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注文住宅の基礎知識

高崎市の水害や地震リスクを把握しよう!注文住宅で確保すべき耐震性も解説

更新日 2024.11.07 / 公開日 2024.11.08
#高耐震 #新築 #一戸建て #マイホーム #注文住宅

マイホームを建てる際、気になる要素のひとつに、災害リスクがあるでしょう。群馬県高崎市には、洪水や地震発生時にリスクが高いエリアがあります。検討しているエリアにどのような危険があるか把握しておかないと、思わぬ被害に見舞われるかもしれません。
そこで今回は、高崎市の水害や地震のリスクを紹介します。注文住宅の水害対策や必要な耐震等級などもまとめました。災害に強い家づくりのヒントにしてください。

縁側から続く庭がある白い外観のお家
目次

ハザードマップ、防災地図のイラスト
写真②ハザードマップ、防災地図のイラスト.jpg 78.62 KB
ハザードマップとは、洪水や土砂災害、地震などのリスクがどのくらいあるかを示した地図のこと。想定浸水深や予想震度とともに、避難場所も記されています。
なお、ひとつのハザードマップにすべての災害予想が網羅されているわけではありません。自治体が災害ごとに作成しているため、さまざまな種類があります。

【ハザードマップの種類】
・洪水ハザードマップ
・津波ハザードマップ
・内水(ないすい)ハザードマップ
・土砂災害ハザードマップ
・揺れやすさマップ など

高崎市では、洪水災害と土砂災害のリスクをまとめた「高崎市ハザードマップ」や、マグニチュード8の地震発生時の震度を予測した「揺れやすさマップ」などが公開されています。

参考元:高崎市|高崎市ハザードマップ
参考元:高崎市|揺れやすさマップ

ハザードマップで避難経路を確認する家族のイラスト
写真③ハザードマップで避難経路を確認する家族のイラスト .jpg 98.64 KB
では、高崎市のハザードマップで災害リスクをチェックしていきましょう。
高崎市内には「利根川」をはじめ「烏川」「碓氷川」「鏑川」といった河川が流れており、過去には大きな災害をもたらしています。
1935年9月に発生した豪雨では、烏川や碓氷川が決壊。高崎市内で、家屋の流失・全半壊が13棟、床上浸水が818棟、床下浸水が712棟という甚大な被害が生じました。
2019年の「令和元年東日本台風」では、烏川や井野川で氾濫危険水位に到達。氾濫は起きませんでしたが、高崎市吉井町の大沢川では川岸を保護する「ふとんかご」が崩壊するほど危険が差し迫りました。

参考元:高崎市|第44回昭和10年の大水害と7兵士の殉職
参考元:群馬県|令和元年 洪水記録

高崎市で浸水しやすいエリア

高崎市では、河川沿いを中心に洪水に注意が必要です。高崎市ハザードマップから、洪水時の浸水深が5m以上と想定されているエリアを一部まとめました。

・岩鼻町
・八幡町
・上大島町
・倉渕町水沼
・岩鼻町
・吉井町小棚
・吉井町小串 など


なお、高崎市は海に面していないため津波被害の心配はありません。

参考元:高崎市|高崎市ハザードマップ 高崎地域
参考元:高崎市|高崎市ハザードマップ 倉渕地域
参考元:高崎市|高崎市ハザードマップ 新町・吉井地域地域

土砂災害ハザードマップとミニチュアの家
写真④土砂災害ハザードマップとミニチュアの家.jpg 80.78 KB
土砂災害には、次の3つの種類があります。

崖崩れ 急な斜面が一気に崩れ落ちる現象
地すべり 広範囲の緩やかな斜面がすべり落ちる現象
土石流 水と混ざった砂・土・石が一気に流れてくる現象


これまで、高崎市内で大きな土砂災害が発生したことはほとんどありません。しかし、1935年9月の豪雨では、烏川上流部で崖崩れや土石流などが起きています。

参考元:群馬県|【高崎市群馬商工会】事業継続力強化支援計画別表 事業継続力強化支援事業の目標 1 現状
参考元:国土交通省関東地方整備局|昭和10年烏川水害の記録

高崎市で土砂災害の危険性が高いエリア

高崎市内には、土砂災害のリスクが高いエリアが点在しています。群馬県が告示している、高崎市の土砂災害特別警戒区域を一部ピックアップしました。

・薬師谷
・薬師沢
・北大平沢
・小塚谷
・下山ノ根
・保古里沢
・東岩城川 など


これらのエリアでは土石流や急傾斜地の崩落の危険性が指摘されています。

参考元:群馬県|土砂災害警戒区域等の指定について(高崎市)
群馬県は「地震が少ない」といわれているエリアです。とはいえ、2011年に発生した東日本大震災では、高崎市内で最大震度5強を観測しました。家屋の一部損壊や人的被害が報告されています。
また、高崎市周辺には大きな地震を起こす可能性のある「深谷断層帯」が通っており、今後も警戒が必要です。

参考元:気象庁|平成24年12月 地震・火山月報(防災編)付録5.「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による各地の震度
参考元:高崎市|地震災害への備え

