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注文住宅の基礎知識

平屋を注文住宅で建てるには?費用相場や土地選びのポイントを解説

更新日 2024.10.24 / 公開日 2024.10.25
#新築 #一戸建て #コスト #マイホーム #注文住宅 #平屋

おしゃれなデザインも多くなり、近年子育て世代を中心に人気を集めている平屋。ローコストで建てられる平屋の情報を目にすることがあるかもしれませんが、注文住宅で理想の平屋を建てるには諸経費なども含めると3,000万円程度は必要です。そこで今回は、平屋を注文住宅で建てた場合の費用についてシミュレーションしてみました。R+houseが手掛けた平屋の施工事例の他、土地選びのポイントもご紹介していますので、平屋を検討中の方は、是非家づくりに役立ててください。

白い平屋の外観
目次

斜めの屋根が特徴的な平屋の外観
写真②斜めの屋根が特徴的な平屋の外観.jpg 168.07 KB
まずは平屋のメリットをご紹介します。2階建て以上の住宅に比べ、平屋はモデルハウスが少ないのでイメージが湧きにくいかもしれませんが、メリットを押さえて理想的な平屋の家を建てましょう。
平屋は生活動線がシンプルでコンパクトにまとまっているため、とても暮らしやすい住宅です。また、バリアフリーにできるので、子どもが小さい頃から老後まで安心して住み続けられる点もメリットのひとつ。平屋の注文住宅では設計の自由度が高く、階段や廊下を設けない間取りも可能なので、ワンフロアに家族全員が集いお互いの気配を感じやすい住まいを実現できます。
平屋建ての家は、天井を高くしたり勾配天井にしたりすると縦の空間が生まれ開放感あふれる住まいになります。また、天井高を上手く活用してスキップフロアや小屋裏をつくるなど、さまざまな工夫ができるのも特徴のひとつです。
平屋は2階建て以上の住宅に比べて外壁や屋根の高さが低いため、メンテナンスのために大掛かりな足場を組む必要がなくいため全体的な費用も抑えられます。

デメリット描かれたメモ
写真③デメリット描かれたメモ.jpg 86.11 KB
平屋のメリットを知って魅力を感じると、デメリットが目に入りにくくなるかもしれません。しかし、長く住み続けるマイホームは、デメリットも理解して建てることが大切です。ここからは、平屋の主なデメリットについて解説します。
平屋はワンフロアしかないため、2階建て以上の住宅と同程度の広さの家を建てるには、当然広い土地が必要となります。土地も購入しなければならないケースでは、予算を上げるか土地の価格が安いエリアを選ぶ必要があるでしょう。また、広い土地を購入した場合、固定資産税も高くなります。
平屋は、2階建て以上の住宅に比べて基礎工事費用が割高になる傾向があります。その理由は、基礎部分の面積が広くなるからです。また、屋根面積が大きいのも平屋の特徴で、同じ延床面積の2階建て住宅と比較すると、平屋の屋根面積は約40%大きくなるといわれています。また、屋根の勾配がきつくなると屋根面積がさらに大きくなり、余分にコストが掛かります。平屋で人気の勾配天井を採用する際は、事前にコスト面の差も確認しておきましょう。
平屋は高さが低いため、周囲に高い建物があると日当たりが悪くなったり風が通りにくくなったりすることが懸念されます。平屋を建てる際は、周囲の建物からの距離や、風の通り道など、さまざまな面を考慮する必要があるでしょう。

黒い平屋の外観
写真④黒い平屋の外観.jpg 196.6 KB
近年、従来の田舎の日本家屋のイメージから一新して、おしゃれな平屋が多くみられるようになりました。ここからはR+houseが手掛けた、延床面積約40坪の平屋をご紹介します。住まい手の暮らしに合わせたさまざまな平屋の施工事例を紹介しますので、成功例をご自身の家づくりに是非取り入れてみてください。

