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注文住宅の基礎知識

奈良県で注文住宅にかかる維持費はどれくらい?光熱費や税金など解説

更新日 2025.01.16 / 公開日 2025.01.15
#新築 #注文住宅 #コスト #一戸建て #マイホーム

注文住宅を建てると、光熱費や税金などの維持費がいくらかかるのか気になるもの。奈良県で注文住宅を建てた場合、年間光熱費約29万円、固定資産税や都市計画税は約10~20万円、年間保険料は約5~10万円、合計44~59万円かかると想定されます。今回は、奈良県の注文住宅にかかるメンテナンス費にかかる詳細や注文住宅を建てるタイミングでできる維持費を抑えるためのポイントを解説します。これから奈良県で家づくりをされる方は参考にしてください。

黒い金属サイディングに無垢材がアクセントのキューブ型の家
目次
奈良県の気候はおおむね温暖です。年平均気温は16℃前後ですが、過去には全国で3番目に湿度が高くなったこともあるほどジメジメしており、南北で気候の差が大きいです。
北部は内陸性気候で、盆地なので夏は蒸し暑く、冬は底冷えが厳しいのが特徴。南部は山岳性気候で、夏は雨が多く局地的豪雨が起こることもあります。冬は厳しい冬山の様相になり、積雪も深くなります。

参考元:奈良地方気象台|奈良県の概要
参考元:奈良県|平成24年5月号県民だより 気候から見た奈良県

円グラフお家とお金を数える男性
写真②円グラフお家とお金を数える男性-min .jpg 81.07 KB
一戸建てを建てると、維持費に税金や保険料、メンテナンス費、光熱費がかかります。光熱費を除いた一戸建ての年間維持費は約30~45万円かかる場合も。ここからは、奈良県の一戸建てにかかる維持費について解説します。
奈良県の注文住宅にかかる光熱費はいくらかかるかご存知でしょうか?下の表は、2023年の家計調査から奈良市の二人以上世帯にかかる1カ月の光熱費をピックアップしたものです。また、五條市では1カ月の光熱費が24,312円でした。世帯人数や住宅性能で数値は変動しますが、支出の目安にしてください。

電気代 10,825円
ガス代 6,759円
その他光熱費 561円
上下水道料 6,407円
光熱費合計 24,552円


また、奈良県南部では積雪のため各家庭で除雪作業が必要になることも。そのため、除雪道具などの購入費がかかる可能性があります。

参考元:e-Stat政府統計の総合窓口|2023年家計調査年報 
※表番号1-3 市町村別(都道府県庁所在市,川崎市,相模原市,浜松市,堺市及び北九州市を除く調査市町村)二人以上の世帯・勤労者世帯 を参照
戸建て住宅を持つと固定資産税や都市計画税がかかります。ここからは、各税金について解説します。

固定資産税

固定資産税は、土地や建物にかかる税金のことで、毎年1月1日に固定資産を所有する人が納税対象者です。課税額は、土地や建物の課税標準額に標準税率1.4%をかけたものになりますが、平群町は1.58%、十津川村は1.60%、下北山村・上北山村は1.65%の税率を採用しています。
また、新築の場合は新築住宅特例が適用されます。床面積が120m2の一般住宅であれば固定資産税3年度分が半額、長期優良住宅の場合は固定資産税5年度分が半額です。3階建以上で耐火構造の場合は、それぞれ期間が2年間延長されます。

参考元:総務省|固定資産税
参考元:奈良県|令和3年度 奈良県市町村税政の概要

都市計画税

都市計画税は、都市計画事業や土地区画整理事業を行う市町村が、都市計画区域内の土地や建物に課する税金です。税額は、土地や建物の課税標準額に0.3%(制限税率)をかけたものになります。奈良県では、斑鳩町は0.15%、五條市・御所市・三郷町・田原本町・王寺町では0.20%、奈良市・大和高田市では0.25%、大和郡山市・天理市・橿原市・桜井市・生駒市が0.30%の税率を採用しています。

