埼玉県の一戸建てにかかる定期的な維持費とは?
注文住宅で一戸建てのマイホームを建てた場合、住宅ローンの返済以外に考えられる維持費には、主に以下のようなものが挙げられます。
●固定資産税・都市計画税
● 火災保険料・地震保険料
● 上下水道代・光熱費
年間で考えると、およそ50万円前後。このほかにも町内会費や自治会費が必要になる地域もありますが、まずは主な3つの維持費について詳しく見ていきましょう。
固定資産税・都市計画税
一戸建てのマイホームを手に入れた場合、土地や建物に固定資産税を支払わなければなりません。固定資産税とは、土地や家屋など所有する固定資産に課税され、その資産がある市町村に収める税金です。固定資産税は、土地や家屋など建物に対して定められた「固定資産評価基準」にもとづき、固定資産を評価して「課税標準額」を算出。埼玉県の場合は、この課税標準額に1.4%をかけて固定資産税額を算出します。
また、住宅を建てるエリアによっては「都市計画税」も発生します。都市計画税は、市街化区域にある土地と建物に対して課税。自治体によって税率は異なりますが、最高限度である制限税率は0.3%とされ、固定資産税と同様に課税標準額に税率を乗じて税額を決定します。
一般的に、戸建て住宅における固定資産税の平均は10~15万円といわれていますが、埼玉県の注文住宅では、いくらになるのでしょうか。固定資産税や都市計画税の金額を決める評価額を知るうえで、土地の地価公示価格がひとつの目安になります。宅地については、地価公示価格の7割を目安として評価。地価公示価格は、標準地ごとに細かく定められているため、検討しているエリアの金額を比べてみると良いでしょう。
参考元:総務省|地方税制度 固定資産税の概要参考元:総務省|地方税制度 都市計画税参考元:埼玉県|埼玉県固定資産評価審議会参考元:埼玉県|標準地の価格一覧 令和6年埼玉県地価公示
火災保険料・地震保険料
念願のマイホームを取得したら、火災や地震などへの備えも考えなくてはいけません。とりわけ、住宅ローンを使ってマイホームを購入する場合、火災でローン返済が滞るのを防ぐためにも火災保険への加入が求められます。そのため、あらかじめマイホームの維持費として火災保険料や地震保険料を念頭に置くことが大切です。
都道府県ごとに火災保険料や地震保険料がどれほどか、損害保険会社のデータを収集・分析している損害保険料率算出機構の資料を見てみましょう。2022年度の調査統計をまとめた「2023年度火災保険・地震保険の概況」によると、
埼玉県における新規契約された火災保険料の平均はおよそ40,517円。新規契約された地震保険料の平均はおよそ66,080円という結果でした。参考元:損害保険料率算出機構|2023年度(2022年度統計) 火災保険・地震保険の概況
上下水道代・光熱費
生活するうえでかかる固定費として、上下水道代や光熱費はイメージしやすいでしょう。定期的にかかる上下水道代や光熱費はどれほど必要になるのでしょうか。細かくチェックしていきましょう。
埼玉県における年間の光熱費は?
地域ごとの水道代や光熱費は、総務省による「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」が参考にできます。この調査の「食料以外」の結果資料を参考にしてみましょう。埼玉県の県庁所在地であるさいたま市の結果は、以下のとおりです。
【さいたま市における水道・光熱費の年間平均(2021年~2023年)】
内訳 |
料金(1カ月料金) |
電気代 |
136,216円(約11,351円) |
ガス代(都市ガス) |
60,782円(約5,065円) |
上下水道 |
81,624円(6,802円) |
水道・光熱費合計 |
278,622円(約23,219円) |
資料によると、
さいたま市ではガス代が全国52市中11位。上下水道代は4番目に高いという結果でした。つまり、月々にかかるガス代や上下水道代を節約できると、一戸建ての維持費を抑えられると言えるでしょう。水道代を節約するためには、節水性にすぐれた設備を導入したり、浴槽内部に段差があるタイプを採用して湯量を減らしたりといった方法が考えられます。また、比較的高い傾向にあるガス代を抑えるために、オール電化を検討しても良いでしょう。
参考元:総務省|家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2021年~2023年平均)
夏と冬でどれほど違う?
