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注文住宅で3階建てを建てるポイント!狭小地でも後悔しない注意点や間取り

更新日 2024.08.14 / 公開日 2024.04.12
#3階建て #狭小住宅・狭小地

立地条件や土地の価格から、狭小地を購入する方もいるでしょう。しかし、狭小地で注文住宅を建築する場合、間取りや快適性などが気になるかもしれません。今回は、狭小地を最大限に活かすための方法として、3階建て住宅を建てる場合のメリット・デメリットや注意点などをお伝えします。部屋を広く見せるコツや快適に暮らすための方法なども紹介しますので、注文住宅を建てる際にぜひお役立てください。

隣の空き地から見た玄関
目次

住宅街の空き地を見つめる男性
写真②住宅街の空き地を見つめる男性-min.jpg 80.36 KB

狭小地には、はっきりとした定義はありませんが、一般的に20坪未満の土地のことです。狭小地は、三角形や台形など不整形地であるケースが多い傾向にあり、家づくりをするには難しいイメージを持つかもしれません。しかし狭小地は、坪単価が高い都市部や首都圏、駅近などに多く見られます。多少坪単価が高い地域でも狭いため購入できる可能性が生まれるでしょう。利便性のいい住みたいエリアで家づくりできるのは大きなメリットです。さらに固定資産税や都市計画税なども抑えられる利点もあります。

メリットとデメリットの天秤で悩むスーツの中年男性のイラスト
写真③メリットとデメリットの天秤で悩むスーツの中年男性のイラスト-min.jpg 42.65 KB

3階建て住宅は、狭小地を最大限に活かせる方法のひとつです。3階建て住宅であれば、狭い土地でも延べ床面積を増やせて、居住空間を充分に確保できます。狭小地で3階建て住宅を建てるメリットとデメリットを具体的に見てみましょう。
狭小地で3階建て住宅を建てる最大のメリットは、狭い土地を活かして家づくりできる点です。間取りを工夫すれば、広い居住スペースを確保できるため、快適に生活できるでしょう。また、3階建て住宅は上方の階で光や風を取り込みやすく、密集地でも快適な家づくりができます。さらに万が一水害が発生した場合でも、避難できるだけでなく家財や貴重品などを上階に置いておけば浸水被害を減らせるでしょう。
一方で、3階建て住宅は上下の移動が多くなるため、生活動線が不便になる可能性があります。小さな子どもがいる場合は、階段の上り下りの際に危険が伴うこともあるでしょう。また高齢になったときに移動が大変になる可能性もあります。

さらに隣の家との距離が近くなりやすいため、1階の日当たりが悪くなったり、窓の位置によっては家の中が丸見えになってしまいストレスになったりするケースもあります。

アドバイスする人
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狭小地で3階建て住宅を建築する際には、ほかにも気をつけなければならないポイントがあります。
3階建て住宅では、2階建てや平屋と比較し重量があるため、綿密な地盤調査と構造計算が必要です。構造計算は、専門の資格を持つ人のみが行えるもので、作業量も多く費用がかかります。また地盤調査の結果、地盤改良が必要になるとさらに費用がかかってしまいます。3階建て住宅は建物が重くなる分、平屋や2階建てよりも費用が発生してしまう場合があるでしょう。

マイホームのチェックポイント
写真⑤マイホームのチェックポイント-min.jpg 45.59 KB

3階建て住宅の場合、高さの制限や容積率から理想の家をつくれない可能性があります。そうならないために、あらかじめチェック項目を確認しておきましょう。

日影制限について確認する

日影制限とは、建物周辺の居住環境を保護するために建築基準法で定められているもので、高い建物により生じる日影時間を制限しています。用途地域によっては3階建て住宅も日影制限の対象になるため、注意が必要です。規制された日影時間を超えてしまう場合は、建物の高さを低くしたりデザインを変更したりする必要があります。

北側斜線制限と道路斜線制限

建物の高さやデザインに関わるものには、日影制限の他に北側斜線制限と道路斜線制限があります。どちらも日影制限同様、周辺エリアの日照や通風確保のために定められているものです。