壁で囲まれプライバシーの守られた平屋の外観
写真⑤壁で囲まれプライバシーの守られた平屋の外観.jpg 122.44 KB
家族構成:夫妻+お子様3人
敷地面積:346.99㎡ (104.96坪)
延床面積:127.93㎡ (38.69坪)

5人家族の住まいを40坪の平屋で…と想像すると、手狭なイメージを抱くかもしれません。しかしこちらの平屋は表の外観から想像する以上に、開放感あふれる住まいです。

外から視線の届かない中庭
写真⑥外から視線の届かない中庭.jpg 85.43 KB
こちらは、リビング前に設けた中庭。道路からの視線が届かないよう壁で囲んであるため、プライバシーを守りつつリビングや玄関の採光も確保できます。


ダイニングから一段下がったリビング
写真⑦ダイニングから一段下がったリビング.jpg 66.53 KB
この住まいの特徴である、5つの階層に分かれたスキップフロア。ダイニングスペースから1段下げたリビング、スケルトン階段を上った先のフリースペースなど、スキップフロアによりメリハリの効いた室内です。段差により緩やかに仕切られた空間は、いつでも家族の気配を感じられるつくりに仕上がっています。

階段上に設けられたカウンターに座る子供たち
写真⑧階段上に設けられたカウンターに座る子供たち.jpg 68.51 KB
子ども部屋をあえて設けず、スケルトン階段で上った先にスタディーカウンターとオープン収納を設置。平屋ならではの、縦の空間を活かした施工事例です。

>>施工事例:兵庫県洲本市「親子で暮らす時間を慈しむ 5つの床が連なる家」

斜めの屋根が特徴的な平屋と家庭菜園
写真⑨斜めの屋根が特徴的な平屋と家庭菜園.jpg 101.14 KB
家族構成:夫妻+お子様1人
敷地面積:240.76㎡ (72.83坪)
延床面積:118.83㎡ (35.94坪)

通りに面した庭で、家庭菜園を楽しみながら自然を身近に感じられる平屋です。

薪ストーブのある土間リビング
写真⑩薪ストーブのある土間リビング.jpg 103.82 KB
家の中に一歩足を踏み入れると吹き抜けになった土間があり、靴のまま薪ストーブの前で寛げる贅沢なスペースになっています。

土間に続く畳スペースと梯子のかかったロフト
写真⑪土間に続く畳スペースと梯子のかかったロフト.jpg 91.62 KB
土間の奥には、畳スペースと天井高を活かしたロフト。梁がどこか懐かしい雰囲気を醸し出しつつも、和モダンテイストのセンスあふれる空間です。
土間から見える中庭
写真⑫土間から見える中庭.jpg 83.62 KB
周囲を囲む塀で外からの視線を気にすることなく、庭の緑を感じながらゆったりとした時間を過ごせる空間です。

>>施工事例:千葉県船橋市「田園の暮らしを愉しむ土間リビングの平屋」

勾配天井の広々としたリビング
写真⑬勾配天井の広々としたリビング.jpg 63.73 KB
家族構成:夫妻+お子様1人
敷地面積:352.72㎡ (106.7坪)
延床面積:138.29㎡ (41.83坪)

一切のムダを省いた広々としたLDK。勾配天井やリビングから続くテラスが、より一層広がりを感じさせる空間です。

玄関から続く土間リビング
写真⑭玄関から続く土間リビング.jpg 67.01 KB
玄関から続く長い土間とテラスからは、柔らかな自然光が差し込み、心地よい風が室内を吹き抜けます。

L字カウンターが設置されたワーキングスペース
写真⑮L字カウンターが設置されたワーキングスペース.jpg 53.91 KB
広々としたリビングとは対照的に、コンパクトにまとめられたワークスペース。リビングでは家族が集い、それぞれ別に設けたワークスペースでは仕事に集中できる、ワンフロアの平屋でもメリハリの効いた住まいです。

