宇治市で受けられる補助金とは？住宅取得支援や医療助成制度などを解説



宇治市は、京都府東南部に位置し京都市や滋賀県大津市に接する、人口約18万人の街です。市内にはJR奈良線、京阪宇治線、近鉄京都線、京都市営地下鉄東西線が乗り入れ、バス路線も充実しています。京滋バイパスなど高速道路へのアクセスもよく、比較的交通の利便性が高い街と言えるでしょう。世界遺産である平等院や宇治上神社をはじめ、神社仏閣が残る伝統的な街並みが魅力で、毎年多くの観光客が訪れています。2019年には市内の中学校区のすべてに地域子育て支援拠点をつくるなど、子育て支援に力を入れている自治体でもあります。宇治市は豊かな自然と大都市へのアクセスのよさ、子育て支援が魅力の街と言えるでしょう。

参考元：宇治市｜うじ移住定住促進・魅力発信サイト ええとこ発見うじ｜宇治市の概要
参考元：宇治市｜宇治市の位置と面積
参考元：京都府公式移住・定住サイト 今日と明日｜宇治市

ここからは宇治市で受けられる補助金や住宅関連の支援制度を紹介します。活用できそうなものがあるか、是非チェックしてみてください。



宇治市では新婚世帯や子育て世帯の負担軽減や、市内の空き家活用、移住・定住促進のため、住宅のリフォーム等に補助金を交付しています。新婚世帯向けと子育て世帯向けのそれぞれを解説しましょう。

宇治市新婚・子育て世帯等住宅確保おうえん事業補助金では、新婚世帯向けに住宅購入費や賃貸物件を借りる際にかかる費用、引っ越し費用などを補助しています。対象となるのは2024年度に婚姻届を提出した夫婦の、両方かどちらかが39歳以下で夫婦の所得合計が500万円未満の世帯です。対象となる物件に夫婦で同居することや、転居前の住宅が賃貸であることなども要件となっています。
補助対象は、婚姻による新規の住宅購入費、新規の住宅賃借にかかる賃料、共益費、仲介手数料や引っ越し費用の合計額で補助上限額は18万円です。空き家加算やエリア加算がされる場合もあります。

3人以上の子どもがいる多子世帯や、三世代同居や三世代近居をする世帯は、住宅のリフォーム費用や住宅購入・賃借時の仲介手数料の一部を補助金として受け取ることができます。補助額は、対象となる費用の1/2までで、項目ごとに以下の表の金額が上限です。一年以上使用されていない空き家を購入した場合は空き家加算が受けられます。また中宇治エリア（宇治中）、木幡・黄檗エリア（東宇治中、木幡中、黄檗中）、小倉エリア（北宇治中、西小倉中、西宇治中）に住む場合はエリア加算として上限額が引き上げられます。



空き家加算とエリア加算は両方を加算させることもできます。対象となる方は是非活用してみましょう。

参考元：宇治市｜宇治市新婚・子育て世帯等住宅確保おうえん事業補助金



宇治市では宇治市の温室効果ガスの排出削減を推進し、ZEH普及を促進させるため、国のZEH補助金を利用した人に、さらに宇治市から補助金が交付される制度があります。対象となる方は宇治市内に自らが居住する戸建て住宅を所有している人で、ZEHを導入し、2024年4月1日から2025年2月28日までに国のZEH補助金の交付が確定した方です。また市税に滞納がなく、過去にこの補助金を受けたことがないことも要件となります。補助金額は1件当たり30万円です。ZEH補助金を利用する方は、こちらも活用してみてはいかがでしょうか。

