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岡崎市で気をつけたい水害リスクとは?注文住宅の耐震性を高める方法も解説

更新日 2024.10.31 / 公開日 2024.11.06
#高耐震 #新築 #一戸建て #マイホーム #注文住宅

愛知県岡崎市は多数の川が流れており、水害のリスクが非常に高い地域です。そのため、注文住宅を建てる際は、土地を慎重に選びましょう。また、いつ起こるかわからない地震への対策として、住宅の耐震性を高める必要があります。今回は、岡崎市のハザードマップをもとに、自然災害のリスクを見ていきましょう。また、水害に強いエリアもご紹介するので、マイホームを建てる土地選びのヒントにしてください。

大きな窓から広いベランダが見えるリビング
目次

街づくりを調査する作業員とOL
写真②街づくりを調査する作業員とOL.jpg 81.76 KB
岡崎市は愛知県の中央部に位置し、県内第3位の面積を誇る市です。岡崎市西部には岡崎平野が広がり、中央部から北東部には三河山地が広がっています。
また、岡崎市には大小46本もの川が流れているのも特徴のひとつです。なかでも一級河川の矢作川は、古くから「暴れ川」と呼ばれれており、人々は水害に悩まされてきました。
岡崎市で過去に発生した自然災害では、どのような被害があったのでしょうか。記憶に新しい2つの水害を見ていきましょう。

参考元:岡崎市|第1章 岡崎市の歴史的風致形成の背景
参考元:名古屋大学減災連携研究センター|歴史災害探索 まちあるきガイド その3
2000年9月11日から12日にかけて、東海地方は記録的な大雨となりました。気象庁岡崎観測所では、24時間で237mmもの雨量を記録しています。愛知県内では名古屋市を中心に堤防が決壊し、6万棟以上の建物で床上・床下浸水の被害が出ています。
岡崎市では、414戸が床上浸水、1,193戸が床下浸水と大きな被害を受けました。なお、被害範囲はいずれも、市西部のエリアで報告されています。

参考元:岡崎市|岡崎市浸水実績図
参考元:名古屋地方気象台|過去事例を引用した警戒の呼びかけ
参考元:岡崎市|第2編 岡崎市の水循環の現状
気象庁岡崎観測所では、2008年8月29日未明に時間雨量146.5mmと、観測史上最大の雨を記録。日本列島縦断するように停滞していた前線の影響で、当時の愛知県内には南からの湿った空気が流れ込み、各地で雷雲を発生させました。岡崎市では、視界が遮られるほどの猛烈な豪雨となりました。
この時、岡崎市内では、全国で初めてとなる全市民146,000世帯へ避難勧告が発令。この豪雨で2名の方が亡くなり、床下・床上浸水の被害が3,000棟以上、家屋の全壊・半壊が9棟と甚大な被害が報告されています。

参考元:愛知県|平成20年8月末豪雨の被害状況と浸水対策
参考元:岡崎市社会福祉協議会|災害

土砂災害ハザードマップとミニチュアの家
写真③土砂災害ハザードマップとミニチュアの家.jpg 80.78 KB
岡崎市で注文住宅を建てる際は、水害をはじめとする自然災害に注意しなければいけません。岡崎市の各種ハザードマップをもとに、災害のリスクが高いエリアをチェックしましょう。
矢作川が流れる岡崎市西部は、水害に特に注意が必要です。名古屋鉄道東岡崎駅や、JR岡崎駅よりも西側のエリアでは、水害のリスクが非常に高くなっています。
特に、愛知環状鉄道北岡崎駅周辺では、矢作川流域に48時間最大雨量683mmの想定最大規模の雨が降った場合、10から20m未満の浸水が想定されています。これは、5階床上浸水から7階床上浸水の被害が出る可能性を示しています。

参考元:岡崎市|岡崎市水害対応ガイドブック
岡崎市は山間部が多いため、土砂災害にも注意が必要です。岩津エリアから本宿エリアにかけて、岡崎市中央部では土砂災害危険が高い地域が点在しています。なお、このエリアには、東名高速自動車道と新東名自動車道のふたつの高速道路が通っています。土砂災害のリスクが高い山間部にあるため、大雨の際はより一層警戒して通らなければなりません。
また、名古屋鉄道本線東岡崎駅の南側などの竜海・竜南エリアにも、土砂災害警戒区域が点在しています。山間部ではない地域でも、土砂災害の危険がないかハザードマップで確認をしましょう。

参考元:岡崎市|岡崎市土砂災害ハザードマップ 岩津中学校区
参考元:岡崎市|岡崎市土砂災害ハザードマップ 東海中学校区(本宿小学校区)
参考元:岡崎市|岡崎市土砂災害ハザードマップ 竜海・竜南中学校区

液状化による地盤沈下で沈んでしまった住宅イラスト
写真④液状化による地盤沈下で沈んでしまった住宅イラスト.jpg 97.94 KB
岡崎市は海岸から距離があるため、地震が発生しても津波の心配はありませんが、液状化のリスクがあります。
液状化とは、地震発生時に地盤が液体のようになる現象のことです。通常、砂の粒子が結びついて地盤を支えていますが、地震の振動によって粒子がバラバラになり、地下水に浮いた状態に。建物は水よりも重いため、傾いたり沈んだりしてしまいます。
岡崎市ハザードマップ南海トラフ巨大地震被害想定(液状化_理論上最大想定モデル)によると、液状化の可能性が非常に高いエリアは以下の通りです。

・【西部】大樹寺・森越町・中園町・八帖南町など
・【南西部】赤渋町・宮地町・上三ツ町・正名町など
・【中央部】太平町

岡崎平野が広がる岡崎市西部では、液状化の危険が極めて高くなっています。さらに、太平町のように、周辺は液状化の危険が極めて低いものの、ピンポイントでリスクが高いエリアがあるので、土地選びでは注意が必要です。

参考元:愛知県|南海トラフ地震の震度分布
参考元:岡崎市|岡崎市わが街ガイド ハザードマップ

>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?