>>施工事例:茨城県神栖市「余白が叶えた豊かな暮らし」

三角屋根の白い平屋の外観
写真⑯三角屋根の白い平屋の外観.jpg 41.14 KB
「注文住宅で平屋を建てたい」と検討する方の多くが、一度は費用について検索してみたことがあるかもしれません。インターネットの検索では、新築でも1,000万円台の平屋をはじめとするローコストの平屋の事例もみられます。果たして、そのようなローコスト平屋と呼ばれる1,000万円以下の注文住宅を建築することは可能なのでしょうか。ここからは、実際の建築データをもとに注文住宅の費用相場をご紹介します。地域別に平屋の費用をシミュレーションしていますので、注文住宅で平屋を建てたい方は参考にしてください。
まずは、一般的な注文住宅の費用相場をご紹介しましょう。住宅金融支援機構がフラット35利用者を対象に行った調査によると、注文住宅のみフラット35を利用した世帯の建設費は、全国平均で3,861万円でした。このデータには2階建て以上の住宅が含まれるため、あくまでも参考程度に過ぎませんが、デメリットの部分でも触れたように平屋のほうが割高になる傾向があります。住宅用の土地ありの場合で、新築の費用のみで考えたとしても、インターネットで見かけるような1,000万円以下の価格で平屋が建てられるという事例は、一般的ではないことが分かります。

参考元:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」2023年度集計表

>>参考コラム:注文住宅の建築相場はいくら?コストダウンのOK・NGポイントもご紹介
注文住宅で費用に直結するのが、延床面積と坪単価です。延床面積とは、住宅の全ての床面積のこと。平屋ではなく2階建て以上の住宅の場合は、2階や3階などすべての階の床面積の合計が延べ床面積です。延床面積には、小屋裏部分やベランダ、バルコニーは含まれません(条件によっては含まれることもあります)。平屋によく見られるロフト部分は延床面積に含まれないため(条件によっては含まれることもあります)、平屋の場合は単純に住宅の床面積が延べ床面積ということになります。

坪単価とは、1坪あたりにかかる建築費のことです。坪単価は「建物の本体価格÷延床面積」で算出できます。例えば、建築費用が3,000万円で延床面積40坪の家の場合、3,000万円÷40坪=75万円。坪単価は75万円ということになります。

坪単価は住宅の構造や使用している材料などによって異なるため、同程度の広さの住宅でも坪単価によって建築費用は大きく差が出るでしょう。

一般的に、坪単価が35万円から60万円の住宅はローコスト住宅と呼ばれています。ハウスメーカーなどで決まった規格や標準仕様の住宅から選ぶタイプで、設備や材料を決めて大量発注するなどしてコストカットしています。また、注文住宅と違い打ち合わせの回数が少なくてすむため、人件費を抑えることもコストカットにつながっています。理想の住まいをゼロからつくり上げたい方には向いていませんが、こだわりが強くなく決まった選択肢から選びたい方には向いているのではないでしょうか。

坪単価が70万円から80万円台になると、全体的にグレードアップした住宅になります。建築費用は家の広さによっても高くなりますが、個性的な間取りや設備、素材にこだわると坪単価が上がります。床材ひとつとっても、単価の高い無垢材を使用するとおのずと坪単価は上がりますし、省エネ・創エネに関する設備の導入によっても坪単価が高くなります。
坪単価に含まれるものは会社によって異なるため、単純に比較はできません。なぜなら坪単価に含まれるものの定義は曖昧で、はっきりとした決まりがないからです。限られた予算でマイホームを建てるのですから、同じような住宅なら、少しでも価格が安い会社のほうがお得感があるかもしれません。しかし、一見お得に見えても本体工事にどこまで含まれているかによって坪単価に差が出るため、相見積もりを取る際は詳細まで確認する必要があります。手数料や外構工事費、屋外設備の費用など、どこまで含まれているのかしっかり確認しておきましょう。

>>参考コラム:注文住宅の坪単価とは?坪・㎡(平米)の広さの目安を解説!

