【北海道】注文住宅の維持費内訳
まずは、年間40~50万円程度の内訳をチェックしていきましょう。
水道光熱費
国が行った家計調査によると、北海道札幌市の年間の水道光熱費は以下の通りです。データは、2023年の二人以上世帯の費用を参考にしています。
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北海道札幌市 |
全国 |
年間の水道光熱費 |
340,050円 |
286,264円 |
札幌市では、年間34万円程度の水道光熱費がかかっています。全国平均と比べて、5万円以上高いことがわかります。
ではなぜ、札幌市の水道光熱費は全国平均よりも高いのでしょうか。それは北海道の気候と大きく関係しています。気象庁のデータによると、札幌市における2023年の月ごとの年平均気温は11℃。冬期は月の平均気温が氷点下になるなど、寒冷な気候が特徴です。そのため、他県と比べて光熱費も高くなる傾向にあるといえるでしょう。
参考元:気象庁|札幌(石狩地方) 日平均気温の月平均値(℃)
北海道札幌市の夏と冬の光熱費
札幌市の夏と冬の光熱費をまとめました。
【北海道札幌市の夏の光熱費】
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電気代 |
ガス代 |
他の光熱費 |
合計 |
2023年7月 |
10,114円 |
4,686円 |
535円 |
15,335円 |
2023年8月 |
9,673円 |
4,245円 |
503円 |
14,421円 |
2023年9月 |
10,294円 |
3,763円 |
800円 |
14,857円 |
【北海道札幌市の冬の光熱費】
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電気代 |
ガス代 |
他の光熱費 |
合計 |
2023年12月 |
11,604円 |
6,639円 |
6,939円 |
25,182円 |
2024年1月 |
15,422円 |
8,294円 |
8,546円 |
32,262円 |
2024年2月 |
14,076円 |
9,218円 |
10,701円 |
33,995円 |
夏の光熱費が毎月1.5万円前後なのに対して、冬は3万円前後かかっていることがわかります。
参考元:e-Stat政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 月次 二人以上の世帯
固定資産税・都市計画税
注文住宅を購入したときに必要になるのが、
年間10~15万円程度の固定資産税です。固定資産税の計算式は「固定資産税評価額×1.4%」で、固定資産税評価額は各自治体が定めます。
また、
都市計画法で決められた市街化区域内に家を建てた場合は、年間3~5万円程度の都市計画税も必要です。都市計画税は、公園や生活道路などの整備を拡充するためのもの。計算式は「固定資産税評価額×税率(※地域により異なる)」により求められます。
例えば札幌市では、新さっぽろ・白石・平岸・琴似・麻生・手稲などのエリアが市街化区域に指定されており、税率は0.3%となっています。検討中のエリアが市街化区域に該当しているか、都市計画税の税率はいくらかを知りたい場合は、各市町村のホームページを確認しましょう。
参考元:札幌市|都市計画税参考元:札幌市|市街化区域拡大変遷図
地震保険料・火災保険
注文住宅を建てるなら、火災保険料も必ずかかると覚えておきましょう。火災が起こると、生活の基盤を失うことになりかねません。そのため、火災保険への加入は、住宅ローン契約の必須条件となっています。火災保険には建物を対象とするものと、家具や家電製品などの家財を対象とするものがあります。
また、
一戸建て住宅では地震保険への加入も重要です。実際に北海道では、2018年に北海道胆振東部地震が起こっています。最大震度7を観測したこの地震では、斜面の崩壊や液状化現象などにより、多くの住宅が被害を受けました。もしものときに備えて、地震保険にも加入しておきましょう。
住宅街にある木造一戸建て住宅の場合は、年間どのくらいの保険料が必要なのでしょうか。保険会社の火災保険のシミュレーションによると、
火災や水災などの被害を受けた際、建物に1,500万円・家財に500万円の保険金が支払われるケースでは、年間の保険料は2万円弱です。また、財務省によると
北海道の地震保険の基本料率は、建物の構造にもよりますが保険金額1,000万円あたり1万円前後となっています。なお、地震保険でかけられる金額は、火災保険の30~50%の範囲です。
参考元:札幌管区気象台|平成30年北海道胆振東部地震参考元:財務省|地震保険の基本料率(令和4年10月1日以降保険始期の地震保険契約)参考元:財務省|地震保険制度の概要>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?
