平屋とは
写真②戸建て住宅の模型を持って人差し指を立てるスーツ姿の女性 .jpg 87.87 KB平屋とは、1階層のみの住宅を指します。平屋のメリットとデメリットを解説しましょう。
〈平屋のメリット〉
・バリアフリー住宅が叶えられる
・耐震性に優れている
・メンテナンスにかかる費用を抑えられる
・家事動線が楽になる
〈平屋のデメリット〉
・広い敷地が必要になる
・採光の確保が難しい
平屋は階段がないため、お年寄りや子どもが生活しやすいバリアフリー住宅を叶えられます。また、家の高さが低いため耐震性に優れており、メンテナンスの際にも大掛かりな足場を組む必要がないため、費用を抑えられるでしょう。また、上下の移動がないので掃除などの家事が楽になります。
一方で、平屋のデメリットとしては、広い敷地が必要になることが挙げられます。土地にはそれぞれ建ぺい率が定められており、建ぺい率50%の土地では建築面積の2倍の敷地が必要です。また、周りが2階建ての家に囲まれている場合には、周囲の建物の影によって光が遮られやすくなるため採光が難しくなります。そのため、建てる前に、周辺環境もチェックしておきましょう。
>>参考コラム:注文住宅で平屋が注目されている理由とは?平屋のメリットやデメリットも紹介
スキップフロアの種類と特徴
写真③スキップフロア-min.jpg 37.94 KBスキップフロアとは、高さの異なる床を設けて壁や扉で仕切らない空間のことです。段差を活用して空間を分けているため、広々と開放感のある家になります。
スキップフロアの種類
スキップフロアは大きく3つのタイプにわけられます。
・アップフロア
・ダウンフロア
・階段の踊り場
平屋にスキップフロアを作るなら、階段の踊り場には作れないためアップフロアかダウンフロアのどちらかになるでしょう。
スキップフロアとロフトの違い
ロフトは天井と屋根の間に作られたスペースを指すため、スキップフロアとは場所が異なります。また、ロフトには天井高1.4m以下・床面積が同じ階層の床面積に対して1/2未満など厳しい規定があります。それに比べスキップフロアは作る場所や大きさの自由度が高いのが魅力です。
平屋にスキップフロアを作るメリット
写真④メリットの文字の道しるべ-min.jpg 34.65 KB次に、平屋にスキップフロアを作るメリットをご紹介します。スキップフロアは設計の自由度が高いため、さまざまな場所で活用できます。マイホームに取り入れたいと考えている方は必見です。
床面積を増やせる
平屋はワンフロアに必要な部屋と設備をおさめなければならず、家を大きくしようとすると広い敷地が必要になります。アップフロアを作りその下を収納スペースにすれば、平屋にありがちな物がしまいきれない問題も解消できるでしょう。居住面積と収納面積のバランスでお悩みの方は、スキップフロアで床面積を増やすのがおすすめです。
空間に変化ができる
スキップフロアは段差で仕切られているため、高さで空間に変化をつけられるのが魅力です。壁や扉などの仕切りではなく高さの異なるフロアで違いをつけているため、圧迫感なく役割の異なる部屋を同じ空間に作れます。ご飯を食べる場所、勉強する場所、くつろぐ場所と高さを変えればメリハリのある生活が送れるでしょう。
間取りのバリエーションが広がる
多様なライフスタイルに合わせられる
スキップフロアの使い方は自由自在です。子どもが小さい頃はキッズスペースに。成長したら勉強スペース、その後はパパママの在宅ワークスペースなど、ライフスタイルに合わせて使い方を変えられます。平屋ならではの空間の繋がりはそのままに、家族を感じながら集中できるフロアを作ることで、家が生活しやすい場所になるでしょう。
開放感がある
スキップフロアがある家では、フロアの段差に合わせて視線が上下に動くため、平面のみの住宅に比べて奥行きを感じやすくなり、開放感を得られます。また、自然光が差し込みやすい位置にスキップフロアと窓を設置すれば、室内に光が入り空間を明るくしてくれます。採光に優れた家は、カビの原因となる湿気や細菌の発生も抑制してくれるため、衛生的な空間にできるでしょう。
固定資産税の対象とならない
スキップフロアを作ると床面積が増えるため、固定資産税が高くなるのではないかと心配する方もいるはず。
しかし、建築基準法の規定をクリアすれば床面積に入らないため、固定資産税の対象となりません。その規定とは「天井高が1.4m以下」のため、スキップフロアと天井の高さを調整すれば毎年の固定資産税を抑えられます。自治体によってスキップフロアの扱いが異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
>>参考コラム:平屋を注文住宅で建てるには?費用相場や土地選びのポイントを解説
平屋にスキップフロアを作るデメリット
写真⑤デメリットの文字の道しるべ-min.jpg 27.89 KB次に、平屋にスキップフロアを作るデメリットをご紹介します。おしゃれと暮らしやすさを両立させるために、対策法もチェックしましょう。
空調効率が下がる
スキップフロアのデメリットに多く挙げられるのが、空調による暮らしにくさです。温かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいため、夏のアップフロアと冬のダウンフロアは過ごしにくいと考えられます。空調効率を上げる方法としては、エアコンの取り付ける位置を調整したり、家の断熱性能を高めたりすることが挙げられます。
R+houseネットワークの工務店では、R+パネルという独自の素材を使用して壁の断熱性能を高めています。さらに、高い気密性能を誇っており、空調効率を高めることで快適な室温を保ちやすくなります。
>>参考コラム:高性能住宅で叶える!夏涼しく・冬暖かい快適な家づくりとは?
