一戸建て住宅で侵入窃盗被害が多い理由
写真②防犯ライトに驚いて逃げる泥棒のイラスト.jpg 72.86 KB一戸建て住宅は、マンションなどの集合住宅と比べて空き巣に狙われやすいといわれています。警察庁の発表しているデータによると、侵入窃盗の発生場所の33.0%が「一戸建て住宅」で、最も多くなっているのです。空き巣のターゲットとして狙われやすい理由を見ていきましょう。
参考元:警察庁「住まいる防犯110番|データで見る侵入犯罪の脅威」
集合住宅と比べて人目につきにくいから
一戸建て住宅は、庭に樹木があったり、家の周りが塀や壁で囲われていたりするため、外から家の中が人目につきにくい特徴があります。死角も多く物陰に隠れやすいので、侵入者に入られやすい環境になってしまっているのです。
ドアや窓など侵入口が多いから
一戸建て住宅は、マンションなどの集合住宅と比べて、ドアや窓の数が多くなっています。玄関以外に勝手口があったり、部屋の中に光や風を取り入れるため窓の数が多くなったりします。侵入口となり得るドアや窓が多いことで、空き巣に狙われる確率が上がってしまうのです。
セキュリティ対策が甘い傾向があるから
一戸建て住宅は、防犯対策がされていない家が多いといわれています。エントランスにオートロックが備わっているマンションと比較すると、一軒家ではセキュリティ対策が甘くなりがちです。また、防犯カメラが設置されていない住宅は防犯意識が低いと思われ、狙われる可能性が高まるでしょう。
侵入窃盗被害は空き巣だけじゃない!手口や侵入経路をチェック
写真③家と鍵.jpg 74.21 KB一戸建て住宅で、最も多く発生する侵入窃盗被害は、住人が留守の時に侵入する「空き巣」です。しかし、それ以外にも住人が在宅している際に侵入する「居空き」、就寝時に侵入する「忍び込み」も起きています。
また、
一戸建て住宅への侵入経路として特に多いのが「窓」です。なんと、全体の53.5%が窓からの侵入となっています。道路に面していない窓、施錠がされていても窓ガラスを割って入られてしまうケースもあるようです。次に狙われやすいのは、「表出入口(玄関)」で全体の21.3%です。たとえ短時間の外出であっても、玄関の鍵は必ず施錠するように心がけましょう。
参考元:警察庁「住まいる防犯110番|データで見る侵入犯罪の脅威」
こんな家が空き巣に狙われる!チェックポイント
写真③バツとチェックで違い・変更点を比較する人-min.jpg 42.83 KBここからは、空き巣に狙われやすい家について解説していきます。空き巣は突発的に行動を起こすことは少なく、事前に空き巣を行う家を下見する傾向があります。どんなポイントを見て「空き巣がしやすい」と思うのでしょうか?さっそく見ていきましょう。
留守であることがわかる
空き巣が見るポイントととして挙げられるのが、郵便受けの状態です。長期間留守をしていると、新聞や郵便物、チラシなどが溜まることがあります。これらが回収されていない状態は、留守であることや空き家状態であることを示すことになるのです。また、洗濯干し場の状態も要注意。洗濯物が干されている時から回収されるまで、どのくらい時間が経過しているかわかると誰が何時に帰宅するか把握される可能性があります。外から留守の時間帯さえわかれば、空き巣は犯行に及ぶでしょう。
窓を長時間開けっ放し
空き巣が戸建てを侵入する経路で一番多いのが窓。そのため、外出時に窓を開けっぱなしにしている家は空き巣に狙われる傾向があります。特に室内の複数カ所に窓がある家は、注意が必要。窓を開けっ放しにしていなくても、施錠が漏れているケースがあるからです。また、夏の蒸し暑い夜に、バルコニーの窓などを開ける時も要注意。体温調節も大切ですが、防犯面から見ると油断している睡眠時だからこそ「忍び込み」をされる可能性があります。
防犯意識の低さ
外から見て防犯対策への意識が低い家は、空き巣にとって魅力的なターゲットです。たとえば、古いタイプの鍵を取りつけている玄関やロック機能がひとつしかない窓の家は、空き巣の侵入が容易になります。また、防犯カメラなどのセキュリティシステムが未設置の住居や、センサーライトなど防犯グッズがない家も空き巣にとって安心して侵入できる場所と認識されるでしょう。
すぐに実践できる有効な対策!