除雪費
雪が多く降る北海道では、除雪費がかかることも。札幌市によると、1991~2020年における年間降雪量の平均値は4m79cmとなっています。道路は自治体が除雪してくれることが多いですが、家の敷地内は自分で対応しなければなりません。
除雪を専門会社に依頼する場合の費用相場は、1時間(作業員1人)あたりおよそ3,000~4,000円です。複数の作業員、あるいは長時間の作業が必要になる可能性もあるため、除雪費は多めに見込んでおくと良いでしょう。
なお、市町村によっては除雪の補助金が出ることもあります。例えば新十津川町では、高齢者世帯などを対象に5万円を上限として除雪費の半分を助成。また、岩見沢市でも高齢者や障がい者世帯などを対象に、事業者が行う除雪・排雪に要した費用の一部を助成する「冬のくらし支援事業」を行っています。助成を受けるためには利用者登録が必要なので、各市町村のホームページで確認しましょう。
参考元:札幌市|札幌にはどのくらいの雪がふるの?参考元:北海道|北海道の道路除雪事業参考元:北海道新十津川町|高齢者世帯等除雪費助成事業参考元:岩見沢市|冬のくらし支援事業(雪下ろし・間口除雪・定期排雪)
北海道で注文住宅を建てるなら点検・メンテナンスも重視しよう
家を長持ちさせたいなら、点検やメンテナンスも重視しましょう。
新築戸建ての場合は、30年間で500万円程度の修繕費がかかります。メンテナンスを怠ってしまうと、家の劣化が進んで高い修繕費がかかることもあるため注意が必要です。なかでも気をつけたいのが、日光が当たる部分や雨・雪で濡れやすい部分、湿気・結露を生じやすい部分です。これらの箇所の劣化は、建物の耐久性にも関わります。雪が多い北海道では、特に外壁などの劣化に注意しましょう。
ほかには、シロアリ対策も必要です。「北海道は寒い地域だからシロアリがいないのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし北海道でも、道央エリアや道南エリアを中心にヤマトシロアリやイエシロアリによる被害が報告されています。被害が大きくなると修繕費も高額になるため、専門会社に依頼して防蟻処理を行いましょう。防蟻処理の費用相場は0.5~1万円程度/坪となっています。なお、防蟻処理で使用する薬剤の効果が得られるのは5年程度です。被害を確実に防ぐためには、5年ごとの対策をおすすめします。
参考元:北海道|住まいの健康、チェックしてますか?
維持費を抑えるには?賢い家づくりの秘訣をチェック
注文住宅にかかる維持費を抑えたい場合は、どのような工夫が必要なのでしょうか。家づくりをする前に知っておくべきポイントをご説明します。
高性能住宅を建てる
ランニングコストを考慮して資材を選ぶ
耐久性の高い資材をチョイスすれば、メンテナンスの頻度を減らせます。長期間住み続けるのなら、初期費用が少し高くなっても品質の良い資材を選びましょう。
アフターサービスも重視
家づくりを依頼する業者が、長期の保証や点検などのアフターサービスを行っているかも確認しましょう。また、すぐに相談できる窓口があることも大切です。早期に対応してもらえれば、家の劣化が進む前にメンテナンスしてもらいやすいでしょう。
R+houseネットワークの工務店では、60年間のアフターサポートプログラムをご用意。定期点検・メンテナンスなど充実したサポートメニューがあるため、お引渡し後も快適に暮らしていただけます。
北海道で注文住宅を建てるならR+houseネットワークの工務店にお任せください!
注文住宅を維持するには、年間40~50万円程度必要なことがわかりました。雪が多い北海道では、除雪費がかかることも考えて注文住宅の維持費をやや多めに見積もっておくと良いでしょう。維持費が「高い」と感じる方もいるかもしれませんが、家づくりの際に工夫すれば負担を軽減できます。
R+houseネットワークの工務店は、性能だけでなくデザイン性にも長けた家づくりが特徴です。資材をメーカーに直接発注することで物流コストをカットし、建築家デザインの家を手の届く価格でご提供します。長期にわたるアフターサポートプログラムもあるので、北海道で注文住宅をお考えの方は是非R+houseネットワークの工務店にお声がけください。
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