北側斜線制限は、建物の北側に建つ住宅の日照を確保する目的で定められています。北側の土地から斜め上方向に高さ制限が設けられているため、屋根に傾斜をつけるなどデザインを検討したり、境界線から距離を離して建築したりする必要が生じます。

道路斜線制限は、対象となる道路から斜め上方向に建物の高さを制限するものです。道路の幅員によって制限内容が異なりますが、北側斜線制限のように屋根に傾斜をつけたり道路から建築する建物の距離を離したりする必要があります。

狭小地で3階建て住宅を建てる場合には、これらの制限によって建物のデザインが左右されることもあるため、制限内容をよく確認しておきましょう。
容積率は、土地面積に対して建てられる建物の延べ床面積の比率です。3階建て住宅の場合、容積率は大きくなる傾向にあり、狭小地であればその可能性はより高くなるでしょう。容積率は土地により異なります。土地購入前に容積率を確認し、どの程度の家を建てられるのか検討しておきましょう。
防火地域や準防火地域とは、火災発生時に被害を受けやすい地域のことです。このエリアで建物を建築する場合、火災による被害拡大を防止する対策が必要になります。駅前や建物が密集している地域は、防火地域・準防火地域に指定されていることが多くあります。これらの地域で3階建て住宅を建てる際は特に構造や建材に規制がかかるため、注意しましょう。

参考元:建築基準法|第6条、第20条、第56条の2、別表第4、第61条

指示棒を持つビジネスパーソン男性
写真⑥指示棒を持つビジネスパーソン男性 (1)-min.jpg 92.32 KB

ここからは、狭小地でも快適に過ごせる3階建て住宅を建てるための家づくりの工夫を紹介します。
3階建て住宅で快適な生活を得るためには、収納スペースを十分に検討することが大切です。上下移動が大変なので、1階部分にある程度の広さの収納スペースを設けると便利でしょう。また、スキップフロアやロフトを活用して収納場所を確保するのもおすすめです。天井の高さが1.4m以内であれば延べ床面積には加算されないため、容積率にも影響せず、効率よくスペースを確保できます。

大きな窓と吹き抜けで明るいリビング
写真⑦長野県_大きな窓と吹き抜けで明るいリビング-min.jpg 476.43 KB

床面積が小さな狭小地の3階建て住宅は、スキップフロアや吹き抜けをつくると、縦方向に空間が広がり開放感が出ます。狭小地では、周辺に3階建ての住宅が建っているケースもあり、1階の日当たりや風通しの確保が難しい場合もあります。密集した地域で3階建て住宅を建てる場合は、吹き抜け部分に天窓をつけるなどの工夫を取り入れて、日当たりや通風を確保しましょう。
3階建て住宅は、日当たりのいい3階は暖かい一方で日が当たらない1階は寒くなりやすく、家の中で温度差が大きい傾向があります。夏場になると3階は常にエアコンを稼働させないと暑くて過ごせない、といった状況にもなりかねず、光熱費が高くなってしまうことも。家の断熱性能を上げたり、全館空調システムを採用したりするなど、冷暖房効率を上げるための工夫が必要でしょう。吹き抜けを採用する際には、シーリングファンを設置し、空気を循環させることも有効です。
3階建て住宅は、上下への移動が困難なところもデメリットです。少しでも生活しやすい空間にするためには、生活動線を意識して間取りを考えましょう。たとえば洗濯機の設置場所と洗濯物を干すスペースを同じフロアにすると、家事の負担がグッと減ります。また、将来高齢になったときのことを考慮して、ホームエレベーターを導入する選択肢もあります。ただし、設置費用やメンテナンス費用がかかるため、将来必要になったときにリフォームしやすい間取りにしておくのもいいでしょう。

3階建てのインナーガレージのある家
写真⑧3階建てのインナーガレージのある家-min.JPG 462.5 KB

R+houseは、建築家と一緒に理想のお家をカタチにしていく工務店です。デザイン性だけでなく、高断熱・高気密にもこだわり、長期優良住宅の基準や国の基準を超えた断熱性能により、一年中快適に過ごせます。またR+houseは狭小地での家づくりの実績も豊富です。狭小地や変形地でも後悔しない注文住宅を考えている方は、ぜひR+houseネットワークの工務店へご相談ください。
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