宅地における平均坪単価は172,850円(52,287円/㎡)です。高知県では住宅地や商業地で下落が続いていましたが、2024年の地価公示では4年ぶりに上昇に転じる地点も多くなりました。2002年から22年間、連続して下落していた住宅地の価格が横ばいとなるなど、津波が懸念される区域以外で住宅地の需要が回復しています。これからも高知県では地価が持ち直す傾向が予想されるでしょう。以下は高知県の主な地点の地価公示坪単価です。是非土地選びの参考にしてみてください。
所在地 | 坪単価 | 最寄駅・距離 |
高知市永国寺町 | 535,537円(162,000円/㎡) | 高知・1,100m |
高知市上町2丁目 | 426,446円(129,000円/㎡) | 円行寺口・1,400m |
高知市相模町 | 380,165円(115,000円/㎡) | 入明・500m |
高知市塩屋崎町 | 279,008円(84,400円/㎡) | 高知・2,500m |
吾川郡いの町駅東町 | 207,934円(62,900円/㎡) | 伊野・480m |
香美市土佐山田町旭町2丁目 | 204,298円(61,800円/㎡) | 土佐山田・540m |
参考元:国土交通省 不動産情報ライブラリ>>参考コラム:注文住宅の坪単価とは?坪・㎡(平米)の広さの目安を解説!
高知県の平均的な年収とは?
高知県が発表した、令和4年毎月勤労統計調査地方調査年報によると、令和4年の事業所規模5人以上の調査産業計の常用労働者1人あたりの1ヵ月平均給与総額は267,089円でした。ここから高知県の平均年収は約320万円と言えるでしょう。また2023年のフラット35利用者調査では、高知県で土地付注文住宅を購入した方の平均世帯年収は約554万円で、中央値は約527万円です。
ここから高知県の個人の平均年収は約320万円、平均的な世帯年収は530~550万円前後を目安として考えられるでしょう。参考元:高知県|令和4年 毎月勤労統計調査地方調査年報
年収から考える家づくりの予算
ここからは高知県の平均的な世帯年収をモデルに、家づくりの予算を考えていきます。家づくりの総費用が、年収の何倍かを表す割合を年収倍率と言います。年収倍率は以下の計算式で計算します。
年収倍率=住宅にかかる費用÷年収
2023年のフラット35利用者調査によると、高知県の場合平均年収倍率は7.3倍であり、中央値は7.6倍です。全国平均は7.6倍であるため、高知県の平均年収倍率は全国平均と同程度と言えるでしょう。以下は年収ごとの年収倍率から考えた、予算の一覧です。予算立ての際は年収倍率を考慮してみましょう。
年収倍率 | 年収350万円 | 年収400万円 | 年収500万円 | 年収550万円 |
5倍 | 1,750万円 | 2,000万円 | 2,500万円 | 2,750万円 |
6倍 | 2,100万円 | 2,400万円 | 3,000万円 | 3,300万円 |
7倍 | 2,450万円 | 2,800万円 | 3,500万円 | 3,850万円 |
参考元:住宅金融支援機構|フラット35利用者調査 2023年度集計表>>参考コラム:注文住宅を建てるときに資金計画は必要?重要性と計画の立て方を解説
年収からわかる適正な住宅ローン返済額とは?
住宅ローンを借りるならば、返済に無理がないよう考慮しなければなりません。年収から適切なローン返済額を求める方法に返済負担率があります。返済負担率は、以下の計算式で求められるものです。
返済負担率=年間のローン返済額÷年収×100
金融機関で住宅ローン審査を通過する場合は、返済負担率25~35%以下が推奨されています。また、余裕のある生活を考える場合は、返済負担率は20~25%以下が理想的と言われています。>>参考コラム:住宅ローンはどの金利タイプを選ぶべき?特徴やメリット・デメリットを紹介
高知県の家づくりでコストを削減するには?
