太田市の特徴
群馬県南東部にある太田市は自動車製造業を中心とした工業都市。年間平均気温は14~15℃と比較的温暖で、利根川や渡良瀬川など豊かな水源を持ち、自然豊かな街でもあります。東京都内まで東武鉄道1本で行くことができ、北関東自動車道を使えば車でも都心へアクセスしやすい場所です。市内には戦国時代につくられた山城で、国指定遺跡の金山城跡が一部復元されており、城好きが集まるスポットになっています。2017年にオープンした、太田駅の北口に太田市美術館・図書館では、大人も子どもも展示やイベントを楽しめます。緑や公園も多く、ほどよい自然環境のもとでのびのび暮らしたい方の家づくりにおすすめしたい街です。
参考元:太田市| はじめまして、暮らしまして、ぐんまな日々。
太田市で受けられる住宅取得支援制度や税額控除とは?
太田市ではどのような補助金があるのか、住宅関連の支援制度から見てみましょう。
太田市住宅リフォーム支援事業補助金
太田市では登録事業者を利用して住宅のリフォームする方に、補助金を交付しています。対象となるのは、市内に住宅を所有していて、世帯全員に市税等の滞納がない方です。また、リフォームする建物に、補助金申請日の時点で2年以上継続して住んでいることや、過去十年度リフォーム補助金を利用していないことも条件となっています。
対象となる建物は申請日の前日までに10年が経過した登記済みの建物であること、住宅用火災警報器が設置されていることなど、いくつか要件があります。リフォーム補助金制度に登録している施工業者を利用して、補助対象となる工事費用が税込10万円以上の場合が補助金交付の対象です。補助金は工事費用の30%、もしくは20万円を上限として太田市デジタル金券「OTAKO」で交付されます。「OTAKO」は、スマートフォンのアプリや専用カードでチャージしてQRコードで決済するタイプのデジタル通貨で、市内の加盟店で利用ができます。既存住宅のリフォームを行う方は是非活用してみましょう。
参考元:太田市| 太田市住宅リフォーム支援事業補助金のご案内
空家除却補助事業補助金
太田市では土地の有効活用や地域活性化のために、空き家を除却する費用の一部を補助しています。市内に所在する空き家のうち、おおむね一年以上居住の実態がない空き家で、個人が所有している一戸建ての住宅や長屋が対象となります。店舗などと併用している住宅の場合は居住用の床面積が延床面積の1/2以上でなければなりません。対象者は、過去にこの補助金を利用したことがなく、空き家の所有者もしくは相続人か、所有者や相続人に同意を得た敷地の所有者です。空き家に共有者や相続人がいる場合、人数分の同意書が必要になります。補助金額としては、以下のうち最も少ない金額が交付されます。
・補助対象工事費の1/2
・延床面積(㎡)×13,000円×1/2
・50万円所有している土地に空き家がある場合などは、こちらの活用を検討するとよいでしょう。なお倉庫や門扉、車庫や植木、家財道具や給排水管、給湯器、太陽光パネルの撤去費などは補助の対象外です。
参考元:太田市|空家除却補助事業補助金
住宅用再エネ機器導入報奨金
太田市では市内の住宅で再生可能エネルギーを利用した機器を設置する方を対象に、太田市デジタル金券(OTAKO)を支給しています。支給対象は太田市に自宅を所有する方で、期間内に以下の支給対象機器を設置し、太田市に住民登録がある方です。報奨金の申請は、申請者本人や同一世帯の世帯員で、市県民税や固定資産税、軽自動車税や国民健康保険税の滞納がない場合に限ります。なお、住居でない建物や法人・事業者は事業の対象外です。また設置機器は新品の場合のみ補助対象となります。これらの機器を導入予定の方は、活用されると良いでしょう。
対象機器 | 要件 | 支給金額 太田市デジタル金券(OTAKO) |
太陽光発電システム | 発電出力が2kW以上であること | 5万円 |
定置用リチウムイオン蓄電池システム | ・常時住宅用太陽光発電システムと接続し、蓄えた電力を当該住宅で利用できること ・一般社団法人環境共創イニシアチブの「ZEH支援事業」の対象商品として登録を受けた製品であること ・蓄電容量の合計が4kWh以上であること | 5万円 |
昼間沸上げ形家庭用ヒートポンプ給湯器 (おひさまエコキュート) | ・常時住宅用太陽光発電システムと接続し、再生可能エネルギーを当該住宅で利用できること | 2万円 |
参考元:太田市|令和6年度住宅用再エネ機器導入報奨金
住宅ローン減税・住宅借入金等特別税額控除について
無理のない負担で、ニーズに応じた住宅取得を推進するため、住宅ローンを利用して住宅を取得した場合、国は住宅ローンによる所得税を控除しています。2024年度の住宅ローン減税制度は以下のとおりです。
| 2024年入居時の借入限度(※1) | 2025年入居時の借入限度額 | 控除期間 |
長期優良住宅・低炭素住宅 | 子育て世帯・若者夫婦世帯:5,000万円 その他の世帯:4,500万円 | 4,500万円 | 13年間 |
ZEH水準省エネ住宅(※2) | 子育て世帯・若者夫婦世帯:4,500万円 その他の世帯:3,500万円 | 3,500万円 | 13年間 |