写真⑤アイデアを思いつくイメージ-min.jpg 68.25 KB次に、すぐに実践できる有効な防犯対策をご紹介します。どれも簡単な対策ばかりなので、是非参考にして防犯対策が十分な家を目指してください。
郵便局の転送サービスを活用
郵便受けに書類などの配達物が溜まってしまうと空き巣に狙われる可能性があります。そのため、長期間家を留守にする場合は郵便局の転送サービスを利用してみましょう。転送届を郵便局に提出すれば、簡単に手続きができます。同時にダイレクトメール類を停止する手続きもしておくといいでしょう。また、長期旅行や帰省などの場合は、近隣に住む親族や信頼できる隣人に取りまとめてもらうのもおすすめです。郵便受けに書類が溜まらないようにするだけで、空き巣に侵入されるチャンスを与えず、さらには郵便物が盗難されるリスクも減るでしょう。
短い時間の外出でも玄関や窓の施錠を心がける
お風呂場や室内を換気するために窓を開けたとしても、外出する時は施錠します。また、ゴミ捨てやコンビニへの買い出しなど、わずかな時間の外出であっても玄関の施錠を心がけましょう。このとき、鍵やスペアキーを郵便受けなどに入れて置くのは避けます。施錠しなかったり、家の鍵の場所が把握できたりすれば、空き巣が玄関や窓の鍵を壊す手間が省けるだけだからです。さらに外出時にカーテンを閉めて外出するのもおすすめです。外から家の様子がわからないため、空き巣のリスクが減ります。自分から犯行のきっかけを与えないようにすれば、空き巣から狙われにくい家になるでしょう。
家の周辺を片付ける
空き巣は高い場所にある窓であっても、足場になる台や脚立などを使って侵入してくる可能性があります。そのため、家の周りに物を置いている場合は室内に片付け、小型物置などに収納するなど工夫しましょう。また、植え込みや高い塀などで覆われていると、敷地内が外から見えづらく犯行に及びやすくなります。適度に枝や葉を切り落としたり、高すぎる塀を設けたりしないことでプライバシーを守りながら防犯対策をしましょう。
建築プラン計画の段階でできる!6つの防犯対策
写真④指示をする一級建築士 設計.jpg 91.37 KBここからは、一戸建て住宅を建てる時にできる防犯対策についてご紹介します。土地探しや建築プランを検討している段階から防犯意識を高めて、大切な家と家族を守っていきましょう。
土地探しは治安の良いエリアから選ぶ
家づくりを検討する時には、土地探しから防犯対策は始まっています。治安が悪い・犯罪が多いエリアには、さまざまな特徴があります。その土地周辺の治安を知りたい場合は、警察庁の「犯罪情報マップ」を活用すると良いでしょう。
参考元:警視庁「犯罪情報マップ」
防犯性の高い間取りにする
新築を建てる際には、防犯対策も意識した間取りを考えてみてください。例えば、外からの死角をつくらないようにしたり、窓の数や位置を工夫したりするのが重要になります。また、平屋で庭をつくる場合は、中心に「ロの字型」の中庭をつくるのがおすすめです。外から中庭に侵入しづらく、子どもたちも安心して庭で遊べる環境がつくれるでしょう。
防犯砂利を敷く
防犯砂利とは、踏みつけると音がする砂利のことです。侵入されやすい外構や庭などに防犯砂利を敷けば、誰かが侵入して来た際に素早く気づけます。また、空き巣の抑止力にもつながるでしょう。防犯砂利はガラス製や天然石などいろいろな種類やカラーがあるので、外構デザインと合わせて検討するのがおすすめです。
防犯面を意識したフェンスの高さ・種類にする