家とお金
写真⑤家とお金.jpg 70.75 KB
岡崎市では、市内で発生した豪雨・洪水・地震・竜巻などの自然災害で住宅が被災した場合に「岡崎市被災者生活再建支援金」の支給が受けられます。基礎支援金と加算支援金に分かれており、被害状況や住宅の再建方法によってそれぞれの支給額が変わります。被災時に2人以上の世帯に支給される金額は、以下の通りです。

基礎支援金 支給額 加算支援金 支給額 合計
家屋が全壊した場合 100万円 新たに住宅を建てる・購入する 200万円 300万円
家屋が全壊した場合 100万円 住宅の一部を補修・改修する 100万円 200万円
家屋が全壊した場合 100万円 賃貸に引っ越す 50万円 150万円
家屋が大規模半壊した場合 50万円 新たに住宅を建てる・購入する 200万円 250万円
家屋が大規模半壊した場合 50万円 住宅の一部を補修・改修する 100万円 150万円
家屋が大規模半壊した場合 50万円 賃貸に引っ越す 50万円 100万円


また、岡崎市で火災や風水害などの自然災害に合った場合、災害見舞金が支給されます。自然災害による床上浸水では、2人以上の世帯の場合5万円が支給されます。

参考元:岡崎市|岡崎市被災者生活再建支援金について
参考元:岡崎市|岡崎市被災者生活再建支援金支給要綱
参考元:岡崎市|災害見舞金の支給

大雨が降る軒先
写真⑥大雨が降る軒先.jpg 79.17 KB
岡崎市で注文住宅を建てるなら、水害のリスクが少ない高台を選ぶと良いでしょう。ここからは、岡崎市で家を建てる際におすすめのエリアをご紹介します。
JR岡崎駅東側の柱曙・小豆坂エリア周辺は、矢作川や乙川から離れているため、浸水の危険が少ない地域です。また、土砂災害警戒エリアがないため、比較的安心して暮らせるでしょう。同エリアはイオンモール岡崎やウイングタウン岡崎が近く、買い物にも困りません。

参考元:岡崎市|岡崎市水害対応ガイドブック
参考元:岡崎市|岡崎市土砂災害ハザードマップ 竜海・竜南中学校区
美合駅周辺は、北部に乙川が流れていますが高台になっているため、水害のリスクを抑えられます。また、駅の南側にはスーパーや家電量販店が並ぶイオンタウン岡崎美合があり、生活しやすいエリアです。さらに、カラフルな遊具がある美合公園が近く、子育てにも向いている地域だといえるでしょう。

参考元:岡崎市|岡崎市水害対応ガイドブック
参考元:岡崎市|岡崎市土砂災害ハザードマップ 竜海・竜南中学校区

住居模型と耐震補強用工具
写真⑦住居模型と耐震補強用工具.jpg 91.86 KB
岡崎市で注文住宅を建てる際に、災害に強い家にするにはどのような方法があるのでしょうか。家づくりにおける、災害対策のポイントをチェックしてみましょう。
国土交通省は、水害対策として以下の方法を挙げています。

・盛り土をして敷地全体を周囲よりも高くする
・家の基礎自体を高くする
・防水性が高い塀で家を囲む
・防水性が高い外壁を使用する

水害リスクが高いエリアはもちろん、そうではない場所でも水害対策を行なうと被害を軽減できます。また、災害時は2階部分へ避難をし、屋根やベランダから脱出できるように窓を配置するのも、水害対策として有効です。

R+houseでは、プラン作成前に敷地調査を実施しています。敷地の特徴や、建築条件を専門家がしっかりと調べたうえで、お客様のご希望に合うプランをご予算内でご提案します。水害に関する心配事がございましたら、些細なことでもご相談ください。

参考元:国土交通省|水害対策を考える 4-1-3 浸水の予防・人命を守る家づくり

>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介
購入した土地に液状化の可能性があると判明した場合は、地盤改良工事でリスクを軽減できます。ただし、100万円を超える工事費用が必要なうえ、すでに建物が建っている場合は、工事自体ができないことも。地盤の強さは、土地購入前にチェックしておきましょう。
また、地震で家が倒壊しないようにするのも重要です。建物自体の強度を高める「耐震構造」を採用したり、建物に揺れを伝えない「免震構造」にしたりと、地震対策を怠らないようにしましょう。

>>参考コラム:耐震とは?快適な暮らしに必要な耐震の知識|メリット・デメリットも解説

広い駐車場のあるシンプルな黒い平屋の家
写真⑧静岡県_広い駐車場のあるシンプルな黒い平屋の家.jpg 331.43 KB
岡崎市で注文住宅を建てるなら、浸水や土砂崩れといった水害のリスクを事前に確認して土地を選びましょう。また、地震や液状化の対策をしておくとより安心です。とはいえ、希望を叶える土地はなかなか見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまうことも珍しくありません。土地探しに迷ったら、R+houseネットワークの工務店へご相談ください。家づくりのポイントを詳しくお伝えし、ご予算に合う土地をご提案させていただきます。
また、R+houseネットワークの工務店では、床と壁を「面」で支える「耐震パネル工法」により、風や地震の揺れに強い家を実現。耐震等級3を標準とする、高い耐震性が特徴です。岡崎市で災害に強い家を建てるなら、耐震性に優れた家づくりを得意とするR+houseネットワークの工務店にお任せください。

>>岡崎市で建てる災害に強い注文住宅!R+houseネットワークの住宅性能について詳しくはこちら
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