ロボット掃除機が使用できない
家の床掃除をロボット掃除機に頼りたいと考えている家庭では、ロボット掃除機が使用できないのは大きなデメリットになるでしょう。ロボット掃除機は段差に対応していないため、上下に段差のあるフロアには使用できません。そのため、スキップフロアと階段は自分で掃除をするか、ロボット掃除機をフロアごとに移動する必要があります。重たい掃除機を持っての段差移動は大変なため、軽量のコードレス掃除機などを取り入れるといいでしょう。
バリアフリー住宅にならない
平屋のメリットとしてお年寄りも子どもも暮らしやすいバリアフリー住宅という点がありますが、スキップフロアを作ることで段差が生まれ、完全なバリアフリーにはなりません。老後は階段を上るのが大変になり、転ぶと大きな怪我に繋がりかねないため、不安に思う方も多いでしょう。将来的には、アップフロアを物置にしたり、来客用スペースにしたりするなど、普段使いしなくても生活できるように設計するといいでしょう。
建築費用が高くなる
スキップフロアは平屋や二階建ての住宅よりも設計や建築が複雑で時間がかかるため、費用が高くなる傾向にあります。壁や扉で仕切らないというスキップフロアの特性上、耐震性を確保するためには難易度の高い構造計算が必要になります。そのため、スキップフロアの経験が豊富な工務店でなければ、設計や建築が難しいのです。
R+houseネットワークの工務店であれば、スキップフロアの建築実績もあるためおしゃれで機能性の高い住宅を叶えられます。施工事例のページでは、スキップフロアで絞り込み検索が可能です。
>>参考コラム:注文住宅の相場はどのくらい?費用の内訳や予算計画を立てる際のポイントも!
音やニオイが筒抜け
スキップフロアがあるLDKなどでは、仕切りがなく大きな空間になるため、料理のニオイや生活音が広がりやすくなります。ニオイは上に流れやすいという特徴があるため、アップフロアには料理のニオイなどが溜まりやすくなるでしょう。また、広い空間では音が響くため、スキップフロアで勉強している子どもにとっては、リビングのテレビの音で集中力が低下してしまうかもしれません。家族をどこでも感じられる分、生活音などに配慮しなければならないケースもあります。成長に合わせてスキップフロアの使い方を変えたり、別途子ども部屋を用意したりするのがおすすめです。
暮らしやすいスキップフロアを取り入れるためには
ここからは、暮らしやすいスキップフロアを取り入れるためのポイントをご紹介します。それぞれのポイントを押さえれば、おしゃれで機能的なスキップフロアを叶えられるでしょう。
実績が豊富で高い住宅性能を誇る工務店を選ぶ
写真⑥工務店の人々のイメージ-min .jpg 69.25 KBまずは、施工実績が豊富な工務店を選ぶことです。
作りたいスキップフロアのイメージがあっても、施工経験が少ない工務店では技術や資材の問題から実現できない可能性があります。さらに、スキップフロアのある平屋に暮らしやすさを求めるなら、空調効率を上げる「断熱性」「気密性」、そして揺れに弱いという構造特性をカバーする「耐震性」を重視しなければなりません。
R+houseネットワークの工務店では、断熱性・気密性・耐震性に優れたマイホームが叶えられます。それぞれの数値は以下の通りです。
〈断熱性〉
家の断熱性能は、外皮平均熱貫流率のUA値と冷房期の平均日射熱取得率のηAC値で示されます。UA値とηAC値は数字が小さくなるほど断熱等級レベルが上がります。地域によってクリアしなければならない数値が決められていますが、2025年以降は断熱等級4がすべての新築住宅で義務づけられるため、高性能な家づくりが必須です。
R+houseネットワークの工務店では、ZEH水準を上回る断熱等級6(HEAT20 G2レベル)を標準仕様としているため、夏も冬も快適な室温を保てるでしょう。
参考元:国土交通省|断熱性能 ラベルの解説
〈気密性〉
気密性とは、住宅のすき間を減らし空気の移動を少なくすることです。快適な暮らしを実現するためには、高断熱高気密が必要です。気密性はC値で表され、数字が小さいほどすき間が少ないことを示します。気密性が高いと快適な室温を保てるだけでなく、結露やカビの発生を抑える効果も期待できます。