参考元:総務省|都市計画税
参考元:奈良県|令和3年度  奈良県市町村税政の概要
住宅を自然災害などから守るために火災保険や地震保険に加入する人もいます。ここからは、それぞれの保険について解説します。

火災保険

火災保険は、火災などの被害で住宅や家財に損害が生じたときに保険料が支払われるものです。住宅ローンを組む場合は、火災保険への加入は必須です。
火災保険料は、補償内容や保険金額、地域、契約年数などで決まります。補償対象は火災・落雷・爆発・風災・ひょう災・雪災など補償範囲が広いのが特徴。
保険の対象は、建物と家財の2通りあり、大半の保険商品で建物のみ・家財のみ・建物+家財の3パターンで契約します。建物のみを補償する火災保険に加入している場合、家財に損害が生じても補償の対象にならないので注意しましょう。

地震保険

火災保険とセット加入する地震保険は、地震や噴火、津波によって住宅や家財に損害が生じたときに保険料が支払われるものです。火災保険では、地震による被害はカバーされないので、地震の備えには地震保険の加入がおすすめです。
保険の対象は、火災保険と同様、建物と家財の2通り。契約金額は、火災保険契約金額の30%~50%の範囲内で、建物は5,000万円、家財は1,000万円が上限です。
さらに、地震保険料は地域や建物の構造で決定されます。奈良県の場合、保険期間1年で保険金額1,000万円あたりの令和4年10月1日以降の保険料は、鉄骨造・鉄筋コンクリート造建物等で7,300円、木造建物等では11,200円です。
また、長期優良住宅は免震や耐震性能を満たしているため、地震保険料の割引を受けられます。重複して割引は受けられませんが、免震建築物割引は50%、耐震等級割引は耐震等級3の場合50%となります。R+houseネットワークの工務店は、耐震等級3を標準仕様としているので、地震保険の割引が適用可能です。

奈良県で新築を建てた場合、補償内容等で変動はあるものの、大手損保会社が提供する火災保険と地震保険のセット保険料は、年間保険料約4万円前後から加入できるので参考にしてください。

参考元:財務省|地震保険の基本料率(令和4年10月1日以降保険始期の地震保険契約)

自然災害で修理費用がかかるシニア夫婦と住宅のイラストイメージ
写真③自然災害で修理費用がかかるシニア夫婦と住宅のイラストイメージ-min .jpg 78.12 KB
大切な家に長く快適に過ごすには、メンテナンスやリフォームが必要です。ここからは、一戸建てにかかるメンテナンス費やリフォーム費などについて解説します。
大切に住み続けていても、外装や設備機器などは劣化するもの。築10年を過ぎると、部分的にメンテナンスをする必要があります。建材や設備で異なりますが、延床面積120m2の木造住宅の30年間にかかるメンテナンス費の目安合計は以下の通りです。

修繕箇所 築30年間でかかる修繕費の目安合計
屋根 金属板:約50万円~
瓦:約85万円~
外壁の部分補修、
塗り替え・張り替え
モルタル吹き付け:約150万円~
モルタル系サイディング:約230万円~
金属系サイディング:約25万円~
玄関ドア・窓の調整や交換 約61万円~(窓10カ所・玄関ドア1カ所の場合)
ベランダ・バルコニー 約90万円~(10年に一度の防水工事約30万円)
シロアリ対策 約45万円~(10年に一度のシロアリ防除約15万円)


内装や水回りなどの設備機器は、それぞれの適した時期でのリフォームが家を長持ちさせることにつながります。築10~20年経つと水回りなどのリフォームがおすすめです。選ぶグレードによって金額は異なりますが、水回りや内装リフォームのおおよその目安は以下の通りです。

交換部位 目安金額
システムキッチン 約50~100万円
洗面所 約10~50万円
風呂 ユニットバス交換:約50~150万円
トイレ 約15~50万円
壁紙張り替え 750~1500円/㎡
床材交換 1~7万円/畳

