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注文住宅の基礎知識

西尾市で水害や地震に強い注文住宅は?家づくりは耐震性やエリアが重要!

更新日 2024.10.31 / 公開日 2024.11.05
#高耐震 #新築 #一戸建て #マイホーム #注文住宅

自然災害のニュースが多い昨今、家づくりでも災害への備えを考えたいという方も多いでしょう。今回は、一級河川である矢作川が流れ、南海トラフ地震のリスクも大きい愛知県西尾市で、水害や地震に強い家づくりのポイントをまとめています。安心して生活できるマイホームをつくるために、過去の災害データや住宅の備えをチェックしていきましょう。

グレーと木張りの外壁の家
目次

ハザードマップで避難経路を確認する親子
写真②ハザードマップで避難経路を確認する親子.jpg 81.23 KB
そもそも、西尾市ではどれほどの災害リスクがあるのでしょうか。過去の災害をもとに見ていきましょう。
長野県・岐阜県・愛知県の山間部を流れ、西尾市を経て三河湾に流れ込む矢作川は、「一級河川」に指定されている河川です。一級河川とは、国土保全などを理由に重要な水系として登録されていますが、それほど規模が大きい河川であることから、洪水など災害発生時のリスクも高いといわれています。

実際、過去には矢作川で大規模な洪水がたびたび起こっています。新しいものでいうと、岡崎市で2名の死者を出した2008年の8月末豪雨。西尾市で人的被害はなかったものの、家屋の床下浸水は34戸という被害状況でした。さらに、1953年9月に発生した台風13号では、一色町周辺の堤防が決壊。死者16人、重軽傷者は700人以上、家屋への被害は4,000棟以上にも上りました。

参考元:国土交通省水管理・国土保全局| 矢作川 河川概要
参考元:国土交通省水管理・国土保全局| 矢作川 矢作川の主な災害
参考元:国土交通省|平成20年8月末豪雨による被害状況等について
参考元:西尾市|広報NISHIO 令和元年8月1日号 特集 水害から身を守る 犠牲者ゼロを目指して 
西尾市のある愛知県には、県中央部にある屏風山・恵那山断層帯及び猿投山断層帯や、伊勢湾内の伊勢湾断層帯など、活断層がいくつか存在しています。1945年には、三河湾を震源として、マグニチュード6.8をおよぼした三河地震も。死者2,000人以上、負傷者3,500人以上、家屋への被害は2万棟にも上る大きな被害をおよぼしました。

南海トラフで発生する大地震のリスクも大きく、愛知県全域が南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されています。西尾市における南海トラフ地震の被害想定によると、最大震度は7。最大の津波高は4.4mにもなり、市域の3分の1が浸水すると予測されています。この被害想定は、近隣の名古屋市や豊橋市を上回るもの。全壊建物数も名古屋市に次いで15,000棟にも上るとされています。

参考元:西尾市|守ろう、支えよう、大好きな故郷
参考元:名古屋地方気象台|地震災害の記録
参考元:地震本部|愛知県の地震活動の特徴

困った表情の男女と地震で壊れた家
写真③困った表情の男女と地震で壊れた家.jpg 70.04 KB
このように、洪水や地震・津波のリスクが高い西尾市で注文住宅を考えるのであれば、災害への備えも重要です。災害に強い家をつくるためには、家を建てるエリアをしっかりとチェックしておくのがおすすめ。ここからは、西尾市のハザードマップをもとに、災害リスクが高いエリアを確認していきましょう。
一級河川である矢作川が流れる西尾市は、その周辺エリアや矢作古川周辺で水害のリスクが高まる傾向にあります。例えば、矢作川北岸にある米津町や矢作古川と広田川が近い三和・室場地区が、5~10m以上の浸水想定エリア。また、吉良地区における矢作古川の東岸一帯も3m以上の浸水が想定されています。

一方で、土砂災害のリスクのあるエリアは多くありません。ただし、西尾市のなかでも東の幡豆地区や、吉良地区など、山地周辺エリアは土砂災害特別警戒区域も点在しているので注意しましょう。

参考元:西尾市|洪水ハザードマップ

ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性
写真④ハザードマップと街が浸水した場面を想像する女性.jpg 97.21 KB
西尾市内における地震の揺れやすさを見ると、市中央部の吉良地区や福地駅周辺から市北部の江原町にかけてのエリアで、最大震度7が想定されています。

また、津波のリスクも考えなくてはなりません。津波ハザードマップによると、西尾市では一色地区など海沿いのエリアをはじめ、西部の寺津・中畑・平坂地区、福地地区などの広範囲で津波のリスクが高いとされています。標高の低い西尾地域、吉良・一色地域に土地を購入するのであれば、万が一のことを考えて、近隣の高台や避難場所を確認しておきましょう。

参考元:名古屋大学|南海トラフ地震において 西尾市沿岸域で予想される 液状化・津波などによる被害について
参考元:西尾市|津波ハザードマップ・標高マップ
大地震が起きると、地盤の液状化リスクも高まります。地盤の液状化とは、地震によって地面の土の粒子がゆるみ、地盤全体が液体のようになってしまうこと。液状化によって、地面から水が噴き出したり、不安定になった地盤に建っている建物が沈んだりといった現象が発生します。

