そもそも住宅ローンの金利とは?
はじめに、住宅ローンの金利についておさらいしておきましょう。住宅ローンを検討する際、注目しておきたいのが「金利」です。金利とは、お金を借りた際に、元金に対して払う利息の割合を指します。例えば、年1.5%の金利で1,000万円借りると、年間15万円の利息がかかるのです。
そして、住宅ローンの金利には3つのタイプがあります。詳しく見ていきましょう。
変動金利型
変動金利型は、経済情勢の影響を受けて金利が変動するタイプです。一定期間ごとに金利や毎回の返済額が見直されるのが特徴。市場金利が上がると住宅ローンの金利も上昇するため、返済額が増加するリスクがあります。一方で、他の金利タイプと比べ金利が低い傾向にあるのがメリットです。また、金利が下がった場合には、返済総額が抑えられる利点もあるでしょう。
全期間固定金利型
借入時の金利が住宅ローンの返済期間中に変動しない、全期間固定金利型。毎回の返済額が一定のため返済計画を立てやすく、家計管理もしやすいメリットがあります。しかし、他のタイプより金利が高い傾向があり、市場金利が下がっても同一金利のまま返済し続けなければなりません。
固定金利期間選択型
固定金利期間選択型は、まず契約時に固定金利で返済をおこなう期間を決めます。期間終了後は、変動金利にするか、再び固定金利にするか選択可能です。固定金利期間は3年や10年などから設定でき、固定期間が短いほど金利が低い傾向があります。
固定金利期間選択型の場合、全期間固定金利型と変動金利型の双方の利点が期待できるでしょう。固定金利期間中は、毎回の返済額が最初に決まるので計画に無理が生じません。期間終了後に金利が下がっていれば、変動金利を選ぶことで利息の負担軽減につながります。
大手金融機関の住宅ローンと金利
次に、全国展開している大手金融機関の住宅ローンの特徴をまとめました。地銀や信用金庫に比べ、メガバンクは住宅ローンのプランが充実しているケースが多いため、チェックしておいて損はありません。
なお、紹介する内容は、2024年1月時点の情報です。金利は変動することがあるため、詳しくは店頭やWEBサイトでご確認ください。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行では、ライフプランに合わせて選べる金利タイプの住宅ローンを提供しています。事前審査から借入までWEBで完結可能。7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉なら、万一のときにも備えられます。
商品名
住宅ローン
借入可能金額(10万円単位)
500万円以上1億円以内
返済期間(1年単位)
2年以上35年以内
金利 店頭表示金利(優遇後金利)
三井住友銀行
三井住友銀行では、アプリやWEBで手軽に住宅ローンの手続きが可能です。手厚いサポートと充実のアフターフォローで、顧客満足度94.7%を実現。なお、今回紹介している金利プランの対象期間は、2024年3月31日申し込み受付分までとなっています。
商品名
WEB申し込み専用住宅ローンⅠ
借入可能金額(10万円単位)
100万円以上3億円以内
返済期間(1ヵ月単位)
【変動金利型】1年以上35年以内
【全期間固定金利型】10年以上35年以内
【固定金利特約型】2年以上35年以内
金利 店頭表示金利(優遇後金利)
りそな銀行
りそな銀行の住宅ローンは、災害や病気に備えるプランが充実しているのが特徴です。ZEH住宅や女性向けの特典などもあります。店舗やオンラインで無料相談できるのもポイントです。
商品名
WEB申し込み専用住宅ローンⅠ
借入可能金額(10万100,000円単位)
100万円以上3億円以内
返済期間(1ヵ月単位)
【変動金利型】1年以上35年以内
【全期間固定金利型】10年以上35年以内
【固定金利特約型】2年以上35年以内
金利 店頭表示金利(優遇後金利)
金利の違いで返済額はどのくらい変わるのか
住宅ローンの金利のタイプや具体的な数値がわかったところで、実際に金利の差でどのくらい返済額が変わるのか、シミュレーションしてみました。
住宅ローンを3,000万円で借入し、金利年1.0%、年1.1%、年1.5%で35年間元利均等で返済した場合、それぞれの返済額は以下のとおりです。
全期間固定金利 | 毎月返済額 | 総返済額 |
年1.0% | 85,000円 | 3,557万円 |
年1.1% | 87,000円 | 3,616万円 |
年1.5% | 92,000円 | 3,858万円 |
金利が0.1%異なる場合、月々の返済額の差は2,000円です。35年間で考えると、その差は59万円にもなります。さらに、0.5%違った場合の総返済額の差はおよそ300万円。このように、わずかな金利の違いが返済額に大きく影響するのです。
住宅ローンの組み方6ステップ
ここで、住宅ローンを組む際の流れを確認しておきましょう。
1.借りられる金額や返済額を考える
2.住宅ローンのタイプや借入先を選ぶ
3.事前審査に申し込む
4.ハウスメーカーや工務店、不動産会社と契約を結ぶ
5.本審査に申し込む
6.住宅ローンの契約を結び、融資が実行される
住宅ローンの借入可能額は、年収や勤続年数などにより異なります。一般的に無理なく返済できる年間の金額は、手取り年収の25%といわれているため、無理のない借入額を考えてみましょう。
また、住宅ローンを組む際は、事前審査と本審査を受けます。事前審査の目的は、収入や職業から申込者の返済能力をチェックするため。2~3社ほどピックアップして申し込むとよいでしょう。さらに本審査では、健康状態の他、物件の担保力も審査対象になります。
住宅ローンの気になる疑問を解説
ここからは、住宅ローンにまつわる疑問にお答えしていきます。
住宅ローンに含められる経費とは?
家づくりには、土地や建物の他にもさまざまな費用がかかります。その中で、住宅ローンに組み込める費用の一例を見てみましょう。
・土地取得費
・建物の本体工事費
・外構やソーラーパネルなどの別途工事費
・オプション費用
・住宅ローンの諸費用など
住宅ローンの諸費用については金融機関ごとに内容が異なるため、事前に確認しておきましょう。
頭金は必要?
頭金は必須ではありません。頭金を支払うことで、一時的に自己資金が減ってしまうデメリットがあります。病気や災害といった不測の事態への備えとして、手元に残しておくべき資金を考え、頭金が用意できるか考えましょう。
頭金の支払いが可能な場合、住宅ローンの元金やそこにかかる利息が減ります。住宅ローンの契約時にまとまったお金を用意できそうなら、頭金の支払いも視野に入れてみてください。
住宅ローンを組む際に加入する「団信」とは?
「団信」とは団体信用生命保険のことで、住宅ローンの利用者の死亡時または高度障害時に、住宅ローン残高の返済が免除される保険です。ほとんどの金融機関において、住宅ローンの契約時に団信への加入が必須となります。金融機関によっては、ケガや病気など万一に備える独自の特約付き団信を用意している場合もあり、目的に合った保障を選ぶことが重要です。
住宅ローンを組む際の注意点
最後に、住宅ローンを組む際に気を付けておきたいポイントをまとめました。
住宅ローンの知識を身に付けておく
住宅ローンを選ぶ際、金融機関の職員にいわれるがままではなく、自分でも知識を身に付け、適した商品を判断できるようにしておきましょう。ファイナンシャルプランナーなどによる無料相談を利用すると、より知識を深められます。
ランニングコストを把握しておく
住宅購入後には、固定資産税の他、メンテナンス費などがかかります。住宅ローンを検討する際は、住宅の維持にかかるランニングコストも考えておくと、想定外に出費に対し事前に準備しておくことができるでしょう。
住宅ローンを組むために費用がかかることを知っておく
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