前にバイクが置かれ、植栽の木々が美しい平屋
写真⑰前にバイクが置かれ、植栽の木々が美しい平屋.jpg 29.25 KB
先ほどは、平屋の新築費用のみをシミュレーションしてみましたが、マイホーム建築にはその他にもさまざまな費用がかかります。ここからは、建築費以外にかかる費用について確認してみましょう。
平屋を新築するには、住宅用の土地ありの場合を除いて、土地を確保してからでないと広さや間取りなどを決めることはできません。建築費用以外に土地購入費用も必要になりますが、かなり高額になるためあらかじめ予算を立てておくことが大切です。また、土地を購入する際は建ぺい率も考慮して選ぶ必要があります。

建ぺい率とは、建築基準法で定められている、敷地面積に対する建築面積の割合のこと。その土地にどれくらいの広さの建物が建てられるかの上限は、敷地面積×建ぺい率で求められます。例えば40坪の平屋を建てたいと思ったとき「少し余裕を見て、50坪くらいの広さがあればいいか」という訳にはいきません。建ぺい率はその土地によって異なりますが、例えば建ぺい率60%のエリアに40坪の平屋を建てたいなら、約67坪の土地が最低でも必要です。

土地の価格は基本的に1坪当たりの土地価格×広さ(坪数)のため、土地坪単価が高い土地に予算内で建てようとすると、広い土地を望むことが難しくなります。ただし、平屋は建物の高さが低いため、ある程度周囲の建物から離れていないと日当たりが悪くなる可能性があるため注意が必要です。どうしても駅の周辺や主要都市では地価が高くなるため、広い土地を確保したいなら希望するエリアの範囲を広げて探してみるとよいでしょう。

また、土地の購入費用の他に、地盤調査費用や地盤改良費用がかかるケースもあります。後で発覚して予算オーバーとならないよう、事前に確認しておくことをおすすめします。
外構工事や屋外設備の費用については、建物の坪単価の部分でも触れたとおり、会社によって建築費用に含まれる場合と含まれない場合があります。建物の本体工事費用に含まれていると思い込んで、後で別途必要になり予算オーバーになってしまうというケースも考えられるため、必ず事前に確認しておきましょう。

また、別途費用が必要となった場合は早めに見積りを取り、家の建築費用と併せて予算内に抑えられているか、オーバーしている場合はどこを削るのか、トータルで検討するとよいでしょう。
土地代や建築費用の他にも、家を建てる際は諸費用がかかります。まず、戸建て住宅を取得する際は不動産登記が必要です。不動産登記とは、土地や建物といった不動産の所有者を明確にするために登記簿に記載する手続きのこと。一般的には司法書士に手続きを依頼することが多く、司法書士に報酬を支払います。不動産登記の際は、土地・建物それぞれに対して登録免許税が必要です。また、その他必要書類を取得する費用や交通費など、細かい費用も重なるとかなりの出費が予想されます。

その他には、不動産会社への仲介手数料や住宅ローンに関する費用、不動産取得税などもかかるため、どれくらい必要になるのか事前に確認しておきましょう。これらの諸費用と建築費用、土地の購入費用の合計額が予算内に抑えられるように計画することが大切です。

>>参考コラム:注文住宅の購入には諸費用がかかる!項目や費用の目安を知っておこう
>>参考コラム:住宅ローンにかかる諸費用はいくらくらい?種類や節約方法も解説

コストと描かれた段差下がりの積み木
写真⑱コストと描かれた段差下がりの積み木.jpg 62.24 KB
平屋を注文住宅で建てるには、建築費用の他にも土地購入や外構工事、屋外設備など、高額な費用がかかります。しかしインターネットで平屋の費用を検索すると、ローコストで建てる平屋の情報や、中には新築の平屋で1,000万円以下といった数字を目にすることも。しかしこれは現実的な数字ではありません。ただ、限られた予算内で理想の平屋を建てるとなると、どこかでコストダウンする必要があります。ここからは、建築費用を少しでも抑えるポイントをご紹介しましょう。
シンプルな外観にするのも、コストを抑えるひとつの方法です。凸凹の多い間取りは外壁の面積が増えて屋根の形も複雑になるため、材料や施工にかかるコストが高くなります。家の外壁や屋根、基礎などは最も費用がかかる部分。構造が複雑になればなるほど、材料や施工にコストがかかるため予算内に抑えたい場合は家の外観を見直してみましょう。