防犯効果のある外構をつくるためには、フェンス・塀の高さも慎重に検討しましょう。家の中が丸見えにならないようプライバシーを確保しながらも、圧迫感のない快適な高さに設定するのがおすすめです。防犯に適したフェンスの高さは、およそ1.5~1.8mくらいといわれています。また、侵入者がよじ登りやすい足がかりをつくらないためにも、縦格子や細かい升目の種類を選ぶと良いでしょう。
窓は防犯ガラスを選択
侵入経路として狙われやすい窓には、防犯ガラスを導入してください。通常のガラスではなく防犯ガラスを選ぶことで、防犯効果が一気に高まるでしょう。防犯性能の高い窓やドアなどに登録されている製品には「CPマーク」が付いています。CPマークの付いている製品は、官民合同会議が公表している「防犯建物部品目録」に登録されたものです。打ち破り・こじ破りなどさまざま攻撃試験に合格した、安全性が認められた製品となっています。
玄関の鍵は防犯性の高い種類を選択
空き巣の侵入経路にもなる玄関は、「開けられにくい」鍵を選ぶことが防犯対策として有効といわれています。ピッキングに強いディンプルキーなどがおすすめです。鍵の表面に深さの異なるくぼみが多数あり、ピッキングされにくい鍵のつくりとなっています。他にも、リモコン式やスマートキーも良いでしょう。また、補助錠をつけるのもひとつの手です。鍵が2つあることで、空き巣が侵入を諦める効果も期待できます。
家を建ててからでも検討できる!おすすめ防犯グッズ
写真⑥ドーム型防犯カメラのステッカーのイラスト.jpg 77.38 KB家を建てた後でも、後付けできるおすすめの防犯グッズをご紹介します。防犯対策を強化するためにも、是非導入を検討してみてください。
防犯カメラ
防犯カメラが設置されている家は、犯罪の抑止に効果を発揮します。敷地内に不審者が侵入してきた場合にも、記録をしっかりと残せます。
センサーライト
玄関先や人目につきにくい場所などには、人感センサーが搭載された照明がおすすめです。人が通ると光がつくので、不審者の侵入を迅速に把握できます。
防犯ステッカー
玄関の目立つところに、防犯ステッカーを貼っておくことも効果的です。「防犯カメラ設置中」などのステッカーを貼ることにより、防犯意識の高さもアピールでき、空き巣の抑止効果も得られるでしょう。
防犯フィルム
防犯ガラスを導入するよりも安価に防犯対策ができる方法は、窓ガラスに防犯フィルムを貼り付けることです。市販の商品を購入すれば、必要な窓にすぐ自分で貼り付けられます。
フェンスの忍び返し
塀や柵などのフェンスに「忍び返し」を設置するのも良いでしょう。「忍び返し」とはフェンスの上にある、鋭利な棘などのトラップのことです。簡単に壁を乗り越えられなくなるため、泥棒が侵入しづらくなります。
防犯対策に優れた注文住宅を建てるならR+houseネットワークの工務店へ
写真⑦三重県_シックな色合いの中に木目が目を引く外観.jpg 457.81 KBここまでは、家を建てる際の防犯対策についてご紹介しました。注文住宅を建てる時には、家族の安全を守るためにも防犯対策が重要です。犯罪に巻き込まれにくい治安の良い土地探し、空き巣に狙われにくい間取りの工夫など、よく検討しましょう。
R+houseネットワークの工務店では、防犯やセキュリティの対策を強化した家づくりをサポートします。建築家との打ち合わせを通して、ご家族にぴったりの建築プランをご提案いたします。家を建てたいと思っているエリアの治安に不安がある方、防犯対策を施した家づくりを考えている方は、是非お近くのR+houseネットワークの工務店までご相談ください。
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