以前は国でC値の基準が定められていましたが、現在はありません。しかし、R+houseネットワークの工務店では当時の基準である「寒冷地は2.0㎠/㎡、それ以外の地域は5.0㎠/㎡」をはるかに上回る0.5㎠/㎡を標準としており、気密性が高いことが分かります。また、気密性は時間が経過するとともに性能が落ちるとされていますが、年数が経ったR+houseで建てた住宅について再測定したところ1.0㎠/㎡以下をキープしていました。
〈耐震性〉
耐震性とは、家の地震に対する強さを表しており、国で耐震等級が定められています。耐震等級には1~3があり、R+houseネットワークの工務店では、上位グレードの耐震等級3が標準仕様です。R+houseでは耐震パネル工法を使用しており、面で建物全体を支えているため、地震や風による揺れを分散させて耐震性を発揮します。
また、耐震等級3をクリアした新築住宅を取得すると、地震保険50%割引などの優遇措置を受けられます。スキップフロアは揺れに弱い構造のため、耐震性もチェックしましょう。
活用方法をイメージする
写真⑦住宅購入を考える夫婦-min .jpg 68.69 KB2つ目は、家づくり中から活用方法をイメージすることです。スキップフロアは大きさや高さが自由に設計できるため、多様な活用方法が存在します。
・ダイニング
・リビング
・ワークスペース
・キッズスペース
・和室などがあります。なんとなくおしゃれだから作りたいという理由だけでは、いずれ使わなくなってしまう可能性もあるため、子どもが小さい時はキッズスペース、老後は物置などライフスタイルに合わせてスキップフロアの活用方法を変えることも検討してみましょう。
採光を工夫する
3つ目は、採光を工夫することです。スキップフロアは床面積を増やすだけでなく、室内に自然光を取り入れるために作ることも。平屋は2階建ての家よりも建物自体の高さが低いため、家の形や周辺環境によっては部屋の中心部まで自然光が届かないケースもあります。
その場合には、自然光が差し込みやすい場所にアップフロアを設けて高い位置に窓を設置すれば、スキップフロアのスペースに光を届けられるでしょう。そのため、部屋が明るい印象になり、電気代の節約にも繋がります。
>>参考コラム:平屋に向いている土地選びと敷地条件は?家族人数別の必要な土地面積も紹介
平屋のスキップフロア活用例
ここからは、R+houseネットワークの工務店が実際に建てたスキップフロアがある平屋をご紹介します。それぞれのスキップフロア活用法をチェックしていきましょう。
ワークスペース
写真⑧ダイニングキッチンの裏にあるワークスペース.jpg 54.88 KBダイニングキッチンの裏にスキップフロアを設けました。家族がくつろぐ空間と高さを変えることで、同じ空間でも集中できるスペースに。そして、ダイニングキッチンとスキップフロアのインテリアの色味を合わせて一体感のある空間に仕上げました。スキップフロアには上窓を設け、室内に自然光が差し込むように設計しています。
>>施工事例:栃木県栃木市「独創的なロフトが楽しい 平屋のお家」
キッズスペース
写真⑨フルオープンのキッズスペース.jpg 80.72 KBこの住宅は「子ども部屋がない子育てハウス」をコンセプトにしており、フルオープンの兄弟専用スペースを設けました。3人が並んで座れる造作デスクからは、下の様子が見れるようになっており、フロアの高さが違っても繋がりが感じられます。また、キッズスペースの下部分には収納スペースを作り、面積が限られた平屋でも物が溢れないように工夫しました。
>>施工事例:兵庫県洲本市「親子で暮らす時間を慈しむ 5つの床が連なる平屋」
リビング
平屋にスキップフロアを作るならR+houseネットワークの工務店までご相談を
写真⑪マイホーム計画をする家族と提案するスーツの男性-min .jpg 59.99 KBこの記事では、平屋にスキップフロアを作るメリットやデメリット、活用例などをご紹介してきました。スキップフロアは設計の自由度が高いため、オリジナリティあふれるマイホームを叶えたい方におすすめです。
一方で、スキップフロアを作るためには、豊富な経験や高い住宅性能が必要となります。R+houseネットワークの工務店では、おしゃれで暮らしやすいスキップフロアのある平屋を叶えられます。工務店ごとに相談会やモデルルーム見学などを実施しているので、興味のある方は是非ご参加ください。
>>建築家と建てるスキップフロアのある平屋!R+houseのデザインについてはこちら