平屋の中でもロの字型やコの字型といった形は凸凹が多く建築費が高くなる傾向にあります。コストを抑えたいなら正方形や長方形といったシンプルな形がおすすめです。
また、屋根にもさまざまな形がありますが、片流れと呼ばれるタイプの屋根で勾配を小さくすると、屋根の面積が小さくなりコストを抑えられます。
外観と同様に、間取りもシンプルにしたほうがコストを削減できます。廊下をつくらない場合、廊下部分の面積を減らせる上、壁の量や建具などの材料も少なくて済むためコストダウンにつながるでしょう。部屋数が多い間取りでは、壁を作ったりドアを設置したりしてコストがかさみます。予算に限りがあるなら、子どもが小さいうちは個室を設けず、将来的に仕切って部屋数を増やせるようにしておくという方法もあります。

また、水回りを1か所に集約させて配管をシンプルな設計にする、クローゼットを各部屋ではなくファミリークローゼットとしてまとめて設置するといったことも効果的です。

>>参考コラム:注文住宅にはなぜりんご型の間取りが良い?メリットや設計時の注意点を解説
平屋に限ったことではありませんが、注文住宅は自由度が高く設備やオプションの選択肢が多いため、予算オーバーしやすい傾向にあります。キッチンなどのショールームに行くと、ハイグレードの設備は素敵で目を奪われることも多いでしょう。しかし、設備のグレードが高くなればなるほど、当然コストは高くなります。

予算オーバーになってしまった場合は、本当にその設備が必要かどうか再検討してみましょう。一度選んだ設備のグレードダウンは難しいかもしれませんが、どうしてもハイグレードにしたい設備は何か、という点について優先順位を付けてみると要不要の判断がしやすくなります。

>>参考コラム:注文住宅のこだわりを予算内で叶えるには?優先順位や失敗事例をご紹介
建築費用自体を下げることはできなくても、補助金や助成金制度が活用できれば出費を抑えられます。

例えば、国土交通省の子育てエコホーム支援事業では、若者夫婦世帯や子育て世帯に該当する世帯がエコホーム支援事業者と契約してZEH水準住宅または長期優良住宅を新築する際に、1戸あたり40~100万円を補助しています。

また、補助金や助成金が交付される制度の他に、住宅ローン減税といって所得税や住民税が減税される制度があります。一定の要件を満たした世帯が住宅ローンを利用して住宅を取得した場合に適用になり、確定申告や勤務先での手続きが必要です。

制度の利用には一定の条件を満たしている必要がありますが、国の制度だけでなく自治体単位で助成しているケースもあるため、土地選びの段階から自治体の公式サイトを確認してみましょう。

参考元:国土交通省|子育てエコホーム支援事業
参考元:国土交通省|住宅ローン減税

>>参考コラム:新築住宅を建てるときに使える補助金は?注文住宅はお得に建てよう!
住宅にかかるコストは、新築時だけではありません。高性能住宅は新築時の費用は多少高くついたとしても、住み始めてからの光熱費やメンテナンス費用などが削減でき、トータルコストで考えると安価な住宅を建てるよりもコストカットできる可能性もあります。特に子育て世代の方にとっては、子どもの学費がかかる時期に家のメンテナンスが重なるというデメリットも避けられるでしょう。

R+houseが提供しているのは、高断熱高気密の性能を標準的に備えた住宅。そのため、オプションで高性能住宅を建てるよりも費用を抑えられる上、住み始めてからのランニングコストも削減できるというメリットがあります。