埼玉県は、太平洋側気候に属するエリアです。夏はさいたま市で38℃以上、熊谷市では40℃を超すほど高温になる日がある一方で、冬は季節風が強く吹き、さいたま市で-5℃を下回る日もあります。このように、寒暖の差が大きい土地柄である埼玉県において、夏と冬とでは光熱費にどれほどの差があるのでしょうか。
気象庁の定義によると、夏は6月から8月、冬は12月から2月までの期間を指します。この期間における、さいたま市の光熱費を調査年月別の「家計調査(二人以上の世帯)」結果資料で確認してみましょう。夏(6月~8月)と冬(12月~2月)の光熱費の差は以下のとおりです。
【さいたま市における夏と冬の光熱費比較(2023年~2024年)】
水道・光熱費合計の季節平均
夏(6~8月) :約18,969円/月
冬(12~2月):約25,666円/月
|
6月 |
7月 |
8月 |
… |
12月 |
1月 |
2月 |
電気 |
8,427円 |
9,118円 |
9,994円 |
… |
11,126円 |
12,757円 |
15,074円 |
ガス代(都市ガス) |
4,494円 |
3,974円 |
2,814円 |
… |
4,496円 |
6,316円 |
6,285円 |
上下水道 |
6,272円 |
5,858円 |
5,955円 |
… |
6,294円 |
7,012円 |
7,637円 |
水道・光熱費合計 |
19,193円 |
18,950円 |
18,763円 |
… |
21,916円 |
26,085円 |
28,996円 |
さいたま市における夏と冬との光熱費平均の差額は約6,700円。猛暑の夏場は冷房の使用量が増えて電気代が高くなると思われがちですが、冬場のほうが外気温と室温の差が大きくなるため、エネルギーの消費量が大きくなるとされています。そのため、室温が外気温に影響されにくい家づくりをすることで、冬場の光熱費削減につながるでしょう。
R+houseネットワークの工務店では、冷暖房費を抑えられる高断熱であるHEAT20 G2グレードを標準仕様に設定。窓から熱が出入りしやすいことに着目し、窓の断熱性能にこだわった家づくりを行っています。また、独自の断熱材「R+パネル」を採用するなど、高断熱・高気密で夏涼しく冬暖かい、1年中快適に過ごせるすまいづくりを実現しています。
参考元:熊谷地方気象台|埼玉県の気候の特徴参考元:気象庁|さいたま(埼玉県) 年ごとの値 主な要素参考元:気象庁|熊谷(埼玉県) 年ごとの値 主な要素参考元:気象庁|時に関する用語参考元:e-Stat 政府統計の総合窓口|家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 月次 ※2023年6月~8月、12月~2024年2月の表番号4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯・勤労者世帯・無職世帯 を参照
>>参考コラム:注文住宅の断熱性能はどう違うの?基礎知識やメリット・デメリットをおさらい
一戸建ての維持費は長期的に必要なコストも考えよう
このように、マイホームでの生活には住宅ローンの返済以外にも一年を通して定期的に維持費が必要になります。さらに、数十年と暮らしていくマイホームだからこそ、長い目でメンテナンスや修繕費用も考慮しておく必要があるのです。
劣化による修繕費用
入居年数ごとにどのような不具合が発生するのか、国土交通省の資料「中古住宅における不具合の発生状況について」を参考に見てみましょう。この資料によると、新築から7年目から10年目ごろにキッチン・浴室・トイレ・洗面台といった水回りの機器や、給湯器などの設備機器に故障が出始めます。配水管の水漏れやつまりが発生するのも、この時期以降。築11年目以降にかけて、雨漏りや湿気・カビも目立ち始めるとされています。さらに、新築・戸建てでも、平均居住年数15.1年に対して不具合発生回数が平均3.12回という調査結果も。また、不具合解消にかけたコストは60万円近くにもなるというデータもあります。
突然大規模な修繕が必要となるような不具合に見舞われないためにも、定期的に点検しておくのがおすすめです。R+houseネットワークの工務店では、完成したマイホームのお引き渡し後にも安心して暮らし続けてもらえるよう、60年間にわたるアフターサポートプログラムをご用意。性能の高い快適なすまいを長持ちさせるため、定期的な点検に加えて長期的なメンテナンス計画を作成するなど、大切なマイホームで長く暮らしていくためのサポートをしています。
参考元:国土交通省|中古住宅における不具合の発生状況について
定期的なメンテナンス費用
また、大きな不具合がなくても、定期的にメンテナンスが必要になる部分もあります。例えば、シロアリによる食害を防ぐために施された防蟻処理も、5年に1度の頻度で再処理が必要とされています。このように、
築年数が経つほどメンテナンスが必要になることを考慮して、定期的にかかる維持費とは別にメンテナンス費用を確保しておくと良いでしょう。参考元:公益社団法人 日本しろあり対策協会|防除施工標準仕様書
埼玉県で維持費を節約できる家づくりならR+houseネットワークの工務店へ
このように、注文住宅の一戸建てを維持していくためには、年間で定期的にかかる固定資産税や光熱費に加えて、長い目で見たメンテナンスや修繕の費用を考えておかなければなりません。とはいえ、マイホームで数十年と暮らしていくことを考えると、できるだけ維持費を節約したいところでしょう。維持費を考慮して家づくりを考えるのであれば、以下のようなポイントを抑えましょう。
●住宅の省エネ性能を高めて冷暖房など光熱費を抑える
● 耐久性のある建材や設備を採用してメンテナンス回数や費用を減らす
● 長期保証が受けられるアフターサービスのある建築会社を選ぶ
耐久性や省エネ性能を高めるほど、維持費削減につながります。ただし、建築にかかるイニシャルコストが高くなる傾向にあることも事実です。そのため、予算とのバランスを見ながら家づくりを考えていく必要があるでしょう。
R+houseネットワークの工務店では、マイホームの維持費をはじめ、家づくりにおいて重要な知識やノウハウについて、分かりやすく説明する勉強会を各エリアで定期的に開催しています。埼玉県で維持費を節約できる注文住宅を検討中の方は、R+houseネットワークの工務店が開催している「賢い家づくり勉強会」に是非ご参加ください。
>>埼玉県で叶える、ランニングコストを抑えられるマイホーム!「R+house」についてはこちら