高崎市で揺れやすいエリア

高崎市の南側を走る「関東平野北西縁断層帯」でマグニチュード8の地震が発生した場合、市内の最大震度は7と想定されています。高崎市の揺れやすさマップから、震度6強以上が懸念されるエリアを見てみましょう。

        
震度7木部町、根小屋町 など
震度6強石原町、豊岡町、貝沢町、若田町、本郷町、上里見町 など


断層帯に近い高崎市南部ほど、大きな地震の揺れが懸念されます。

参考元:高崎市|揺れやすさマップ
繰り返される地震の振動によって地中の砂粒子の結びつきが弱くなり、地面が液体状になる液状化現象。液状化現象が起こると、地上の建物が傾いたり沈んだりしてしまいます。
高崎市には、液状化のリスクが高いエリアはありません。しかし、災害に強いまちづくりとして、高崎市では公共施設や学校、百貨店など多数の方が利用する施設を設置する際、地盤改良・構造強化を図っています。

参考元:群馬県|群馬県地震被害想定調査 報告書 6.液状化危険度予測
参考元:高崎市|高崎市地域防災計画 第2章 災害予防計画(令和6年3月) 第1節 災害に強いまちづくり

>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?

ポイントを伝えるビジネスウーマン
写真⑤ポイントを伝えるビジネスウーマン-min.jpg 76.43 KB
注文住宅を建てる際は、周囲より土地が隆起している高台を選ぶのがおすすめです。というのも、高台は大雨や洪水の影響を受けにくいため。さらに、高台は地盤が固く引き締まっているケースが多く、地震が起きても揺れにくく、液状化リスクも低い傾向にあります。
高崎市内には、いくつか高台エリアがあります。

・寺尾
・剣崎
・吉井町南陽台 など

ただし、高台とはいえ災害発生時に被害がないとは限りません。災害に強い家にするには、水害・地震対策を講じましょう。
建物への水害対策は、主に次の4つの方法があります。

・敷地全体に土を盛って地盤をかさ上げする
・住宅の基礎を想定浸水深より高くする
・防水性にすぐれた外壁にする
・建物の周囲を防水性の塀で囲む


河川が多い高崎市では、洪水に備えて水害対策を施しておくに越したことはないでしょう。また、万が一浸水してしまったときに住宅内の設備に支障がないよう、コンセントを高い場所に設置したり、1階と2階でブレーカーを分けたりするのも有効です。

>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介
地震から家を守るには、耐震性の確保が欠かせません。耐震性とは、筋交いや耐力壁で建物の強度を高め、地震の揺れに耐える性能のこと。建物の地震対策には、他にも免震や制震がありますが、戸建て住宅の場合「耐震」を採用するのが一般的です。
なお、耐震性には1~3まで等級があります。大地震が起きた後も住み続けるには、震度6~7相当の1.5倍の力に耐えられる「耐震等級3」の確保が望ましいでしょう。

R+houseネットワークの工務店が手がける注文住宅は、耐震等級3が標準仕様となっています。

参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度ガイド

>>参考コラム:耐震とは?快適な暮らしに必要な耐震の知識|メリット・デメリットも解説
>>参考コラム:耐震等級が高い住宅のメリットとは?地震対策の3つの工法についても紹介
注文住宅の耐震性を高めても、建っている土地の地盤が弱いと十分な地震対策になりません。耐震性の効果を発揮するには、強固な地盤が求められます。そのため、注文住宅の建築前に土地の地盤調査を行い、状況に応じた地盤改良が必要です。
R+houseネットワークの工務店では、地盤調査や改良も請け負っています。

保険について女性から説明を受ける夫婦
写真⑥保険について女性から説明を受ける夫婦-min.jpg 72.94 KB
自然災害で被災した際、高崎市ではさまざまな支援を実施しています。例えば、2024年9月の大雨で被害があった住宅に対して、建物内の消毒や廃棄物の処理、見舞金の支給などが行われました。
万全を期しても災害による被害は完全には防げません。公的なサポートが手厚いのは、マイホームを持つうえで心強いでしょう。

参考元:高崎市|9月8日から9日の大雨で被害にあわれた方へ

二階にあるパントリー付きキッチン
写真⑦神奈川県_二階にあるパントリー付きキッチン.jpg 190.15 KB
日本全国どこに住んでいても、自然災害のリスクは否定できません。高崎市は河川が多いため、とくに水害に要注意です。今回紹介した注文住宅の災害対策や、高崎市のエリア情報を参考に、安心できるマイホームを手に入れましょう。

R+houseネットワークの工務店では、建築家とタッグを組み、高性能かつデザイン性に優れた家づくりを行っています。さらに、建築資材をメーカーに直発注し、仲介や保管にかかるコストをカット。品質を確保しながら手が届きやすい価格を実現できます。マイホーム計画を立てる際は、お近くのR+houseネットワークの工務店にご相談ください。

>>高崎市で建てる災害に強い注文住宅!R+houseネットワークの住宅性能について詳しくはこちら
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