省エネ基準適合住宅(※3) | 子育て世帯・若者夫婦世帯:4,000万円 その他の世帯:3,000万円 | 3,000万円 | 13年間 |
その他の新築住宅 | 0円 | 0円 | - |
※1 借入限度額とは住宅ローン減税の対象となる、ローンの年末残高の上限のことです
※2 日本住宅性能表示基準における断熱等性能等級5以上かつ一次エネルギー消費量等級6以上の性能を有する住宅
※3 省エネ基準適合住宅は、日本住宅性能表示基準における断熱等性能等級4以上、かつ一次エネルギー消費量等級4以上の性能を有する住宅
ただし2023年から2025年までに住宅に入居し、所得税の住宅借入金等特別控除(住宅ローン減税)を受けている方のうち、所得税額から控除しきれない場合は、下のような計算に基づき、翌年度の市民税や県民税が減額されます。
2023年中に入居し、特別特例取得(※)の場合 | 以下のいずれか小さい額 1.所得税の住宅借入金等特別控除可能額の内、所得税から控除しきれなかった金額 2.所得税の課税所得金額等の7%(最高136,500円) |
上記以外の場合 | 以下のいずれか小さい額 1.所得税の住宅借入金等特別控除可能額の内、所得税から控除しきれなかった金額 2.所得税の課税所得金額等の5%(最高97,500円) |
※特別特例取得とは、住宅の対価の額または費用に含まれる消費税等の税率10%で取得した住宅のうち、次の期間に契約したものを指します。
・注文住宅の場合:2020年10月~2021年9月末まで
・分譲住宅の場合:2020年12月~2021年11月末まで
参考元:国土交通省|住宅ローン減税参考元:太田市|住宅借入金等特別税額控除(市民税・県民税からの住宅ローン控除)について>>参考コラム:【群馬県】注文住宅の建築費用相場と坪単価!年収をふまえた住宅ローンは?>>参考コラム:住宅ローンの審査から借入までを解説!通過の基準やローンの選び方も
太田市で受けられる医療費助成や子育て支援とは?
ここからは太田市で受けられる医療費助成に加え、子育て支援制度を紹介します。太田市は独自の子育て支援が充実しており、子育て世帯が住みやすい自治体です。家づくりの際は是非参考にしてみてください。
こども医療費助成
太田市ではだれもが暮らしやすい街づくりを目指し、子どもやひとり親家庭の医療費を助成しています。
対象となるのは0~18歳(18歳到達後の3月31日まで)の子どもや、母子・父子家庭で18歳未満の子どもを扶養している親子および、父母のいない子どもです。助成対象となるのは医療機関を受診した際にかかる保険診療分の自己負担金と、入院時の食事代(食事療養費標準負担額)。保険適用外の診断書文書料や予防接種、薬の容器代や入院時にかかった差額ベッド代などは助成の対象外です。
参考元:太田市|おおたの子育て支援 こども医療費助成
おむつ給付サービス
太田市では市内の保育園に在園する児童を対象に、紙おむつやおしりふきなどの定期利用を公費負担し、在園時の保護者や保育士のおむつ管理の負担を軽減してます。市内の保育園ではおむつとおしりふきを、サイズや枚数の制限なく使い放題で利用できます。サービス利用に申請は必要ありません。
対象となるのは市内の保育園や認定こども園、小規模保育所、準認可保育施設に通う0~1歳児です。導入するサブスクリプションサービスは、大王製紙エリエールグーンぐんぐん吸収パンツ(パンツタイプ)、大王製紙エリエールグーンプラス敏感肌設計(テープタイプ)。異なるメーカーのおむつを使いたい場合は、保護者負担になります。
参考元:太田市|おおたの子育て支援 おむつ給付サービス
太田市の学校給食費無料化事業・助成事業
太田市では市立小学校、市立中学校(太田中学校を除く)、義務教育学校に在籍する児童・生徒を対象に、学校給食を無料化しています。給食費は完全無料のため、請求や手続きも必要ありません。また市立幼稚園も無料化の対象です。
また太田中学校、県立特別支援学校や私立の小中学校、市外の小中学校に在籍する太田市在住の児童生徒には、太田市デジタル金券(OTAKO)にて給食費相当分が助成されます。また無償化の対象となる市立小・中学校や義務教育学校に在籍している生徒で、アレルギー疾患などの理由で給食を利用できず弁当を持参している児童生徒も助成の対象です。
参考元:太田市|おおたの子育て支援 学校給食費無料化事業・助成事業
ベーシックサービス(幼保給食費助成事業)
2023年4月分から私立幼稚園、認可保育園、認定こども園に通う子どもの給食費として月額4,400円を上限に、太田市デジタル金券(OTAKO)にて助成が行われています。対象要件は太田市に住民登録があり、子どもが私立幼稚園や認可保育園、認定こども園に通っていることです。給食費は園に直接支払い、後日市から保護者へOTAKOコインが付与されます。また市立の公立幼稚園では給食費は無料となっているため、助成はありません。
参考元:太田市|おおたの子育て支援 ベーシックサービス(幼保給食費助成事業)
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