参考元：宇治市｜うじ移住定住促進・魅力発信サイト ええとこ発見 うじ 令和6年度 ゼロ・エネルギー・ハウス普及促進事業費補助金【ZEH補助金】

＞＞参考コラム：ZEHとは？ZEH注文住宅のメリット・デメリットや制度も詳しく解説

宇治市は住宅のエネルギーを自立化させることや、地球温暖化防止や再生可能エネルギーの利用を推進しています。家庭向け自立型再生可能エネルギー導入事業費補助金では、個人所有の住宅に太陽光発電設備と蓄電設備を同時設置した方を対象に、その費用の一部を補助しています。補助の対象となる費用は対象設備の設置工事にかかる費用です。オプションや運搬料、手数料やメンテナンス、保証にかかる費用は対象外となります。それぞれの機器に対する補助金額は、以下のとおりです。

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また補助金額は太陽光発電設備と蓄電設備を合わせた合計額で、補助対象経費の1/2以内です。
対象となる機器や、対象者には要件があります。詳しくは宇治市環境企画課へお問い合わせください。

参考元：宇治市｜家庭向け自立型再生可能エネルギー導入事業費補助金



宇治市では温室効果ガス排出削減のため、電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車といったZEV（※）や充電設備、V2H充放電設備を導入する方へ補助金を交付しています。補助対象機器ごとに対象となる要件があり、ZEVでは国内で販売される4輪車両かつ、電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車のいずれかであること。加えて一般社団法人次世代自動車振興センターが実施している、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金の交付決定を受けた車両であることが要件となります。補助対象者となるのは市税を滞納してない市民や事業者で、暴力団関係者でない方。またZEVや充電設備、V2H充放電設備の設置に関する要件もあるため、詳しくは宇治市環境企画課で問い合わせてみましょう。補助金額は以下のとおりです。自宅に電気自動車や燃料電池自動車、充電設備などを導入予定の方は是非活用してみてください。



※ZEV…Zero Emission Vehicleの略語で、排出ガスを出さない電気自動車や燃料電池自動車を指します。

参考元：宇治市｜ZEV普及促進事業費補助金（V2H充放電設備）



ここからは宇治市で受けられる医療費助成の一部を紹介します。

宇治市の子育て支援医療費支給制度は、子どもの健やかな成長と共に保護者の負担軽減を図る制度です。宇治市在住で健康保険に加入している中学3年生までの子ども（15歳に達した日以後最初の3月31日まで）が制度の対象となります。所得制限はなく、1医療機関につき1カ月200円を超える保険診療分の自己負担額が補助されます。制度を利用するには、あらかじめ京都府子育て支援医療費受給者証を申請し、交付を受けておきましょう。

参考元：宇治市｜子育てにやさしいまち うじ｜子育て支援医療

宇治市では精神疾患の治療のため定期的な通院が必要な方を対象に、指定医療機関や指定薬局、指定訪問看護ステーションでかかる医療費を助成しています。給付の対象者は統合失調症や躁うつ病、うつ病、てんかん、認知症等の脳機能障害など症状を持ち、指定医療機関で継続的、集中的に治療が必要な方です。給付対象となる医療は、精神科診察料、検査代、薬代などです。有効期間は一年間のため、更新が必要な場合は再度手続きをしましょう。

参考元：宇治市｜自立支援医療費（精神通院）について

身体障害を持つ18歳未満の児童は、障害の除去や軽減を目的とした治療を指定医療機関で受ける場合、その医療費が助成されます。給付の対象となるのは、手術などで身体上の障害や疾病の回復や改善を目的とした医療です。また育成治療の経過で、医師が治療上必要と認めた装具などの費用のうち、医療保険適用分は公費負担の対象となります。ただし、装具にかかる費用はいったん全額を支払い、後日手続きを経て償還払いされる仕組みなので注意が必要です。

参考元：宇治市｜自立支援医療費（育成医療）について

宇治市では身体障害を持つ18歳以上の方にも、その障害の除去や軽減を目的とした医療を指定医療機関で受ける場合、医療費を助成しています。給付の対象となるのは、人工関節置換術やペースメーカー移植術、人工透析など、臨床症状がなくなった後の機能障害を改善するために行う医療です。なお助成には所得制限があります。詳細は市の障害福祉課へお問い合わせください。

参考元：宇治市｜自立支援医療費（更生医療）について



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