斜めの屋根と木目がアクセントになった白い平屋の外観
写真⑲斜めの屋根と木目がアクセントになった白い平屋の外観.jpg 40.17 KB
平屋の新築にかかる費用は、元々土地をお持ちの場合と土地から購入する場合では大きく異なります。全体の予算が決まっていて住宅になるべく費用をかけたい場合、高額になる土地の費用を抑える必要があるでしょう。また、平屋ならではの土地選びのポイントも、押さえておく必要があります。ここからは平屋を注文住宅で建てる際の土地選びについて解説していますので、参考にしてください。
2階建て以上の住宅に比べ、ワンフロアの平屋はある程度広い土地が必要です。利便性の高いエリアはどうしても土地坪単価が高くなりがち。理想の平屋を建てたい場合は、予算に応じて土地坪単価の低いエリアを検討してみましょう。土地坪単価は、毎年3月下旬に国土交通省が発表する地価公示価格が目安になります。子どもがいる家庭の場合、小さい頃は自然豊かな環境に平屋を建てて、伸び伸びと子育てをするというのも、ひとつの選択肢です。
土地選びにおいて、必ず確認しておきたいのが用途地域。用途地域とは、地域ごとに定められた土地の使い道のことです。計画的な市街地形成のために、13の地域に分けられています。13地域のうち住居系と呼ばれる8地域については、基本的に大きな商業施設などは建設できません。

特に住宅の高さが低い平屋の場合、周囲に高い建物があると日当たりが悪くなる可能性が高く、視線も気になります。そのため、用途地域に着目してエリアを選ぶことが大切です。

建物の高さを優先して選ぶなら、建物の高さ制限がある第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域がおすすめ。ただし、店舗の建設は床面積に規制があるため、第一種低層住居専用地域には一般的な広さのコンビニエンスストアは建設できません。静かな住宅街に住めるものの、利便性には欠けるといった点も考慮する必要があるでしょう。第二種低層住居専用地域ならコンビニエンスストアや飲食店の建設ができるため、閑静な住環境を手に入れつつ利便性を求める方に向いています。

ただし、第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域は他の住居系の地域に比べて建ぺい率が低い場合があるため注意しましょう。建ぺい率が低いということは、同じ広さの平屋を建てるとしてもより広い土地が必要になり、土地の費用も多くかかります。用途地域は自治体の窓口や公式サイトで確認できるため、ある程度のエリアを選定したら事前に確認してみるのがおすすめです。
平屋は、水害が発生したときに2階以上に垂直避難ができません。そのため、過去に水害が発生している地域や、水害のリスクが高いとされる地域は避けたほうが賢明です。

国土交通省が運営しているハザードマップポータルサイトでは、洪水や土砂災害だけでなく、高潮や津波などのリスクも確認できるハザードマップを公開しています。災害のリスクだけでなく、その土地の成り立ちも確認して軟弱地盤によるリスクを事前に回避する、という活用もできるでしょう。

参考元:国土交通省|ハザードマップポータルサイト

>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介
平屋を建てる際、やはり気になるのは周辺の環境です。用途地域で高さ制限がある地域を選ぶのもひとつの方法ですが、利便性なども考慮すると低層住居専用地域でない場所に建てるケースもあるでしょう。

特に家と家の間隔が狭くなる都市部は、高い建物に囲まれると影になる時間が多くなるため、家に湿気が多くなったり、圧迫感を感じたりします。たとえ建物が離れていても、太陽高度が低くなる季節には影になる可能性があるため注意が必要です。

R+houseでは、太陽光や風など自然の力を利用した住まいづくりをする手法、パッシブデザインを取り入れています。その土地の特徴に合わせた家づくりができますので、是非ご相談ください。

木がふんだんに使われた明るいリビング
写真⑳木がふんだんに使われた明るいリビング.jpg 82.3 KB
理想どおりの平屋を注文住宅で建てるには多くの費用がかかりますが、コストを抑える工夫の仕方や土地の選び方によってその価格は大きく変わります。また、新築時に費用が高くなったとしても、高性能住宅を建てておくと長い目で見るとコストダウンにつながります。R+houseネットワークの工務店には多くの平屋建設の実績がありますので、平屋を検討中の方は是非一度ご相談ください。

>>R+houseの施工事例を見学したい方、注文住宅で平屋を建てたい方のご相談はこちら
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