ここからは高知県の家づくりでコストを削減するコツを紹介しましょう。
ランニングコストやメンテナンス費用を考える
住宅のコストは、土地取得費、建設費などの初期費用だけでなく、長く住むうちにかかる光熱費や修繕費など、ランニングコストを考慮する必要があります。建設費が安かったとしても、断熱性能の違いによってかかる光熱費が高ければ、長い目で見て断熱性能にこだわった高性能住宅の方がお得な場合があります。また、建設費を抑えた住宅では後々にかかるメンテナンス費が高額になることもあるでしょう。
コストを抑えたい方は初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス費も考慮するのがおすすめです。
建物をシンプルな構造にする
建設費を抑えるには、建物の構造をシンプルにするといいでしょう。総2階にしたり、延べ床面積を減らしたりすると基礎や屋根にかかる費用を削減できます。また、廊下を減らしたり、個室を減らしたりすることも、仕切りとなる壁やドアなど、建具にかかる費用の削減になります。さらに、キッチン、浴室、トイレなどの水回りを近くにまとめることで、給排水管を短くすることができ、コストダウンになるでしょう。
内装・住宅設備のグレードを吟味する
家づくりでお金がかかるのは、特別な仕様やグレードの高い住宅設備。
節約を考える場合は、基本的に標準仕様のものを利用するとコストを抑えられます。こだわりがない場合は、施工会社が指定するものを利用したり、お金をかける場所とかけない場所をしっかり区別したりするのがおすすめです。
また家の内装や仕上げ材も、標準仕様のものにそろえておくと統一感が出るだけでなく、コストを抑えられるメリットがあります。
>>参考コラム:注文住宅のこだわりを予算内で叶えるには?優先順位や失敗事例をご紹介
高知県の家づくりで注意したいポイント
ここからは高知県の家づくりで注意したいポイントを紹介しましょう。
災害を避ける家づくり
高知県は四国南部に位置し、県庁所在地である高知市の年平均降水量は2,548mmと豪雨地帯です。また台風が上陸することも多い地域。風水害の被害が懸念されるため、家づくりでは台風に耐える強度を持ち、各自治体が公表している水害ハザードマップなどを見ながら、水害の被害が起きにくいエリアに家を建てることが大切です。
また、高知県では南海トラフ巨大地震発生時、大きな被害が想定されるエリア。もし最大クラスの地震が発生した場合、高知県では26市町村で強い揺れが起き、最大震度7に達し、残りの8市町村でも震度6強が想定されています。また最大クラスの地震、津波発生時には、高知県全体の死者数は約4.2万人に上り、全壊・焼失建物棟数は約15.3万棟に及ぶとされているのです。地震発生時には建物の倒壊、津波、火災、土砂災害、道路の液状化の懸念があります。
高知県の家づくりでは、風水害や地震に強い住宅を目指しましょう。R+houseの工務店では、耐震等級3を標準仕様とし、強風にも耐える強度の家を提供し、安心して暮らせる家づくりをお約束します。
参考元:高知県|高知県防災マップ 高知県の地震災害>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?
土地選びを工夫する
家づくりでコストを削減するには土地選びに工夫が必要です。高知県は県土に占める森林の割合が84%、面積にして約60万haに上り、森林率は全国1位に上ります。そのため、人が住めるエリアが少なく、人の集まる市街地では土地探しが大変です。
土地選びの際は旗竿地などの変形地や狭小地も視野に入れ、土地の特徴を生かした家づくりをするのがおすすめ。視野を広げて予算に合う土地を探しましょう。R+houseの工務店では、建築家が土地の特性を生かした設計の住宅を提供しています。土地探しのお手伝いもしているため、是非お気軽にご相談ください。
参考元:高知県|管内の紹介>>参考コラム:注文住宅を建てたい!土地探しに大切な3つのポイントや注意点を解説
高知県での家づくりはR+houseネットワークの工務店へご相談ください