そのため、家を建てるなら液状化リスクも考慮しておきたいもの。しかしながら、西尾市は、愛知県のなかでも液状化リスクが極めて高いエリアです。市内のなかでもとりわけ矢作川と平坂入江に囲まれた周辺エリアや、沿岸部から矢作古川周辺エリアにかけて、広範囲で液状化のリスクが高いとされています。そのため、該当エリアで土地を購入するのであれば、地盤改良など液状化リスクへの備えが必要になるでしょう。

参考元:国土交通省|盛土・宅地防災:液状化現象について

>>参考コラム:【注文住宅の耐震関連情報】地震災害が生じやすい場所の特徴とは?

メモに書かれたPOINTポイントの単語
写真⑤メモに書かれたPOINTポイントの単語.jpg 60.33 KB
災害リスクの低い土地選びも家づくりのポイントになりますが、住宅そのもののも災害への備えが必要です。ここからは、災害に備える家づくりのポイントを確認していきましょう。
国土交通省では、水害から自宅を守るために必要なこととして、以下の4点を挙げています。

● かさ上げ(盛り土)で敷地全体を高くする
●  高床で家の基礎を高くする
●  防水性の塀で家のまわりを囲む
●  建物外壁の防水性を高める

被害が多い床上浸水を防ぐためには、家を建てるエリアの過去の水害情報を参考にしながら、住宅の対策を考えましょう。床を高くしたり、2階を主な居住スペースとするピロティ構造にしたりすることで、被害を軽減できます。また、建物自体の外壁に耐水性・防水性の高い素材を使えば、万が一水害が起きても、玄関など必要な箇所に止水板や土のうを敷くことで浸水を食い止められます。

参考元:国土交通省|水害対策を考える 4-1-3 浸水の予防・人命を守る家づくり

>>参考コラム:注文住宅でできる水害対策は?ハザードマップの見方や高リスクな場所も紹介
地震や液状化に強い家づくりのポイントは、以下の3つ。

●  建築会社の耐震等級を確認する
●  地盤改良工事を検討する
●  耐震性の高い工法を採用する

地震に強い家とひと口にいっても、「耐震」や「制震」「免震」などさまざまな種類があるため、何から考えればいいか分からないという方もいるでしょう。そんなときには、「耐震等級」をチェックしましょう。耐震等級とは、住宅の性能を分かりやすく表示するための「住宅性能表示制度」によって、地震で損傷しにくさを3段階で評価したもの。耐震等級3が最高等級となっています。

R+houseネットワークの工務店では、最高等級である耐震等級3が標準仕様。構造専門の建築士が耐震性能を厳しくチェックすることで、耐震性能の高い家づくりを実現しています。また、液状化による水圧を逃がせる「砕石パイル(杭)」による地盤改良工法を扱っています。液状化リスクの高い西尾市の家づくりで、検討してみてはいかがでしょうか。

参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド

>>参考コラム:耐震とは?快適な暮らしに必要な耐震の知識|メリット・デメリットも解説
>>参考コラム:耐震等級が高い住宅のメリットとは?地震対策の3つの工法についても紹介

役所の補助金制度
写真⑥役所の補助金制度.jpg 57.09 KB
災害リスクの少ない土地を選び、災害に強い家づくりをしていても、被災するリスクはゼロではありません。万が一、被災したときのために、自治体の災害支援制度も確認しておきましょう。

西尾市では、以下のような災害支援制度が活用できます。

●   災害見舞金
●   市県民税の減免
●   所得税・市県民税の所得控除
●   固定資産税・都市計画税の減免
●   国民健康保険税の減免
●   介護保険料の減免
●   納税の猶予 など

支援の申請時には被害状況の写真の提出が求められることが多いため、身の安全を確保したうえで写真に収めておきましょう。

これらの支援制度のほかにも、床下・床上浸水などによって消毒薬が必要な場合の消毒液支給や、市営住宅の一時使用などの援助もあります。それぞれ、被害の種類や程度に応じて支援内容が異なるため、西尾市ホームページから詳細を確認してください。

参考元:西尾市|災害の被害にあったとき
参考元:西尾市|災害支援制度

カウンターに囲まれたお店のようなキッチン
写真⑦福岡県_カウンターに囲まれたお店のようなキッチン.jpg 135.36 KB
水害をはじめ、地震による津波や液状化のリスクも高い西尾市では、リスクの少ない土地選びをすることが、災害に強い家づくりの第一歩といえるでしょう。R+houseネットワークの工務店では、プロの立場から土地選びのサポートも行っています。ハザードマップを確認するだけではなく、いえにくい地盤の強度や建物への影響まで、多角的に考えながらご提案やアドバイスをおこなっています。

災害のニュースも多い昨今、水害や地震に強い注文住宅を建てたいと検討している方は、是非R+houseネットワークの工務店へご相談ください。

>>西尾市で災害に強い注文住宅が建てられる、R+houseネットワークの住宅性能について詳しくはこちら
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