ノートの吹き出しに注意点の文字
写真④ノートの吹き出しに注意点の文字-min .jpg 59.52 KB
注文住宅を建てるときは、建築費だけで判断するのではなく、光熱費やメンテナンス費などの維持費(ランニングコスト)を含めたトータルコストで判断する必要があります。
家は人生で大きな買い物になるため、少しでも金額を抑えたいという方もいるはず。しかし、安い建築費でも家の性能が低ければ、光熱費やメンテナンス費がかさみ、トータルコストは増える場合があります。
そのため、注文住宅を建てるときは、費用やデザインだけを重視するのではなく、住み始めてからかかるランニングコストを抑えられるよう、家の性能の高さや使用する部材なども考慮することが大切です。

ポイントの文字と色鉛筆
写真⑤ポイントの文字と色鉛筆 .jpg 56.66 KB
ここからは、維持費を抑える家づくりのポイントについて解説します。
光熱費を抑えるには、断熱性と気密性を高めるのがポイントです。電気代のうち約30%が冷暖房に使用されているともいわれます。断熱性能と気密性能住の高い住宅は、外部の温度変化が室内に伝わりにくいだけでなく、冷暖房の効率も上がるので、夏は涼しく冬は暖かい環境を保てます。その結果、冷暖房費が抑えられるため光熱費削減につながるのです。

>>参考コラム:注文住宅を建てるなら性能が重要!住宅性能の種類からメリットまで解説
光熱費を削減するなら太陽光発電や蓄電池、V2H(Vehicle to Home)などの導入がおすすめです。設置費用がかかりますが、太陽光発電を導入すると自宅で電力を創り出せるため光熱費削減につながります。太陽光発電をしている時間は、電気代をあまり気にしなくていいのもポイント。
奈良県では、「スマートハウス普及促進事業」として、定置用リチウムイオン蓄電池やV2Hを設置する家庭を対象に補助金を受けられるので検討してみてください。

参考元:奈良県|スマートハウス普及促進事業

>>参考コラム:新築住宅を建てるときに使える補助金は?注文住宅はお得に建てよう!
メンテナンス費を抑えるためには、耐久性の高い素材を選びましょう。外壁材はメンテナンス費の中でも大きいもの。そのため、耐久性の高い外壁材を使用すれば色あせがしにくく汚れもつきにくいので、外壁の補修や再塗装にかかる費用が抑えられるだけでなく、長期間美しい外観を保てます。
また、水回りやフローリング、壁紙など劣化しやすい箇所も耐久性の高い資材を使用するとメンテナンス費用の削減につながります。
注文住宅を建てるときは、アフターフォローが充実している業者を選びましょう。住宅の保証期間は一般的に引き渡しから10年間ですが、住宅会社によって20年や30年などの長期保証がつく場合も。また、定期点検を実施する住宅会社もあります。プロの目線でチェックしてもらえるので、結果的にメンテナンス費を抑えられます。

グラフ
写真⑥グラフ-min .jpg 97.72 KB
最後に、奈良市で二人以上の世帯にかかる夏と冬の水道光熱費を紹介します。1月と8月は冷暖房費がかかるため、光熱費が高くなりやすいです。
奈良県で新築を建てるときは、夏は暑くて冬は寒いといった気候に対応し、快適に過ごせるよう、断熱性能と気密性能を高めた家づくりがおすすめです。

2024年1月 2024年8月
電気代 12,023円 12,323円
ガス代 8,012円 4,676円
他の光熱費 2,053円 52円
上下水道料 6,339円 5,725円
光熱費合計 28,427円 22,776円


参考元:e-Stat政府統計の総合窓口|2023年家計調査年報
※「表番号1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯」の2024年1月と2024年8月を参照

梁を見せた開放感のある吹き抜けのLDK
写真⑦佐賀県_梁を見せた開放感のある吹き抜けのLDK .jpg 433.6 KB
奈良県のR+houseネットワークの工務店では、コストを抑えながらデザイン性が高く、高断熱・高気密・高耐震な注文住宅を手の届く価格で提供します。家づくり勉強会や完成見学会なども定期的に開催していますので、奈良エリアで維持費を抑えた家づくりに興味がある方は、お気軽にご参加ください。

>>奈良県で建てる、維持費を抑えられる注文住宅!「R+house」についてはこちら
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